Jan 31, 2023
エピソードあれこれ
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a1.jpg)
隣にいたアイスが肩越しに
サラに声をかけた。
モデルならここにいるわよ。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a2.jpg)
こちらは新聞記者のケントさん。
コスプレコンテストの取材で来たんだけど、
自分でも体験した方が
面白い記事が書けるんじゃないかって、
話してたところなの。
デイリープラネットのケントです。
どうぞよろしく。と男は言った。
あ、初めまして。
私はサラサラのサラです。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a3.jpg)
メルティとミラは
魔術劇場に入るために
入り口の魔法のドアを探していた。
どこにも見つからないよ。
劇場の住人か、いつも見張り番してる
ピエロ服の女性に頼まないと
無理みたい。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a4.jpg)
ピエロ服の女性を探していたミラは
屋台の方からくる鷲尾翠を見かけたので、
さっそく声をかけた。
魔術劇場に入りたいんだけど、
入り口の扉が見つからなくて。
いつも見張りしてるピエロの人見なかった?
ああ、エヴァね。
さっきここで質問したばかりだよ。
ちょっと劇場に戻るって言ってたけど、
もう帰ってくるんじゃない?
今私も仕事で人探しでね。
昨年暮れにこの広場で、
「かめ新聞」拾った人探してるの。
と翠は言った。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a5.jpg)
ミラは「かめ新聞」と聞いて
がぜん興味を惹かれたようだった。
だったら、それジェットっていう人よ。
サラが魔術劇場で見せてくれた「かめ新聞」は
ジェットが広場で拾ったものだって言ってた。
それ、さっきサラの部屋で
ジェットが読んでた新聞のことね。
とメルティも言った。
それはそうと、
「かめ新聞」をなくして探してる人って、
すごく興味あるんだけど。
とミラが言いかけると、
鷲尾翠は、一応守秘義務があるから。
依頼人については明かせないのよ。
と言った。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a6.jpg)
サラはアイスや枝野多恵や
ケントたちと話しているうちに
コスプレのアイデアを思いついたようだ。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a7.jpg)
ドルフィンの倉庫で
コスチュームに使えそうな
布地などを探しましょう。
と言っている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a8.jpg)
かくて、
ミラたちはエヴァを見つけて
魔法の扉を出現させてもらい、
めでたく魔術劇場に入って行き。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230131203448.files/a9.jpg)
鷲尾翠は探偵に
ミラたちから聞いた情報を伝え、
二人でジェットに会いに
サラたちの部屋に
向かうことになったのだった。
解説)
三つのエピソードの流れが
広場で隣り合わせで進み、
またそれぞれに分かれていくようです。
Jan 30, 2023
白い帽子のことなど
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a1.jpg)
ミラとメルティが
サラたちの部屋に到着した。
ミラは初めて来たので、
みんなに紹介されている。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a2.jpg)
帽子、完成したわよ。
今ルビーから連絡があって、
これから広場に出かけるところだったの。
じゃあ、
私がその帽子をカウボーイにを届けるから、
広場まで一緒に行きましょう。
とメルティが言った。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a3.jpg)
ニコニコマークつけたんだ。
可愛いでしょ。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a4.jpg)
一緒に部屋を後にした
サラたちは、広場に到着した。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a5.jpg)
歩いていた鈴木すずは
メルティの持つ白い帽子に
気を取られて、
つまづいて転んでしまった。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a6.jpg)
すずはアンに泣きついている。
よそ~みするこ~は、
よく転ぶ~♩
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a7.jpg)
マンゴー亭の店先では
探偵たちが聞き込みを始めていた。
新聞ですか?
気がつきませんでしたね~。
と言われている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a8.jpg)
サラはルビーに
声をかけた。
相談って、なあに?
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230130202859.files/a9.jpg)
コンテストの参加者、
新しいコスプレの人が少なくて。
あなたに頼めば、
何か新しいアイデア出して
くれるんじゃないかって、
マンスフィールドさんが。
ゾンビのメイクとか
トカゲ人間の被り物とか
死神やレイア姫の着付けとか、
これまでも色々裏方で
参加者の手助けしてったって聞いてるの。
ぜひ、その腕を見込んで。
とマンスフィールドさんは言った。
いいですけど、
モデルになる人がいないと。
とサラは言った。
解説)
色々混ざって進行しています。
Jan 29, 2023
着替えと新しい訪問者
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a1.jpg)
今日も快晴。
きりきり冷えて寒くなりそうだね。
とジェニーが言っている。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a2.jpg)
あ、和服に着替えたのね。
また冬籠なの?
うん。僕はこれで、
本とお煎餅とお茶があれば。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a3.jpg)
ペンギンの前では、
ミラが元倉庫の家の戸口から出てきた。
お待たせ。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a4.jpg)
ミラはメルティと二人で、
帽子の工作の様子を見に、
サラたちの部屋に行く
約束をしていたのだった。
ミニスカート履き替えたのね。
ええ。寒いし、
ジャージの方が動きやすいから。
と言っている。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a5.jpg)
その頃、ベーカリー前の広場では。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a6.jpg)
被り物をした丹下健太が、
ガルーダの舞を舞っていた。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a7.jpg)
テレビ局の撮影クルーが来ている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a8.jpg)
レポーターの枝野多恵が
友人のアイスに、男性を紹介している。
この人ね。私の友人のケントさん。
新聞記者で、この町のコスプレ・コンテストを
記事にしたいって。
実は私が誘ったんだけどね。
と多恵が言った。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230129210429.files/a9.jpg)
デイリー・プラネットのケントです。
と男は名乗った。
解説)
健太がガルーダの舞を舞うのは二度目です。
2022年2月4日「春節の午後のスナップ そのいち」
Jan 28, 2023
探し物の依頼と春節の踊り
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a1.jpg)
去年の暮れに広場で
大事な新聞を落としちゃってね。
探しても見つからないんだ。
それで、ここが探偵事務所だったことを
思い出してね。
きっと新聞を拾った人がいると思うんだが、
探してくれないかな。
とレプティリアンは言った。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a2.jpg)
わかりました。
どんな新聞なんです?
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a3.jpg)
「かめ新聞」というんだよ。
あ、もうおやつの時間だ。
では、よろしく頼んだよ。
と言ってレプティリアンは
去っていった。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a4.jpg)
「かめ新聞」って、
聞いたことがないな。
僕も。
と、言い合っている。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a5.jpg)
広場は今日もそこそこの賑わい。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a6.jpg)
ペンギンでナタリーと
落ち合ったジャンは
二人でコスプレの登録に来ていた。
ジャンは踊りを見ている。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a7.jpg)
ジョー軍曹とエルヴィンも
見とれている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a8.jpg)
丹下健太とアンジーが
不思議な踊りの
パフォーマンスをしていたのだった。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a9.jpg)
ねえ。あの踊ってる二人。
アンジーはMI6のお仲間なんでしょう。
彼女は健太さんの踊りと料理のファンでね。
あの踊りは春節の舞というらしい。
健太さんのオリジナルの創作舞踏らしいよ。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230128202200.files/a91.jpg)
丹下さんが町に来てもう一年か。
去年の春節の踊りがきっかけだったから、
彼としても感慨深いんだろうね。
それであの服着てるんだ。
そういえば、さっきジャンが来たけど、
最近あまり新しいコスプレをする人いないね。
コスチューム考えるのも大変だからね。
サラに頼んでみたらどうかしら。
などと、ルビーとアイスと
マンスフィールドさんが話している。
解説)
丹下健太は昨年2月の春節に町に来て、
飛び入りでガルーダの踊りを披歴したのがきっかけで、
マンゴー亭を任されることになったのでした。
アンジーは彼の料理と踊りのファンで
追いかけて町にやってきて、
その時も一緒に太極拳風体操などをしています。
2022年2月4日「春節の午後のスナップ そのいち」や、
2022年2月12日「春節のあとに そのご」など。
Jan 27, 2023
時期遅れの書き初めなど
![c1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c1.jpg)
ジェニーたちの部屋では
またみんなで双六をしていた。
![c2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c2.jpg)
今度は宇宙大冒険すごろくのようだ。
次はたまきの番だよ。
と言っている。
![c3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c3.jpg)
今いく。
たまきは随分時期が遅れたが
書き初めをしていた。
![c4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c4.jpg)
この言葉、前にも書いたことなかった?
