Jul 10, 2024
帰り道
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a1.jpg)
翌朝、リンとクラウドと
マークに見送られて、
ラッセルたち4人は帰路についた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a2.jpg)
時は省略するかのように流れ、
一行はジャングルを踏み分け、
目印の湖に行き着くと、
さらにジャングルを歩いて
川の上流から小舟ではるばると渓流を下り。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a3.jpg)
ジャングルと砂漠との境界にある
村に到着したのは夕暮れまじかに
なっていた。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a4.jpg)
CGのアフリカ支部にいる
久美子に連絡したら、
空港から明日の午後にたつ
輸送機があるって教えてくれたわ。
とアイスが言っている。
今日はこの村で一泊して
明日早朝に出て空港に向かおう。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a5.jpg)
やがて夕暮れになった。
越えてきたジャングルの彼方に
夕日が沈んでいく。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a6.jpg)
夜になってアイスと佳奈が
宿の周辺を散歩している。
こういう裸電球って
南国の旅情を感じるのよね。
などと話している。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a7.jpg)
4人は村の屋台のような簡易食堂で、
夕食を摂ることにした。
マークの見せてくれた鳥の羽根。
大きかったね。
翼の風切羽根のようだったけど、
全体を想像すると巨大すぎる。
普通ありえないよ。
誰かが魔法をかけたんじゃない?
ジャングルの別の場所にも、
フラハみたいな魔法使いが
住んでいるっていうこと?
古代の都が衰退して、離散した魔族たちの
一部は周辺の部族に溶け込んだんだろう。
古代の魔族の末裔がいてもおかしくはない。
確かに翼竜なみの巨大な鳥を
見つけたら大発見だけど。
マークはきっとまたみんなと会いたくて
あの話をしたんだよ。
もっと近いといいのにね。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a8.jpg)
翌朝、駐車場に停めてあったジープに
4人は乗って村を後にした。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a9.jpg)
ジープは空港に向けてまっしぐら。
時は矢のように流れていく。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a91.jpg)
到着した空港には、
CGの支部から出向いてくれた久美子が待っていた。
麻薬とか危ないもの持ってないでしょうね。
CGの専用輸送機に
コネで乗るんだからチェックはないけど、
見つかるとただじゃ済まないわよ。
普通のお土産の他に頭蓋骨が一つ。
それアイスの趣味なの?
と言われている。
![a92](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240710202503.files/a92.jpg)
かくて一行を乗せた輸送機は
無事空港を発進し、
時はまたしても省略するかのように流れ、
10数時間のフライトののち
一行は帰国したのだった。
解説)
続きます。
Jun 10, 2024
フラハとシーザー
![c1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c1.jpg)
早朝に起き出したアイスは、
テラスに出てみた。
標高が高く、大気が澄んでいる。
集落にも馴染んでおきたいので、
散歩にでも行こう。
![c2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c2.jpg)
クラウドの家を出るとマークに出会った。
おはよ。
やあ、散歩ですか?
調査の打ち合わせまでには時間があるので、
ちょっとぶらぶらと。
だったら、昨晩話に出た
魔術師に会いに行きませんか。
いいわね。
![c3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c3.jpg)
彼は集落のはずれに住んでいるです。
なんていうお名前の人なの?
フラハと呼ばれてます。
彼は僕が砂漠からこの土地に来た時、
ここに住むことを受け入れてくれたんです。
どこも同じジャングルのようですが、
目には見えない境界があるのだとか。
![c4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c4.jpg)
やがて二人は一軒の小屋の前にたどり着いた。
![c5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c5.jpg)
男は射抜くような目をしてアイスを見詰めて、
押し黙っている。
![c6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c6.jpg)
マークが両手をあげたので、
アイスも両手をあげてみた。
すると男もすかさず両手をあげた。
![c7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c7.jpg)
ちょっと緊張して怖かった?
と言っている。
フラハは冗談好きなんだ。
![c8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c8.jpg)
その頃、やはり早起きした佳奈は
リンと連れ立ってやや遠出の散歩していた。
昨日見た花の群生を
朝の光の中で確かめかったのだ。
それって薬草なのよ。
とリンに言われている。
![c9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c9.jpg)
そうそうここだったわ。
ああ、なんて気持いい。
![c91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c91.jpg)
その時ざわざわと音がして。
![c92](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c92.jpg)
みるとゴリラが両手をあげている。
佳奈に挨拶されたと思ったようだ。
![c93](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240610203803.files/c93.jpg)
おはようございます。
とゴリラは言った。
あなた話せるの?
このゴリラはね、
集落の外れに小屋を立てて住んでるの。
知能が高くて人間の真似をしたいみたいで。
みんなシーザーって呼んでる。
あら、シーザー、左腕、重症じゃない!
