「好い歳をして・・・」という言葉はほとんどが否定の意味になるだろう。しかしこの場合の「歳」の範囲を何歳と限定できる方がいたら伺いたいものです。
以前「好い歳をした」友人と口論になったことがある。最後はめずらしくわたくしが不覚にも涙をこぼすほどのもの。その結末は相手の方の「好い歳をした我々がするような口論ではなかったね。」となった。これはやさしい否定。
もう一つ。わたくしが「やっぱり自分の年齢を考えると、恥ずかしいからできないと思うこともある。」という発言に対して、「そんなことを思っていたら、自らを閉鎖することになる。」とおっしゃったのはほぼわたくしと同年の方だった。これはきっぱりとした肯定。
二十六歳の若者が「もう若くはないから・・・」と言った時、一瞬は「何を言うか。」と思ったことがある。しかし我が過去を振り返ってみれば、十九歳から二十歳になった日の心の動揺と緊迫感は今も忘れてはいない。年齢とはどの位置にあっても、決して安住の場とはならないと言うことではないだろうか?それならば、「好い歳をして・・・」という言葉を善意(?)に解釈して生きてみようと思う。わたくしは元来ノーテンキである(^^)。