最初あいこちゃんが書いたんだよ。
名言だからね。
![c5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c5.jpg)
たまきがサイコロを振ろうと
ちゃぶ台に近づくと
帰ってきた黒猫が飛び乗ってきたので、
盤面が乱れてしまった。
あー。
だめよクロ。
私月にいたはずよ。
などと言っている。
![c6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c6.jpg)
黒猫のマリアは寒い寒いと言いながら
膝掛け用の毛布に潜り込んでる。
![c7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c7.jpg)
その頃、探偵事務所には春節なので
郊外でビストロを経営している
アルが遊びにきていた。
![c8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c8.jpg)
回文遊びをした去年の暮れ以来だね。
この事務所、この一年で随分賑やかになったみたいじゃないか。
ああ。探偵助手の見習いのドロレスと、
その手伝いのミューが、同居しているんだよ。
それにエリスの友人のメアリー・シェリー博士も
遊びに来ているし。
![c9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230127202838.files/c9.jpg)
そこにレプティリアンが現れた。
アルは初めて見るので、
すごいコスプレの被り物ですね。
と言っている。
解説)
たまきの半紙の書き初めは
随分前に掲載したものの再利用です。
2006年の元旦に初出。
言葉は戦前のかるたの句からとられていて、
最初はジェニーフレンドのあいこちゃんが
書いたことになっていました。
2013年の元旦にも使い回しています。
Jan 26, 2023
ミラたちの話とサラの工作
![b1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b1.jpg)
やあ、おかえり。
と言われている。
![b2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b2.jpg)
こちらはピエールさん。
12月のコスプレコンテストで優勝した方よ。
向こうの世界で知り合ったの。
それでそんな王冠を。
![b3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b3.jpg)
そうなんです。
コンテストで優勝したせいで、
偶然総統の目に留まり、
山岳猟兵がいないから是非にと請われて、
異世界の軍隊に入隊してみたんですが、
あの世界にはどうも普通の人間というのは
私しかおらず、不安を感じていたところ、
来訪されたミラさんの
アドバイスを受けて除隊してきました。
もともとヴァンパイアたちの願望を元に、
マーリンが魔法で作り上げた世界だから、
血を吸われる側の住民も、
願望が産み出した幻影みたいなもの。
とミラが言った。
それでもみんな満足しているんだけどね。
総統はジャンの村からドイツ兵を
勧誘して統治しているけど、
彼らも元はフィギアの精霊だし。
そんな世界に普通の人間が行ったら、
すぐに目をつけられて、
咬まれてヴァンパイアになるのがおちよ。
![b4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b4.jpg)
ミラ、管理局として、
異世界間の交流については。
あ、私は事情を聞いてアドバイスしただけよ。
なんかややこしそうな話だなあ、
とリズとメルティは思っている。
![b5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b5.jpg)
その頃、
サラは部屋で工作をしていた。
![b6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b6.jpg)
厚紙を芯にして
白いビニールテープで
表面を覆うの。
![b7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b7.jpg)
その帽子を無くしたというカウボーイも
風の吹く世界から来たんだってね。
とメアリー=ケイトが言った。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b8.jpg)
黒いマスクにテキサスレンジャーのバッジ、
二丁拳銃といえば、あれじゃないの?
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230126202553.files/b9.jpg)
ジェット、知ってるの?
私どうしても思い出せなくて。
ローンレンジャーだよ。
ハイヨーシルバーってやつ。
解説)
サラはありあわせの材料で
工作しているようです。
Jan 25, 2023
ペンギンの前で
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a1.jpg)
喫茶ペンギンの前では
ジャンのジオラマの世界から
戻ってきたメルティたちの
一行が寛いでいた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a2.jpg)
リズは、寒いけど、
がんばってね、
とポトスに言っている。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a3.jpg)
一行はジャンの倉庫にある魔法の扉から
戻ってきたので、
ペンギンに用事があるという
ジャンも一緒に来たのだった。
あれ、サラは?
カウボーイの帽子を作るとか言って、
部屋に帰っていったよ。
そうなんだ。
寒いし、私もジェニーたちの部屋に戻るわ。
とマリアは言った。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a4.jpg)
じゃまたね。
案内ありがとうと言われている。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a5.jpg)
ジャンは、店内を覗き込んで、
マチルダ役のナタリーを探している。
広場に登録に行こうって、
店で待ち合わせているんだけど、
まだ来てないかな?
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a6.jpg)
ジオラマの村の別世界面白かったね。
こちらの世界のジオラマも帰りに
ジャンさんの家の庭で
見せてもらったから、
サイズの違いがよくわかった。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a7.jpg)
あの犬猫同盟の人たち、
本当に犬や猫の顔してたので驚きました。
あれ本物でしょう。
猫顔の人の方はヴィヴィアンが魔法で
野良猫を人間の姿にしたんだ。
犬顔の人の方は僕にもよくわからない。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a8.jpg)
マリアの話によると、プラネタリウムで
犬と人間の脳のニューロンの配置模型が
ヴィヴィアンの魔法で合体したとか言ってたけど。
管理局でも聞いたことがない話だね。
やっぱり、なんでもありの世界なんですね。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230125203941.files/a9.jpg)
その時、ミラが戻ってきた。
マーリンの作ったルーマニアの
異世界から帰ってきたようだ。
なぜかピエールも一緒にいる。
解説)
ミラやバグの行った異世界シーンの描写は
都合上省略しています(^ ^)
Jan 24, 2023
夕暮れどきに
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a1.jpg)
ハリーたちの会話の間にも時は流れ、
日が暮れかけていた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a2.jpg)
冬の日は短いわね。
寒気団が来るそうよ。
などと言っている。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a3.jpg)
広場はそこそこの賑わい。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a4.jpg)
魔術劇場を出てきたハリーは、
お話終わったんですか?
とエヴァに聞かれている。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a5.jpg)
隣には丹下健太がいた。
ジョー軍曹とエルヴィンは
健太の服装に興味を持っているようだ。
この世界にはいろんなコスプレがあるんだね。
と言っている。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a6.jpg)
ハリーは健太に声をかけた。
魔術劇場に出前してもらった
飲茶美味しかったよ。
それはよかったです。
ところでその服装は?
22日から春節なんです。
今年は龍の踊りはやらないようですが、
せめて格好だけでも春節らしくと思って。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a7.jpg)
マンゴー亭の飲茶も
春節中はメニューを増やしています。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a8.jpg)
ジムとメイヴィスが
コスプレコンテストの登録に来ていた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a9.jpg)
登録者が減って、
暇だったところよ。
ジムは009のコスプレね。
メイヴィスは?
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230124203105.files/a91.jpg)
数あるボンドガールの
一人ってことで。
と言っている。
解説)
平穏な夕暮れ時のスナップでした。
特に変化がないようで、
何人かの着せ替え遊びをしています。
Jan 23, 2023
会話の続き そのご
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a1.jpg)
ふーん。
そういうことなの。
管理局は「夢の故郷」について
他にも色々とご存知のようね。
とヴィヴィアンが言った。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a2.jpg)
マリアがメルティに声をかけた。
メルティさんはこの町は二度目だけど、
まだ別世界には行ったことがないでしょう。
わたしこれから犬猫同盟の集まりで、
ジャンのフィギアたちの村に行くんだけど、
よかったら案内するわよ。
だったら私も行ったことないから、
一緒に行ってみましょうか。
町の中はこの前案内しちゃったし。
とサラが行った。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a3.jpg)
ぜひぜひ。
これが私の夢の続きだとしたら
世界がどんどん広がってく感じね。
とメルティは言った。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a4.jpg)
僕もその村見てみたいなあ。
この町の郊外の家の庭のジオラマがモデルで、
迷いの森とも繋がっていて、
去年、怪物が来たという場所でしょう。
あ、管理局の仕事としてじゃなく、
個人的な興味ですが。
だったら連れて行ってもらったら?
