Oct 17, 2024

賑やかな日々 そのご

b1

ナディアは広場の上空を旋回していた。
派遣コウモリのヒソコも驚いている。


b2

あれはだあれ。
気持ちよさそうね。
などと言っている。


b3

ヒソコはあせって超音波で
ヴィヴィアンに異変を知らせている。


b4

しかしすでに、
ナディアの姿はデジャのガラス戸越しに
ヴィヴィアンたちの注目を集めていた。
あれは飛行装置でしょう。
あんなのがあれば
超高層のビルに忍び込むのに便利そうだなあ。
と盗賊のゼロが言っている、


b5

みんな何騒いでるの?
あ、アンジーさん。
空を飛んでる人がいるんです。
カウンター席なら空いてますよ。
とジェニーが言っている。


b6

実験は成功みたいです。
そのようね。
空の彩りもハロウィーンぽくていいのかも。
嬉しいなー。
未来の仮想現実世界で、
ヒゾッコという飛翔ロボットに
使われていた技術の応用なんですよ。
とミューが言っている。


b7

その頃、
アイスとサラとフミコは、
アフリカの山頂のストーンサークルを
訪れていた。


b8

あら。
やっぱり池が消えているわ。
カエル兄妹はどこに?


b9

フミコ、
また昔の池の情景を思い浮かべてくれない?
いいわよ。


b91

フミコが昔の情景をイメージして、
アイスが呪文を唱えると、
石のサークルの中に池が現れた。
カエル兄妹の姿も見える。

ああ、サラさん。
来てくださったんですね。
僕は元気にやっていますよ。
とカエル王子が言った。


b92

この池は私たちにはひと時の幻影だけど、
夢食いのカエルたちにとっては現実なのね。

何をおっしゃっているんです。
どちらも同じ幻影じゃないですか。
僕はいつかここをカエルの楽園にするんです。

面白いことを言うのね。
あなたは私の過去の記憶のイメージに住みついた。
ところで、ここがいにしえの魔族の土地で、
私が蘇った魔族のフミコだと言うことはご存知?

え。そ、そうだったんですか。
とカエル王子は言った。
夢食いは魔族の見る夢に入り込んではいけない。
ってお父さんが言ってたわ。
とカエル王女が言った。

私は構わないんだけど、
土地を侵入者から守る魔法がかけられているの。
ジャングルの動物たちやグリーンマンが知ったら。

ぼ、僕も
この池と土地を侵入者から守ります。
とカエル王子は言った。



解説)
続きます。
Posted at 20:22 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
October 2024
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
   
   
Search

Categories
Archives
Syndicate this site (XML)

Powered by
blosxom 2.0
and
modified by
blosxom starter kit

新規投稿