Oct 17, 2024

賑やかな日々 そのご

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ナディアは広場の上空を旋回していた。
派遣コウモリのヒソコも驚いている。


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あれはだあれ。
気持ちよさそうね。
などと言っている。


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ヒソコはあせって超音波で
ヴィヴィアンに異変を知らせている。


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しかしすでに、
ナディアの姿はデジャのガラス戸越しに
ヴィヴィアンたちの注目を集めていた。
あれは飛行装置でしょう。
あんなのがあれば
超高層のビルに忍び込むのに便利そうだなあ。
と盗賊のゼロが言っている、


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みんな何騒いでるの?
あ、アンジーさん。
空を飛んでる人がいるんです。
カウンター席なら空いてますよ。
とジェニーが言っている。


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実験は成功みたいです。
そのようね。
空の彩りもハロウィーンぽくていいのかも。
嬉しいなー。
未来の仮想現実世界で、
ヒゾッコという飛翔ロボットに
使われていた技術の応用なんですよ。
とミューが言っている。


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その頃、
アイスとサラとフミコは、
アフリカの山頂のストーンサークルを
訪れていた。


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あら。
やっぱり池が消えているわ。
カエル兄妹はどこに?


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フミコ、
また昔の池の情景を思い浮かべてくれない?
いいわよ。


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フミコが昔の情景をイメージして、
アイスが呪文を唱えると、
石のサークルの中に池が現れた。
カエル兄妹の姿も見える。

ああ、サラさん。
来てくださったんですね。
僕は元気にやっていますよ。
とカエル王子が言った。


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この池は私たちにはひと時の幻影だけど、
夢食いのカエルたちにとっては現実なのね。

何をおっしゃっているんです。
どちらも同じ幻影じゃないですか。
僕はいつかここをカエルの楽園にするんです。

面白いことを言うのね。
あなたは私の過去の記憶のイメージに住みついた。
ところで、ここがいにしえの魔族の土地で、
私が蘇った魔族のフミコだと言うことはご存知?

え。そ、そうだったんですか。
とカエル王子は言った。
夢食いは魔族の見る夢に入り込んではいけない。
ってお父さんが言ってたわ。
とカエル王女が言った。

私は構わないんだけど、
土地を侵入者から守る魔法がかけられているの。
ジャングルの動物たちやグリーンマンが知ったら。

ぼ、僕も
この池と土地を侵入者から守ります。
とカエル王子は言った。



解説)
続きます。
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