とミラに言われている。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a5.jpg)
出入り口は別室にある魔法の扉からだから、
すぐに行けますよ。
私もそろそろルーマニアに作った
ヴァンパイアたちの世界の様子を見に行きます。
とマーリンが言った。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a6.jpg)
そうなんですか。
じゃあ、私はそちらについて行っていいかしら。
あ、これも管理局の仕事じゃなくて、
個人的にヴァンパイアに興味があるの。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a7.jpg)
魔法の扉は隣の部屋にあります。
ご馳走様でした。
ではまた。
とミラが挨拶している。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a8.jpg)
あっという間に
二人になっちゃったね。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a9.jpg)
さっきバグが言いかけて、
途中でミラに遮られた話だけど。
とヴィヴィアンが言った。
もし、あの「夢の故郷」が
いわゆる冥界のような異世界だとしたら、
メルティの夢と繋がったと言うことは、
バグが想像して仄めかしてたみたいに、
生身の彼女が深刻な危篤状態に
陥ったからじゃないかと思えるの。
私たちが魔法の鏡を使えなくなったのもそのせいで、
代わりに死への誘惑のような世界への扉が開いた。
向こうから遭難者のような人が来たけれど、
メルティたちが扉を使えなかったのは、
メルティが一人じゃなかったから。
偶然サラがいたことで夢の世界が共有されていて、
メルティの無意識の死への誘惑を打ち消すことができた。
多分ポイントは、夢の共有ということにあって、
これまで一人きりだった夢の世界が
他人と共有されることで、
メルティは生き続けられたのよ。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230123202442.files/a91.jpg)
さすがにデビルになっただけあって、
興味深い解釈だね。
私には何とも言えないが、
背後に何か大きな力が働いていることは感じる。
その謎のカウボーイだって、
今では彼女の夢を共有しているんだろう。
留守番しているというが、
見方によってはもう彼女の夢の一部だと言っていい。
偶然都合よく迷い込んできただけなのか、
生き延びるために彼女の無意識が招き寄せたのか。
それとも、と言うところなんだが。
それはそうと、
お前はサングラスをかけると迫力あるね。
よく似合ってるよ。
とハリーが言った。
解説)
途切れ途切れの長い会話も
お開きになったようです。
Jan 22, 2023
会話の続き そのよん
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a1.jpg)
サラたちが戻ってくるまで
しばらく時が経ったようで、
応接室のテーブルには
ワインなども追加されていた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a2.jpg)
サラはさっそくメルティの部屋で
起きていた出来事を報告している。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a3.jpg)
カウボーイの話によると、
最初の魔法の扉が消えていたって。
新しい専用の扉をつけたせいなの?
その話だと、
扉が消えたのはサラたちが行く前のことだから、
新しい扉とは直接関係はないと思う。
ただ彼が通ってきたというのが。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a4.jpg)
日差しが強くて風ばかり吹いているような世界。
そこは特別な場所なんですか?
とメルティが尋ねた。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a5.jpg)
特別といえば特別な異世界だよ。
とハリーが言った。
色々な呼び方があるが、
夢の底のような死に近い場所だ。
あるいは、人や生き物は亡くなると
必ずその場所を通るというふうに
信じている人たちもいる。
私たち魔族の魔法の扉を使った呪法でも
その場所への道筋をつけることはできないんだが。
選ばれたものだけが
いける場所だという人々もいるね。
とマーリンが言った。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a6.jpg)
私は勝手に「夢の故郷」って呼んでるの。
とヴィヴィアンが言った。
選ばれた精霊たちが見る夢の中に現れるっていう
言い伝えもある。
その時ハリーの懐から床に
降りていた黒猫の周りから、
薄い煙が立ち上って
黒猫がマリアに変身した。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a7.jpg)
初めてその様子を見たメルティは、
自分の体が大きくなったのにも驚いたけど、
猫が女の人になるなんて、
ここって何でもありの世界なんですか?
と言った。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a8.jpg)
こんなの見たら誰でも驚くわよね。
でも何でもありじゃなくて、
これは私の特殊能力なの。
私はハリーの姪のマリア。よろしくね。
そうか。猫だったあなたが
私を夢から覚ましてくれたのね。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a9.jpg)
「夢の故郷」か。
なかなか味のあるネーミングですね。
そのカウボーイはあの世界で
死線を彷徨っていたのかもしれない。
とバグが言った。
あるいはもう元の世界で、
本人は死んでしまっているのかも。
それ以上言うと規約に触れるんじゃない?
とミラが言った。
解説)
会話は脱線しながら
続いているようです。
Jan 21, 2023
メルティの世界で そのに
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a1.jpg)
サラたちはしんみりと
謎のカウボーイの歌を聴いていた。
赤い川の谷間よ~♪
きりた~つ岩~や~まよ~♪
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a2.jpg)
そのマスク姿、
どこかで見たことあるんだけど、
どうしても思い出せないの。
それに、変わったバッジつけてるのね。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a3.jpg)
ああこれはテキサスレンジャーの記章なんだよ。
帽子を探していたら隊とはぐれちゃってね。
そのうえ砂嵐で。
もう随分昔のことのような気がするけど。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a4.jpg)
ねえ、サラ。
ハリーが新しく専用の扉を作ってくれたって
言ってたでしょう。
私、もう一度サラたちの町に行ってみたい。
うん。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a5.jpg)
僕が留守番しているよ。
ええ。お願いね。
あ、今思いついたんだけど、
帽子まだ探しているんでしょう。
帰ったら家で何か作ってみるから、
楽しみにしてて。
それはありがたいな。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a6.jpg)
こうして
サラたちは扉をくぐり抜けて。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a7.jpg)
魔術劇場に戻ってきた。
いらっしゃい。
初めまして。
おかえりーなどと
声が飛び交っている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a8.jpg)
とりあえずサラのサイズを戻さないとね。
あ、ついでに。
とヴィヴィアンは言って、
呪文を唱えた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230121202648.files/a9.jpg)
薄い煙が立ち上り。
こっちの世界では
そのほうが何かと便利でしょ。
と言っている。
解説)
今回は思いつきで
メルティの変身のために
色々工作しました。
Jan 20, 2023
メルティの世界で
![a0](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a0.jpg)
男は扉の出現に驚いているようだった。
ずっと扉を探していたんだ。
でもその扉は鏡がついてないね。
メルティはどこ?
彼女はこの近くに倒れていたんで、
ベッドまで運んで寝かせているよ。
よく眠っているみたいだよ。
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a1.jpg)
男はメルティのいる場所に向かう途中、
起こった出来事を話してくれた。
男は、あれから帽子を探し続けたが
見つからず、元の世界に帰る方法も
わからないので、
結局、再発見した鏡の扉を使って、
ここに戻ってきたのだという。
するとメルティが倒れていたので、
ベッドまで運んだ。
そうしているうちに、
あった筈の場所から
鏡の扉が消えてしまったので、
どこかに出現しないかと
部屋の壁伝いに探していたのだといった。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a2.jpg)
メルティはぐっすり眠っているようだ。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a3.jpg)
黒猫のマリアがそっと
忍び寄ってメルティの頬を
ペロリと舐めた。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a4.jpg)
ヒャ。冷たい!
と言ってメルティは目覚め、
あたりを見回した。
あ、サラね。
また来てくれたのね。
それにあなたは謎のカウボーイ。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a5.jpg)
男はこれまでのいきさつを
メルティに話した。
メルティはさっそく
この肉まん大きくて美味しいねと
言っている。
私ね。夢を見てたの。
ハリーによると、この世界は
私が見ている夢だっていうことなんだけど、
夢の中で眠って夢を見るなんて
ややこしくて変よね。
こんなこと初めてだわ。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a6.jpg)
そこは雪山のようなところで、
白兎たちが何か話していた。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a7.jpg)
聞くと、
先生、この子はもうだめなんでしょうか。
衰弱が進んでいて、今晩が峠だね。
ずっと眠ったままの生涯だったなんて。
おや、血色が良くなっている。
何だか持ち直したようだよ。
どうしたんだろう。
なんて話している。
声に聞き覚えがあったので、
思わず、それって私のこと?