グリーンマンにやられたんです。
それで、ここで薬草を採っていたんです。
アーネスト先生に診てもらわないと。
アーネスト先生って?
この集落にもお医者さんがいるのよ。
解説)
続きます。
May 10, 2024
メルティの世界で そのきゅう
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a1.jpg)
ピノコたちは
水が引いた後の世界にやってきた。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a2.jpg)
ジョン、帽子を見つけたよ。
と猫が言っている。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a3.jpg)
二手に分かれて、
壁に沿って探索してみよう。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a4.jpg)
ジョンとピノコたちは、
トンネル工事現場近くの
池があったところにたどり着いた。
水は随分引いたみたいだけど、
池は残っているんだね。
あ、あっちから舟が。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a5.jpg)
メルティたちを乗せた舟は
ゆっくりと桟橋に近づいてきた。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a6.jpg)
無事だったんだね。
心配してたんだよ。
水がどんどん増えて、
壁も霞んで見えなくなったの。
渦に飲みまれそうになったけど、
なんとか無事だった。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a7.jpg)
こっちでも洪水状態で
大変だったんだ。
みんなで魔術劇場に避難したら、
ヴィヴィアンが呼び出してくれた
バルっていう水の精霊が
増水を止めてくれたんだよ。
とジョンが言った。
そんなことがあったの。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a8.jpg)
ごめんなさい。
私が滝を見たいって願ったせいで、
沢山の滝の水が池に降り注いだの。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a9.jpg)
その時、桟橋で水を飲んでいた子猫が言った。
池に何か映ってるよ!
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a91.jpg)
池の面に巨大なメルティの顔が
現れて、話し始めた。
メルティ、よく聞いて。
この池は、異世界の泉と繋がっているの。
それを望んだのはあなたであって、
あなたの夢を見ている私でもある。
![a92](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a92.jpg)
でも池の水が急に増え続けたのは、
あなたのせいじゃないのよ。
すごく悔やんでいるみたいだから、
それを伝えたくて出てきたの。
あれは、
カエルの姿をした夢食いヘクトンの仕業。
ヘクトンは、あなたに夢見の水を飲ませて、
沢山の滝を想像するように仕向けたの。
ずっと家にいてもいいって言ってた、
親切なカエルだと思ったのに。
それはあなたが消えちゃうとまずいからよ。
ヘクトンは迷いの森から
新しくできた水の通路を通ってやってきて、
この夢の世界を水で満たして、
カエルの楽園にするつもりだったみたい。
でもそのためには夢の主人公である
あなたの同意を得る必要があった。
それであんなに綺麗な滝のイメージを。
ヘクトンは泉の水の精霊の力で、
迷いの森に追い返されたわ。
この池の水はこれからは増えることも
減ることもない。
長い間目覚めることのない私たちの夢は、
夢食いたちの理想郷なの。
これからも気をつけてね。
![a93](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240510202732.files/a93.jpg)
そう言い終えると
池の面の顔はうっすらと消えていった。
私も迷いの森から来たみたいですけど、
ここに住んでもいいですか?
とカタツムリが言った。
夢くいじゃなければいいわよ。
解説)
続きます。
Apr 10, 2024
花の季節 そのきゅう
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a1.jpg)
サラと局長は魔術劇場を辞して、
呼びに来たバグたちと共に
ペンギンの前にやってきた。
オリュンポスからお呼びがかかるって、
何か重大な案件なんですか。
そうでもないのよ。
毎年春先にフローラの代役頼まれていて、
今年も役目を終えたんだけど、
その報告をクロリスにするの忘れてたの。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a2.jpg)
また来年遊びにくるからね。
ええ、楽しみにお待ちしてます。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a3.jpg)
局長はバグを伴って
地下通路から迷いの森に帰って行った。
局長お忙しいんですね。
今回の休暇はこっちに二週間以上いたからね。
本人はお忍びって言ってるけど、
管理局の職員はみんな知ってるのよ。
まあ何か重大事件がなければ
局長不在でも仕事は回るから、
あまり気にする人はいないけど。
オリュンポスって、
神話に出てくる神々の住む世界でしょう。
管理局はそんな世界とも繋がっているんですか?