と聞くと、あっちに行け。
って言われて。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a8.jpg)
私はとぼとぼ
林の間の道を歩いていたの。
そしたら、
小枝が風に揺れて雪の塊が
落ちてきて。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230120202439.files/a9.jpg)
思わず、ヒャ。冷たい!
って叫んだら、目が覚めたの。
解説)
雪山のシーンは、
図柄がプリントされたシートを
使って撮影しています。
これもセリアで。
Jan 19, 2023
会話の続き そのさん
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a1.jpg)
これでメルティもまた
遊びに来られるだろう。
とハリーが口火を切った。
ところで、いい機会だから伺いたいのだが、
差し支えない範囲で、迷いの森について
教えていただけないかな。
あれは言い伝えでは、
私たち魔族の故郷と
呼ばれている土地で
私がこの町に来た理由の一つも
あの土地に惹かれてのことだった。
管理局なる組織の本部が
その中にあるとは驚きだが、
聞くところによると、
行くたびに景色が変わるというね。
あれは異世界と呼べるのかな。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a2.jpg)
フェンスで囲い込まれているだけで、
基本的には、この世界と地続きです。
フェンスを超えて、
泉の水を汲みに出入りする盗掘者もいますからね。
ただあちこちに異世界との接点があるのです。
見かけは森なんですが、交差点のようなところなので、
様々な異世界からきた生き物が住み着いています。
多分私たち同様、
あなた方魔族の先祖もそういう人たちでしょう。
エイリアンみたいな見かけが怖い生き物や、
巨大な昆虫や爬虫類、ドラゴンも住んでいますよ。
とバグが言った。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a3.jpg)
なるほど、ドラコと呼ばれているベーカリーの
マスコットみたいなドラゴンの子供も
迷いの森から来たんだったね。
ドラゴンは「夢食い」の一種なんだろう。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a4.jpg)
「夢食い」のことをご存知でしたか。
一般には異世界に入り込んで影響を与える生き物で、
ドラゴンはその世界や世界の秘密を守る働きをしますが、
中には支配しようとするものもいます。
異世界の間を行き来する輩でもあるので、
管理局は直接は手を出しませんが、
目に余る場合、アドバイスすることはあります。
しかし考えようによっては難しい話で、
魔法の扉などを使って異世界を訪れること自体、
ある種の「夢食い」と変わらないんですよ。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a5.jpg)
知能が高いのもいるんでしょう。
メルティの夢の世界にも、夢食いが侵入して、
私たちとの接触経路を遮断して
彼女の夢の世界を独占しようとした可能性はないの?
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a6.jpg)
彼女の夢の世界は深く一人きりのもので、
ふつう夢食いは共同の幻想世界に出現します。
最近ではジャンさんのフィギアの世界に出てきましたね。
そうしないと割に合わない。
あれも生き物ですから。
ただ中には「獏」とか、夢魔と呼ばれる
連中もいて、可能性はゼロとは言えません。
魑魅魍魎の出没する世界なんですよ。
ただし、彼女の夢は深いので、
彼女自身の無意識が強固にコントロールしているはず。
私は何らかの理由で自分で遮断した可能性が高いと思います。
しかし意識ではサラが遊びに来ることを願っていたし、
ハリーさんの魔法は強力だったので、
扉を完全に消去することができなかった。
扉が開いてると、さっきの黒猫みたいに
自分が何をしてるのか考えずに
紛れ込んじゃうのもいるから
ややこしいのよ。とミラが言った。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a7.jpg)
サラはメルティの夢の世界に
入り込んでいた。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a8.jpg)
部屋の壁は前に見た時と変わらないが、
樹木の明かりが消えている。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230119202906.files/a9.jpg)
だれか人が来た、とサラがみると、
それはメルティではなく、
マスクをした男性だった。
解説)
会話も続いています。
Jan 18, 2023
新しい扉
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a1.jpg)
私さっそく試してみる。
と言ってヴィヴィアンは
ノブに手をかけて扉を開けた。
向こうの壁が見える。
透明の膜があるんでしょう。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a2.jpg)
ヴィヴィアンは腰をかがめて
扉をくぐっていったが
何も変化がないようだ。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a3.jpg)
その扉はメルティの夢の部屋専用なので、
色々制約があるんだ。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a4.jpg)
お父さん、それ先に言ってよ。
お前が急に行こうとするなんて
思わなかったから。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a5.jpg)
管理局の人もご覧になっているんだから、
ヴィヴィアン、行動は慎重に頼むよ。
扉が通じないのは、
メルティの部屋のサイズに
合わせてあるからだ。
縮尺はこの世界のほぼ1/2だね。
さて、扉ができたことを、メルティに
伝えてやりたいが、どうしたものかな。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a6.jpg)
こっちのサイズを変えればいいんでしょう。
サラ、お願いできる?
いいわよ。
ヴィヴィアンが呪文を唱えると、
薄い煙が立ち上った。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a7.jpg)
サラの体が小さくなった。
ミラはほーと感心している。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a8.jpg)
前にポケットにチョコを入れていったら、
向こうでも、なぜか大きさは変わらなかったよ。
とサラがいったので、
実験的にお土産に肉まんを
持っていくことになった。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a9.jpg)
じゃあ伝えにいってきます。
扉をくぐり抜けていくサラの体は
透明な膜のようなものの中に消えていった。
その時、黒猫に変身したマリアが一緒に。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230118204022.files/a91.jpg)
あいつ。
冒険好きで困ったやつだなあ。
どうしてマリアは通り抜けられたの?
猫のサイズは様々だから、
大きな猫だと認知されたんじゃないかな?
チョコのサイズが変わらなかった、
というのと、同じかもしれない。
夢の法則って結構いい加減なのね。
解説)
魔法のドアはセリアで入手しました。
1/12サイズの家具や備品を扱った
小物のコーナーがあるので、
何かと便利です。
Jan 17, 2023
会話の続き そのに
![b1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b1.jpg)
魔術劇場の応接間には
7人が同席することになった。
![b2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b2.jpg)
サラはさっそく、
私はサラ。サラサラのサラです。
と挨拶している。
さっきの話の続きだけど、
メルティの世界への魔法の扉が
私たちの世界からだけ使えなくなった理由、
やっぱり謎なのね。
とヴィヴィアンが言った。
![b3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b3.jpg)
管理局も万能じゃありませんからね。
どこかで異世界が生じたり、魔術が使われた場合、
その変化や強度を感知することはできますが、
詳細は実際に現場に行かないと把握できません。
そこでうちの派遣コウモリが
強力な魔力の持ち主であるデビルが誕生すると、
もれなくお目付役としてついていくわけです。
ヴィヴィアンさんの場合、ひそこはすっかり
懐いてしまって職務怠慢なんですが。
それはともかく、
サラさんは、カメを持ち帰られたとか。
ひょっとするとそのカメが
ヒントになるかもしれませんよ。
カメは何か言っていましたか。
![b4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b4.jpg)
オセロのことね。
私にはわからないの。
でもうちにいる頭蓋骨のお父さんや
メメは、すごく懐かしがっていた。
あ、メメも元は何か哺乳動物の頭蓋骨なんです。
![b5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b5.jpg)
そうそう。ジェットが広場で拾ったっていう
この新聞、借りて読んでるんですけど、
オセロそっくりのカメのことが載ってる。
![b6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b6.jpg)
ちょっとお借りできますか。
これは珍しい新聞ですね。
レプティリアンたちが発行してるものよ。
本当だ。
彼らはカメが好きで
こういう趣味の新聞を
地底世界や月の裏側で発行してるんです。
人間の世界では滅多に見られない。
![b7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b7.jpg)
なんだか、話が脇道にどんどん
それていくような。それに
見当もつかない世界のお話のようですね。
ハリー、それにお父さん、
メルティの世界に通じる
魔法の扉を修復する研究は進んでるの。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b8.jpg)
鍵になる呪文は無効になっていて、
何度も読み替えを試みたが駄目だった。
しかしマーリンと協力して研究した結果、
汎用性のない専用の扉なら作れることがわかった。
呪文もさっき完成したところだよ。
また壊されるとまずいので
管理局には秘密にしておくつもりでいたんだが、
君たちの管理局は関与していないという言葉を信じよう。
さすがハリー叔父さんだ。
とマリアは思っている。
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230117202914.files/b9.jpg)
ハリーが呪文を唱えると
薄い煙と共に扉が出現した。
なんか小さいわね。
メルティの夢の世界専用だからね。
解説)
会話は続くのでしょうか。
Jan 16, 2023
会話の続き
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a1.jpg)
会話は進み、
飲茶の品々はかなり
食べ尽くされている。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a2.jpg)
管理局は注意を喚起するだけというが、
メルティという女の子が
一人きりで深い夢の世界に生きていて、
外の世界を見たいという願いを持っていた。
彼女自身の強い想いが作用して
魔法の扉で魔術劇場とつながることができた。
彼女はこの町に来て遊んで行ったんだが、
しかし一度きりで、
扉の呪文が書き換えられたようで、
使えなくなってしまった。
それは君たちが町に引っ越して来た昨年の
クリスマスの直前の出来事だった。
どうも時期が付合するのが気になってね。
それは管理局の仕業ではないのかな。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a3.jpg)
それは誤解です。
私たちはそうしたことに介入していませんよ。
何か別の力が働いたのではないでしょうか。
個人的な夢として生まれる世界の場合、
本人にもわからない自己の無意識が働いています。
共同の夢が作り上げる幻想の世界とは違って、
その力が扉を閉じることはあり得ます。
例えば甚大なショックや危険を感じて
防御本能が発現した場合とか、
当人の生命活動自体が衰弱した場合などに。
でも向こうに行ったサラの話によると、
魔法の扉が出現して人がやって来たけど、
サラたちは出入りできなかったと言っていたわよ。
扉自体がなくなったわけじゃないし、
別の世界とは繋がっているっていうことなのよ。
とヴィヴィアンが口を挟んだ。
その人、どこから来たって言ってました?
日差しが強くて風ばかりが吹く世界を
通って来たって言ってたらしいわ。
それを聞いてバグとミラは
お互いに顔を見合わせた。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a4.jpg)
その時、レイが現れた。
お待たせしました。
飲茶のおかわりをお持ちしました。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a5.jpg)
あ、ありがとう。
あと、悪いけれど、
帰る時に戸口にいるエヴァに言って、
サラを呼んできてほしいって、
私が言ってたって、伝えてくれない?
わかりました。
お安い御用ですよ。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a6.jpg)
食卓には飲茶の品々が追加された。
エビ餃子などが美味しそうに
湯気を立てている。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a7.jpg)
もう我慢できない。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a8.jpg)
黒猫はハリーの腕から
食卓に飛び移ると、
さらに床にジャンプして、
薄い煙を漂わせた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a9.jpg)
黒猫はマリアに変身した。
お腹すいちゃったので、
私も混ぜてね。
と言っている。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230116203106.files/a91.jpg)
その時サラが入室してきた。
あら、早かったのね。
ちょうど肉まん買いにきたところで
ばったりエヴァに会ったので。
なんですか御用って。
あ、美味しそうですね。
と言っている。
今メルティのこと話していたんだけど、
彼女の世界のこと、
あなたに直接伺えればと思って、
お呼びしたのよ。
とヴィヴィアンが言った。
解説)
なかなか会話が進みませんが。
そこはそれで。
Jan 15, 2023
ペンギン界隈で
![c1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c1.jpg)
暖かいコーヒーはいかが?
![c2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c2.jpg)
はるなさん
呼び込みが上手になって。
![c3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c3.jpg)
みんなでぞろぞろ。
![c4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c4.jpg)
話題は引っ越してきた
バグたちのこと。
![c5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c5.jpg)
あの二人の故郷の世界では、
普通に天使が空を飛んでいるんですって。
![c6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c6.jpg)
ディックのSF小説みたいだね。
それであんなふうに
いつも楽しそうなのかしら。
それはどうなんだろう。
![c7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c7.jpg)
ジルさんがコンテストに参加するなんて。
軍服着せられちゃったからね。
あのチョコ美味しいのよ。
などと会話は尽きなかった。
![c8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c8.jpg)
外ではリズが
水やりをしていて。
![c9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230115212524.files/c9.jpg)
入れ替わりに店から出てきた
ジムとレイチェルがベンチで話している。
ジムのジェームスボンドの
タキシード姿のコスプレが見たいなあ。
あれ着替えるの結構大変なんだよ。
解説)
バグたちの会話の途中ですが、
ちょっと寄り道。
今回はペンギンの屋外から
店内に入って、また屋外に戻るという
撮影の遊びです。
Jan 14, 2023
会話のはじまり
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a1.jpg)
約束の時間になったので
バグたちは魔術劇場の前にいった。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a2.jpg)
お待ちしておりました。
とエヴァに言われている。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a3.jpg)
急な話だったので、
マンゴー亭から飲茶を
取り寄せちゃった。
ここの肉まんすごく美味しいわよ。
とヴィヴィアンが言った。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a4.jpg)
あ、紹介するわね。
隣にいるのがマーリン。
私の実の父です。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a5.jpg)
その隣にいるのがハリー。
私の養父で、超常現象の研究家だけど、
今や世界中を巡回してる魔術劇場の
魔法使いとしての方が有名ね。
二人は口々に
どうぞよろしくと言った。
![a61](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a61.jpg)
管理局に勤める
バグと伊良未来です。
私のことはミラと呼んでください。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a7.jpg)
管理局って
ひそこから聞いてるけど、
いつも要領を得ないで、
どういう組織なのか今ひとつわからない。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a8.jpg)
主に魔術や特に異世界間に生じる問題を
管理している組織です。
本部はこの世界では「迷いの森」と
呼ばれている地域にあって、
私たちもそこから
引っ越して来ましたが、
正確には私たちはまた別の世界の住人で、
うえからの委託をうけて
この仕事をしているだけなんです。
だから組織の全体像は
私たちにもわからない。
派遣コウモリのひそこが知らないのは当然ね。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a9.jpg)
異世界を生じさせる魔術について
管理するということですかな。
先頃、一つ作ったばかりですが。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230114202358.files/a91.jpg)
やはりあれがそうでしたか。
どんな世界も泡のように生まれて
消えていきます。
異世界が生まれること自体について、
私たちは関与しません。
事情はさまざまで、
起こるべくして起こることも多い。
ただその結果生じる変化について、
少しだけ慎重になってほしいというのが、
管理局の意向で、そのために、
注意を促すというのが私たちの仕事なのです。
扉が開かれると、向こうから、
やってくるものは選べないですからね。
あ、この肉まん美味しいですね。
とミラが言った。
解説)
会話は続いているようです。
Jan 13, 2023
話し合いまで
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a1.jpg)
ペンギン前の空き地では
エトナがベンチに座っていた。
やっと暇になったなあ。
と言っている。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a2.jpg)
お正月も終わって、
記念撮影する人がいなくなったから、
そろそろ店じまい。
ウサギの彫像片付けなくちゃ。
コスプレコンテストが始まったから、
きっと誰か来るわよ。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a3.jpg)
はるなが言った通り。
ジルとギルダがやってきた。
軍服借りて
ジルに着てもらって
記念撮影することにしたの。
とギルダが言った。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a4.jpg)
帽子被らないんですか。
ジルは髪型が乱れるから、
と言っている。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a5.jpg)
広場で
バグとヴィヴィアンのやりとりは
続いていた。
何か色々あるんでしょう。
立ち話もなんだし、
デジャで話さない?