もちろん。
でも神々の世界を管理してるっていう訳じゃない。
局長は毎年春先になるとフローラに頼まれて
眠っている花々を目覚めさせる代役をしてるんだけど、
そういう繋がり方ね。
フローラのオリュンポスでの呼び名がクロリスなの。
ややこしいんですね。
古代ローマとギリシャの神話空間の違いね。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a4.jpg)
夕方になって、
ジェニーたちの部屋にエトナが遊びに来ていた。
この前文学青年と舞と3人でお花見をして、
酒造に立ち寄った時の画像を
パソコンで表示しているのだった。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a5.jpg)
これでおしまい。
ここは酒造の黒塀の前。
この後二人と別れた後も私は散歩を続けたの。
とエトナが言った。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a6.jpg)
これは「身代わり地蔵」の写真よ。
このあたりにはお寺も多いんだよね。
と文学青年が言った。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a7.jpg)
お稲荷さんの前を通りかかったら、
魔子さんに出会ったわ。
この人よくここで掃除してるんだよ。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a8.jpg)
それから普通に桜の咲いてる場所を探して。
あ、ここは図書館だね。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a9.jpg)
桜を撮影してたら、向こうに誰か。
たまきじゃないの?
小さすぎてよく見えない。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a91.jpg)
たまきだったの。
これは玉川上水に架かる福生橋のたもと。
水鳥が泳いでるよ。
![a92](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a92.jpg)
そうそう思わず撮影しちゃった。
いつもこのあたりにいるんだよ。
![a93](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240410202047.files/a93.jpg)
画像鑑賞会が終わり、
みんなは酒造でお土産に買った
日本酒を飲んでいる。
身代わり地蔵ってなんなの?
お地蔵様が怪我したときなどに
身代わりになってくださるのよ。
魔子さんって本当はキツネだって知ってた?
たまきが図書館に通ってたなんて信じられない。
などと話している。
解説)
今日は天気が良く、
ちょうど返却期限日だったので図書館へ。
後半はその道すがら撮影した画像を
とり混ぜて使っています。
Mar 10, 2024
春の足音 そのなな
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a1.jpg)
広場は薄曇り。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a2.jpg)
今井舞は
入間ルイを乗せて
手押し車を押している。
ルイちゃんの親御さんって
見たことないんだけど。
ずっとマンスフィールドさんが
預かってるのよ。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a3.jpg)
大道芸人たちは
相変わらず歌声を響かせている。
春一番のかぜ~は~
春一番のかぜ~は~
ヤースガーズ・ファームへ君を~
連れていく~のだろ~か~🎵
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a4.jpg)
天気が持ち直したようなので、
ペギーは洗濯物を干しなおしている。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a5.jpg)
ドルフィンの二階では
モモコたちの会話が続いていた。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a6.jpg)
モモコさんは、その夢よく見るんですか?
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a7.jpg)
そうでもないの。
でも魔術劇場に行けば、
ハリーさんの魔法でその夢の世界に行くことができる。
それに、ジェーンの消息は、
郊外の森林公園に行って、
迷いの森に暮らすエリコっていう友達に会えば、
教えてくれるから。
エリコは迷いの森から、
その世界に遊びに行くことがあるのよ。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a8.jpg)
トマソンさんは、
その世界の夢を毎日見てるんですか?
とニッキーが尋ねた。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240310203733.files/a9.jpg)
このところ、ほぼ毎日です。
最初はぼんやりしてたんですが、
最近はだんだんリアルさが増している気がします。
夢の世界が迷いの森につながっているというのは、
初めて聞きました。
そのジェーンという人、
一度出会ってみたいものですなあ。
解説)
元々メアリー・ノートンの児童文学小説
「床下の小人たち」のような小人が
我が家に住んでいたら、という発想で、
ジェーンが住み着いたのですが、
その後、モモコが夢の中で、ジェーンにであったり、
ジェーンが夢でフィギアたちの村にやってきたりと、
十数年かかって、だんだん話が膨らんで
今に至っています。
間借り人ジェーン 2007年1月18日
間借り人ジェーン再び 2008年5月6日
ひな人形とジェーン 2009年3月3日
庭に出てみたジェーン 2009年4月4日
モモコの夢 2010年9月2日から
ジェーンのこの頃 2021年9月5日
など。
Feb 10, 2024
春節
![b1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b1.jpg)
今日は春節。
龍の舞の行進が
始まった。
![b2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b2.jpg)
お祭り用のドラゴンは、
事前にドルフィンからジャンの家の庭に運ばれ、
異世界の村の兵士たちによって、
郊外から広場に向けて移動していたのだった。
![b3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b3.jpg)