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a6.jpg)
今ならちょうどハリーも来てるし。
それはいいですね。
ハリーさんともお話ししたかったんです。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a7.jpg)
あ、それはちょっと。
私はバグの連れで、
同じく管理局に勤めるミラと言います。
できれば、ハリーさんも含めた関係者だけで。
一般には公にされていないことにも
話が及ぶと思いますので。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a8.jpg)
了解。
じゃあ、魔術劇場でお話ししましょう。
私は、これからハリーを呼んでくる。
マーリンにも参加してもらいましょう。
部屋の準備があるから、
30分後に魔術劇場でね。
すぐそこの建物だけど、もし戸口が消えてたら、
あのピエロのエヴァに声かけてくれれば、
わかるようにしとくから。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230113202914.files/a9.jpg)
ヴィヴィアンと別れたバグとミラは
分けてもらった焼き芋を食べながら
待ち時間を過ごしていた。
この町すごいね。
人間じゃない人が結構いる。
人形の精霊だけじゃなくて動物霊や、
人間そっくりのロボットまでいるよ。
解説)
ようやく話し合いに漕ぎ着けそうな。
Jan 12, 2023
広場の出会い
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a1.jpg)
たまきが持ち帰った
焼き芋をみんなで食べている。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a2.jpg)
お塩とマーガリンが合うんだよ。
あれ、モモコはどこに行ったの?
森林公園に行くって出かけたよ。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a3.jpg)
モモコが森林公園の隅に行って、
迷いの森に向かって呼びかけると
エリコが姿を現した。
おめでとう、と言っている。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a4.jpg)
モモコはカメの話をしている。
オセロが生きていたことを、
ジェーンに伝えて欲しかったのだ。
今度あったら伝えておくわ。
とエリコは言った。
でもそれは生まれ変わり、
とは呼べないよ。
ジェーンの暮らす世界で
蘇ったらそうかもしれないけど、
別世界での出来事だからね。
そうか。
でもどうして
こっちの世界に来たんだろう。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a5.jpg)
誰かにすごく
会いたかったんじゃないかな。
とエリコは言った。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a6.jpg)
ベーカリー前の広場では
歌声が朗々と流れていた。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a7.jpg)
鷲尾翠とミラも聴き入っている。
天使の歌声だね。
うちの局長ほどじゃないけど。
などと言っている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a8.jpg)
ヴィヴィアンも焼き芋を食べに
出て来ていた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a9.jpg)
こんにちわ。
ヴィヴィアンさんですね。
私は最近ペンギンの隣の元倉庫に
引っ越してきたバグと言います。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230112203829.files/a91.jpg)
あら、あなたが
管理局にお勤めっていう人ね。
お噂はひそこから聞いてるわ。
ひそこ。って、
うちの派遣コウモリのことですね。
すっかり手懐けられたようで。
解説)
事態は微妙に進行しています。
Jan 11, 2023
ベーカリー前で
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a1.jpg)
焚き火の後の
掃除が終わったようだ。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a2.jpg)
大道芸人たちは
焼き芋のお裾分けをもらっている。
いつも口を開けて歌っていると
こういう時便利だなあ、
と言っている。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a3.jpg)
広場の隅にはドラム缶が置かれていた。
焚き火を見ていたドルフィンのスタッフが、
見かねて出してきたのだった。
風で燃え移ると危ないから、
これ使って焼いてね。
と言われている。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a4.jpg)
この町では焼き芋好きで有名な
夏木さんが来ている。
寝起きで飛んできちゃった。
また何かイベントやるんですか。
まだ考え中なの。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a5.jpg)
ルビーがマイクを持って、
コンテストのアナウンスを始めた。
みなさん。
今年もドルフィンと
ベーカリー主催で、
コスプレコンテストを始めています。
今回はテーマは特にありません。
お好きなコスプレで
登録していただけると、
月末に審査結果を発表します。
参加賞は前回同様、
ハーシーチョコレートの
掴み取りですので、
気軽に応募してください。
優勝賞品は?
まだ決めてないのよ。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a6.jpg)
サンタクロースから
クリスマスプレゼントにもらった
拡声器が、さっそく活躍している。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a7.jpg)
またこの格好で応募するの?
もちろん。
みんなだんだん飽きてきてるから
優勝できるかもしれないよ。
それは考え方がおかしい。
ドミノさんは、
あの女優さんに似てるから、
女海賊とかすればいいのに。
そうかな。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a8.jpg)
ベランダには、
探偵事務所から、
ミラと鷲尾翠が来ていた。
翠はミラに町を
案内していたのだった。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a9.jpg)
何してるの?
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230111203030.files/a91.jpg)
ちょっとコウモリと
交信してたの。
あれは管理局が派遣した
コウモリなのよ。
だけど、もうダメみたい。
解説)
拡声器はガチャで。
「運動会の音楽」(全四種)という
SA-TAの製品(2021年9月発売)で、
前面のボタンを押すと
「クシコス・ポスト」が流れます。
他には「双頭鷲の旗のもとに」
「天国と地獄」「見よ、勇者は帰る」
が収録されているとのこと。
Jan 10, 2023
焚き火
![c1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c1.jpg)
さつまいもを周囲に指し入れると、
たまきは本当に
落葉の山に火をつけてしまった。
![c2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c2.jpg)
どんどん燃えろ。
![c3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c3.jpg)
落葉を追加すると
焚き火は燻り始めた。
![c4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c4.jpg)
こっちに煙が!
とはるなが叫んでいる。
![c5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c5.jpg)
ベランダにいたギルダは
洗濯物取り込んだ方がいいかも。
と思っている。
![c6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c6.jpg)
落葉が追加され
焚き火は勢いよく
燃え続けた。
![c7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c7.jpg)
やがて落葉は燃え尽き、
よく焼けてるよ
とたまきが言っている。
![c8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c8.jpg)
ほくほくしておいし。
![c9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230110203831.files/c9.jpg)
火傷しないようにね。
と言っている。
解説)
たまきたちが落葉で焚き火をして
焼き芋を食べようと思いついたのは
去年のクリスマスのことでしたから
思えば長い道のりだったのでした。
今回はエアコンを止めて
窓やドアを開けて撮影しました。
Jan 09, 2023
焚き火の準備
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a1.jpg)
今日も晴天の穏やかな午後。
ジェニーたちの部屋では
キサラとシオンが帰り、
ジェニーとナオミが話している。
お正月もあっという間だったね。
双六またやろう。
あ、たまきとモモコは?
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a2.jpg)
今日こそ焚き火をするって
さっき出かけたよ。
うーん。頑張るのね。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a3.jpg)
残念ながら、ペンギン前では
今日も人だかりがしていた。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a4.jpg)
ちょっと時間が経っちゃったけど、
犬猫同盟の結成記念の撮影を。
それってどういう同盟なんですか。
互助組合みたいなものです。
などと話している。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a5.jpg)
こうなったらベーカリー前で
焚き火をしようよ。
とたまきが言っている。
この落葉の袋持っていこう。
大丈夫かなあ。
平気平気、
今ならお正月明けたばかりだし、
まだ混んでないよ。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a6.jpg)
たまきたちはベーカリー前の広場に行って
焚き火の準備をしている。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a7.jpg)
広場では門松が片づけられていたが、
早くも大道芸人たちが来て歌っていた。
たきびだ、たきびだ
おちばたきー♪
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a8.jpg)
本当にここでするの?
火はどうするの?