この辺りにはまだ誰もいませんね。
外は寒いからねー。
![b4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b4.jpg)
でも行進には意味があるのよ。
これは龍が宝珠を求めて、
動いていく姿なの。
と振り付けのアイスが言っている。
![b5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b5.jpg)
黒子役には、
ドイツ兵と米兵が
混成で協力しているようだ。
![b6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b6.jpg)
龍はうねうねと動いていく。
![b7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b7.jpg)
お腹が空いてきたなあ。
広場に行けば肉まんが。
今日は餃子でしょう。
などと言っている。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b8.jpg)
かくて一行は
一路広場に向かっていくのだった。
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b9.jpg)
その頃、デジャでは、
ヴィヴィアンがトマソンを
ハリーに紹介していた。
この人が有名な
路上アーティストのトマソンさん。
しばらく魔術劇場に逗留して
いただくことにしたの。
ふむ。
部屋はいくらでも増やせるから、
お好きなだけいてもらうといい。
![b91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b91.jpg)
おそれいります。
魔術劇場とハリーさんのお噂はかねがね。
ふむ。ところで、
このオブジェは魔法を使わずに
作られたとか。
はい。僕も魔法が使えればいいんでが。
そっちの才能はからきしで。
神出鬼没の魔術劇場にはずっと憧れていて、
いつか本物の魔法を
まじかで見たいと思っていたんですよ。
おや爆竹の音が聞こえますね。
龍の舞の行進が
広場に到着したみたいね。
とヴィヴィアンが言った。
![b92](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240210225827.files/b92.jpg)
ふむ。
今日は春節で中華圏の新年だったか。
お祝いに、何か面白いものでもお見せしよう。
とハリーが言った。
解説)
久々に家の裏手の崖側で
ロケを敢行しました。
Jan 10, 2024
たまきの竜退治の続き
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a1.jpg)
ジェニーたちの部屋では、まだ
たまきが作った画像のお話の
話題で持ちきりだった。
![a2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a2.jpg)
あの竜退治の話には、
たまきが登場しなかったね。
たまきの顔をAIが認識するのは
難しいでしょ。
いえいえ。
私はテキストから画像を生成したけど、
画像から画像を作ることもできるのよ。
でもそれはせずに、
私は出来上がった画像に、
デジカメで撮った画像を
切り取って貼り付けてる。
たとえばこんなの。
![a3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a3.jpg)
生成AIが作った鎧を着た少女剣士の画像に、
私の顔を貼り付けたの。
ふーん。なかなかよく似合ってる。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a4.jpg)
こういう画像は作ってあったけど、
省略しちゃった。
お話に3人も登場すると、長くなっちゃうからね。
少女剣士たまきは、
竜に乗らないの?
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a5.jpg)
少女剣士の画像を作ってたら、
こんな座った姿勢の画像ができたから、
あとで顔を貼り付けた。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a6.jpg)
これを切り取って、ドラゴンの画像に貼り付けて、
こんな感じに合成したの。
ふーん。そこは手作業なんだね。
作りたいイメージに向かって、
AIと協力しあってるのよ。
元々こういう、ドラゴンに乗った少女、
というテキストで画像を指定して、
あとで顔だけ貼り付けてもいいけど、
情景や姿勢など、全く別のものになる。
この画像、背景を入れたら、
使えそうだね。
お話がどんどん長くなるけどね。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a7.jpg)
あとはね。
これも使わなかったんだけど、
3人で相談しているシーン。
生成画像では、顔が崩れちゃうんだけど、
貼り付けたら使えそうな情景がたくさんできる。
たまきだけ人形顔だね。
それはなぜかしらね。
それに左の子、鎧が溶けてる。
こういうのも、よくあることなのよ。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a8.jpg)
これはドラゴンを仲間にして、
村人たちの喝采浴びているところ。
使わなかったけど、
お話のラストシーンに使えそうでしょ。
お城、空を飛ぶドラゴン、群集、
3人の少女剣士、なんていう言葉を、
指定するとできちゃうのよ。
でももちろんうまくいかないのもあって、
何枚も作ったうちの一つ。
後ろの人たちの顔がひしゃげてる。
人が大勢だと、割とこうなっちゃうのよ。
この画像、手前の3人の顔もひしゃげてたけど、
貼り付け合成したの。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a9.jpg)
みんなでわいわい言い合っているうちに、
外は暗くなっていた。
色々省略したシーンがあったのね。
たまきが、自分の顔つけて遊んでたのは
分かったけど、顔のイメージが違うから、
やっぱりあの二人だけでよかったかも。
そうかな。
なんでもありでいいんじゃない?
この町のみんなとおんなじだよ。
二人の少女剣士、
私とナオミにすればぐっと統一感が出るよ。
とジェニーが言っている。
![a91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20240110202741.files/a91.jpg)
何にも考えてなかったからねー。
少女剣士、って指定したら、
凛々しい少女画像ができちゃったので、
つい使いたくなっちゃったのよ。
解説)
今回はたまきたちの、
生成AI画像をめぐる
よもやま話でした。