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230109203109.files/a9.jpg)
ライター持ってるし。
とたまきはいった。
解説)
やっと焚き火ができそうです。
Jan 08, 2023
続きのカメなど そのに
![b1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b1.jpg)
ペンギンの二階の探偵事務所には
向かいの家に引っ越してきたバグと
連れの女性が招かれていた。
![b2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b2.jpg)
ペンギン前の広場で
記念撮影の時に顔を合わせたのがきっかけで、
改めて挨拶しようということになったのだった。
バグさん、って、
珍しいお名前ですね。
通称なんですよ。
修理が専門なんで。
![b3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b3.jpg)
エンジニアなんですか。
管理局って修理なんかもするんですか。
いろんな部門があります。
時間管理部とか。
でも僕は詳しくは知らなくて。
![b4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b4.jpg)
管理局には天使がいるって聞いたんですけど、
本当ですか。
とミューが尋ねた。
![b5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b5.jpg)
局長のことね。
あの人、翼があるから天使なのかも。
と連れの女性がいった。
あ、申し遅れましたが、
私は伊良未来、通称ミラと言います。
バグとは幼なじみで
私は情報管理が専門。
しばらくいることになりそうなので、
どうぞよろしく。
![b6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b6.jpg)
広場ではたまきと別れた後、
モモコがエヴァと話していた。
![b7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b7.jpg)
リタの凧上げは続いている。
ターコターコあーがーれ。
ダーダー。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b8.jpg)
この凧もあげてほしいんだけど。
私着物なんで。
ワタシモロボットナノデハシレマセン。
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b9.jpg)
あのカメ、どうして
オセロっていう名前なんですか?
アフリカ生まれだからって、
前にジェーンが言ってたよ。
![b91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230108213538.files/b91.jpg)
探偵とエリスが話している。
一瞬でカメが巨大になるなんて、
新年そうそう、すごい魔法を見ちゃったね。
ああいうことができるの、
ハリーさんだけかと思ってた。
あ、そろそろ冷えてきたから
事務所に戻ろうか。
その前にデジャに寄らない?
いいね。
解説)
あれこれと
少しずつ時が進んでいます。
Jan 07, 2023
続きのカメなど
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a1.jpg)
ジェニーたちの部屋には
記念撮影帰りの
キサラとシオンが遊びに来ていた。
日本一周すごろくをしているようだ。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a2.jpg)
私まだ京都だよ。
早く沖縄に行きたい。
北海道は札幌しかないの?
などと言っている。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a3.jpg)
広場でモモコと別れたたまきは、
魔術劇場の女性たちと一緒に
ペンギン前に戻ってみた。
やはり今日も焚き火は無理のようだ。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a4.jpg)
カーミラとジャンヌが
エトナに撮影してもらっている。
ウサギといえば雪山の白ウサギね。
そうかな?普通ウサギといえばカメよ。
などと話している。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a5.jpg)
デュアンさん、ですよね。
去年のハロウィンの時の尼僧姿しか
知らなかったので見違えました。
そうでしょうね。
普段の私はこんな感じなの。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a6.jpg)
なかなか焚き火できないわね。
え、どうして知ってるの?
あ、寒いから焚き火でもできたらと思って。
そうか。そうよね。
マリアは最近は黒猫に変身すると
ジェニーたちの部屋にいるので、
たまきたちが連日焚き火をしたがっているのを
知っていたのだった。
さっきのモモコさんの
大きな声には驚いたわ。
モモコは、たまにああいうふうになるのよ。
ジャンさんの異世界の村でも、
怪物に向かって叫んでたし。
あとで聞くと、その時は
迷いの森に住むエリコっていう友達が
憑りうつったって言ってたけど。
さっきのはモモコ本人の声だった。
モモコさんって魔族なのかな。
それはないと思うけど、
そういわれれば、かなりの魔女体質かも。
私たちは、夢見る乙女って呼んでるよ。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a7.jpg)
サラたちの部屋では
オセロが紹介されていた。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a8.jpg)
オセロは頭蓋骨のお父さんを
じっと見つめている。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a9.jpg)
メメがメーメーとないている。
メメ、なんていってるの?
すごく懐かしすぎると言っておる。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230107203430.files/a91.jpg)
サラは、なぜか、日差しが強くて
風ばかり吹いている場所の風景を
ぼんやりと思い浮かべていた。
解説)
カメのフィギアは、
ガシャポンの「いきもの大図鑑」
かめシリーズ第五弾の、
「03.ヒョウモンガメ(幼体)」です。
可動部分も多くて、素晴らしい出来栄え。
同梱の解説が書かれた紙片を切り抜くと、
「かめ新聞」が作れます。
Jan 06, 2023
カメの謎
![c1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c1.jpg)
カメはしばらくじっとしていたが。
![c2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c2.jpg)
やがて首を伸ばして起き上がり。
![c3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c3.jpg)
向きを変えて
サラの方に向かって行き、
サラを見上げている。
![c4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c4.jpg)
モモコが急に
近づいていって、
そのカメ、オセロさんだよ。
と言った。
![c5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c5.jpg)
その声があまりに大きかったので
みんな驚いている。
![c6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c6.jpg)
オセロって、
モモコさんのお友達のジェーンが住む世界で、
一昨年に亡くなったっていうカメのことね。
このカメは別の世界から来たのよ。
とヴィヴィアンが言った。
そうだとしたら、
きっと生まれ変わりだよ。
とモモコが言った。
![c7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c7.jpg)
ふーん。
どうしてそう思えるの?
訳はわからないけど、
絶対そうに違いないよ。
とモモコが言った。
![c8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c8.jpg)
わかった。じゃあ
オセロって呼ぶことにする。
とサラが言った。
![c9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c9.jpg)
サラたちが帰った後、
ベーカリーでアイスとルビーが話している。
いろんなことがあるんだねえ。
そうだね。
ところでコスプレコンテスト、
今年も継続するって言ってたけど、
募集もう始めてるの?
うん。でもまだ正式にアナウンスはしてない。
気が早い人もいるのね。
と言ってアイスは広場の方を見ていた。
![c91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230106202205.files/c91.jpg)
たまきは声をかけられている。
あの。この辺で新聞見かけませんでしたか。
落としちゃったみたいなんですけど。
さあ、私さっき来たばっかりで。
解説)
モモコの確信が
どこから来たのか謎です。
Jan 05, 2023
撮影日和
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a1.jpg)
ジェニーたちの部屋で。
今日もいい天気だね。
と言っている。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a2.jpg)
ねえ。日本一周すごろくでもしようよ。
たまきとモモコは?
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a3.jpg)
二人なら、今日こそペンギン前で
焼き芋焼くってまた出かけたよ。
あら、あなたも出かけちゃうの?
うん。このところずっと
読書三昧だったから、
体動かさないと。
でも日本一周すごろくも
面白そうだね。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a4.jpg)
たまきとモモコはペンギン前にきたが、
とても焚き火ができそうな雰囲気ではなく、
人で混み合っていた。
エトナがこの場所で記念撮影の
サービスをしていることが評判になって、
希望者が詰めかけているのだった。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a5.jpg)
郊外のバービーハウスに住む
キサラとシオンもきていた。
久しぶりだね。一年ぶりくらいかな。
ずっとアルのビストロでバイトしてたからね。
獅子舞するの?
これ撮影用のコスプレなのよ。
などと話している。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a6.jpg)
狐の駒井今子が大好きな和服姿で
撮影してもらっている。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a7.jpg)
あったかそうなダウンですね。
郊外に住むことになって、
記念に撮影してもらいにきたんです。
このダウン、確かにあったかいんですが、
なんだか規約違反をしている気がして、
どうも落ち着きませんね。
とジョー軍曹が言っている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a8.jpg)
ペンギン前での焚き火を諦めた
たまきとモモコは
広場にやってきた。
リタがまだ凧をあげている。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a9.jpg)
魔術劇場の女性陣が
コートを着込んで凧あげを見ていた。
皆さん、お揃いでお出かけですか?
とエヴァがマリアに聞いている。
これからペンギン前まで記念撮影に。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230105202129.files/a91.jpg)
モモコは、サラの姿を見つけた。
しかも地面にはカメが。
解説)
記念撮影日和で
着せ替える服装もさまざまです。
Jan 04, 2023
夢のお土産
![a0](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a0.jpg)
広場では連日
凧あげが行われていた。
ひそこも一緒に
嬉しそうに飛び回っている。
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a1.jpg)
サラの帰りがあまりにも遅いので、
心配したジェットが
魔法劇場を訪ねて
エヴァに声をかけていた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a2.jpg)
心配ないわよ。
サラならクリスマスから
ずっとベッドで寝てるから。
と言われている。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a3.jpg)
その時、劇場の魔法の扉から
ヴィヴィアンが顔を出した。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a4.jpg)
サラも後から出てきた。
ヴィヴィアンはサラを
見送りに出てきたのだった。
あれ、なにこれ。
とサラは、もぞもぞとした動きを感じて、
パーカーのポケットを見ている。
そこにはカメが入っていた。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a5.jpg)
サラ。帰りが遅くて、みんな心配して
代表で様子を見にきたんだよ。
とジェットが言った。
それはありがとう。
もう一週間も経ったのね。
向こうの世界では、
あっという間だったんだけどね。
そのポケットのカメ。
うん。なぜかいるのよ。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a6.jpg)
いつポケットに潜り込んだんだろう。
よく考えて思い出してみて。
とヴィヴィアンが言った。
あなたメルティの部屋で、
カメのこと話題にしなかった?
うーん。メルティと話していて、
干支のウサギが話題になって、
普通ウサギといえばカメでしょう。
って言ったことを思い出したけど。
そう。きっとそれね。
そんなことってあるの?
夢の中でウサギは見かけなかった?
そういえば、
眠りから覚める前に
雪山のようなところで白ウサギを見たわ。
その時転ばなかった?
サラはそう言われて、
そういえば林の間の道を歩いていて、
一度滑って転んだような気がしてきた。
その時ポケットに入り込んだのよ。
とヴィヴィアンは言った。
そのカメはサラの言葉が
夢の中で実体化したもの。
ついてくるなんて、
よほどあなた好かれたのね。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a7.jpg)
そのカメ、この「カメ新聞」に載ってる、
リクガメの幼体みたいだよ。
すごく可愛いいね。
とジェットが言った。
どうしてそんな新聞持ってるの?
この前、広場で拾ったんだよ。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a8.jpg)
この世界ではサイズが小さいから、
大きくしてあげましょう。
とヴィヴィアンが言って、
カメを注視して呪文を唱えた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230104202936.files/a9.jpg)
すると薄い煙が立ち上り、
カメは大きくなったのだった。
解説)
サラの異世界訪問の
お土産のような出来事が
起きたようです。
Jan 03, 2023
サラの話と記念撮影
![b1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b1.jpg)
お目覚めのようだね。
とハリーの声がした。
もう年が明けていて、
サラは一週間ほど眠っていたようだ。
調合した飲み物の効力は、
かなり体質に依存するんだ。
とハリーがいった。
![b2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b2.jpg)
サラはメルティの世界で
体験した出来事を
ハリーとヴィヴィアンに説明している。
魔法の扉そっくりの鏡のドアが
あったという話に
二人は興味を示したようだ。
私たちは通り抜けられなかったけれど、
そこからカウボーイみたいな人が
失くした帽子を探しに出てきたの。
日差しが強くて風ばかり吹いている
世界を通ってきたっていってた。
![b3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b3.jpg)
二人は顔を見合わせた。
あの世界と繋がっているのね。
それって。
とサラが訊いた。
私が「夢のふるさと」って
呼んでいる場所よ。
別の言い方もあるんだが。
と言って、
ハリーは話を続けた。
メルティの夢の世界には、
最初魔法の扉を使って行き来できたけど、
彼女がこちらの世界に遊びにきてから、
なぜか鍵になる呪文が使えなくなってしまった。
そこで約束していたサラには、
調合した薬を飲むという、
別の方法で行ってもらったんだが、
向こうの世界に魔法の扉が残っていたというのは、
興味深い話だね。
しかも人がやってきたというのは、
完全に壊れているわけじゃなさそうだ。
![b4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b4.jpg)
私はね。
管理局の仕業じゃないかと疑ってるの。
私たちに自由に魔法を使って、
異世界と行き来されたくないのよ。
夢と現実がごっちゃになることを恐れている。
でもデビルである私に言わせれば、
彼らだって自分達の信じる世界観に縛られた
一つの世界の住人にすぎない。
ねえ、マーリンとこれから鍵の呪文を研究して
メルティの部屋と行き来できる
魔法の扉を復活させましょうよ。
![b5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b5.jpg)
ふむ。それはいいが。
実際、この町ではジャンの世界の住人たちが
暮らし始めていて、ある意味融合が起きてるからね。
そういえば、管理局に勤める人物が
この町に引っ越してきたという話もある。
まあこれも大きな力の流れにしてみれば、
ゲームのようなものかもしれないんだが。
とハリーは言った。
![b6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b6.jpg)
喫茶店ペンギンの前は人で混み合っていた。
エトナに声をかけられて、
ペンギンの二階の探偵事務所の人々が、
記念撮影に降りてきていたのだった。
![b7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b7.jpg)
探偵と助手の鷲尾翠と
同居人の心理カウンセラーのエリスが、
すぐ済むから、ちょっと順番待っててね。
とエトナに言われている。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b8.jpg)
探偵助手の見習いのドロレスや
見習いの手伝いのミューも降りてきていた。
あったかいコーヒーありますよ。
とリズがドロレスに声をかけている。
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b9.jpg)
後ろの家の住人で
管理局に勤めているバグと、
連れのカメラマニアらしい女性も
エトナに呼ばれて出て来ていた。
これローライフレックスの
二眼レフカメラね。
詳しいんですね。
などと話している。
![b91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230103202958.files/b91.jpg)
お引っ越し記念と
お正月記念の撮影を始めます。
エトナはファインダーを
上から覗き込んでいる。
解説)
なんとなく繋がっているような展開です。
Jan 02, 2023
サラの帰還
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a1.jpg)
サラとメルティは仲良くなって、
おしゃべりに夢中になっていた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a2.jpg)
きた時はクリスマスだったけど、
どのくらい時間が経ったんだろう。
ここにいるとよくわからない。
来年の干支はウサギだよ。
ウサギといえば雪山の白ウサギだね。
そうなの?
普通ウサギといえばカメでしょう。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a3.jpg)
あ、サラどうしたの?
私何だか急に眠くなってきちゃった。
薬の効き目が切れたのかも。
とサラが言った。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a4.jpg)
サラの姿は次第に
ぼんやりと薄れていき。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a5.jpg)
メルティの目の前から消えていった。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a6.jpg)
サラは雪深い場所に立っている
自分に気がついた。
足元には白ウサギが
嬉しそうに跳ねている。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a7.jpg)
一匹のウサギが
方向を示すように足を上げた。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a8.jpg)
この林の間の道を歩いていけばいいのね。
とサラは何となく確信して
歩き始めた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230102202217.files/a9.jpg)
サラが目覚めたのは
見覚えのある緞帳のかかった
部屋のベッドの上だった。
解説)
サラは無事に
メルティの世界から
帰ってきたようです。
Jan 01, 2023
元旦のあれこれ
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a1.jpg)
おめでとうございます。
今日もタバコがおいしいわ。
と言っている。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a2.jpg)
その植物は?
七宝樹っていう多肉植物よ。
年が改まった記念に
飾ることになったの。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a3.jpg)
ジェニーたちの部屋では
おせち料理が開けられていた。
たまきとモモコは?
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a4.jpg)
今日こそ焼き芋焼くって
ふたりしてペンギン前に
出かけていったみたいだよ。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a5.jpg)
二人がペンギン前に着くと、
エトナがウサギの彫像を設置中だった。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a6.jpg)
ここで焚き火ですって?
えーっと、できたら、
しばらく待ってくれない?
とエトナはいった。
このベンチのあるスペース、
お正月の記念撮影に
ちょうどいい感じなのよ。
それでドルフィンの倉庫から
今年の干支のウサギの彫像を
借りてきて設置したの。
お正月明けたら撤去するからさあ。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a7.jpg)
二人はエトナに
さっそく記念写真を撮ってもらった。
どこかで使えるかなあ。
と言っている。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a8.jpg)
ベーカリー前の広場には
門松が作られていた。
みんなが上を見上げているのは。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a9.jpg)
アイスが凧揚げをしているのだった。
すずやドラコが喜んで
ダーダーと叫んでいる。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230101210247.files/a91.jpg)
凧は元旦の空の
エアコン風の風に
はためいている。
解説)
白っぽいウサギの彫像は
セリアで購入しました。