Jul 10, 2024
帰り道
翌朝、リンとクラウドと
マークに見送られて、
ラッセルたち4人は帰路についた。
時は省略するかのように流れ、
一行はジャングルを踏み分け、
目印の湖に行き着くと、
さらにジャングルを歩いて
川の上流から小舟ではるばると渓流を下り。
ジャングルと砂漠との境界にある
村に到着したのは夕暮れまじかに
なっていた。
CGのアフリカ支部にいる
久美子に連絡したら、
空港から明日の午後にたつ
輸送機があるって教えてくれたわ。
とアイスが言っている。
今日はこの村で一泊して
明日早朝に出て空港に向かおう。
やがて夕暮れになった。
越えてきたジャングルの彼方に
夕日が沈んでいく。
夜になってアイスと佳奈が
宿の周辺を散歩している。
こういう裸電球って
南国の旅情を感じるのよね。
などと話している。
4人は村の屋台のような簡易食堂で、
夕食を摂ることにした。
マークの見せてくれた鳥の羽根。
大きかったね。
翼の風切羽根のようだったけど、
全体を想像すると巨大すぎる。
普通ありえないよ。
誰かが魔法をかけたんじゃない?
ジャングルの別の場所にも、
フラハみたいな魔法使いが
住んでいるっていうこと?
古代の都が衰退して、離散した魔族たちの
一部は周辺の部族に溶け込んだんだろう。
古代の魔族の末裔がいてもおかしくはない。
確かに翼竜なみの巨大な鳥を
見つけたら大発見だけど。
マークはきっとまたみんなと会いたくて
あの話をしたんだよ。
もっと近いといいのにね。
翌朝、駐車場に停めてあったジープに
4人は乗って村を後にした。
ジープは空港に向けてまっしぐら。
時は矢のように流れていく。
到着した空港には、
CGの支部から出向いてくれた久美子が待っていた。
麻薬とか危ないもの持ってないでしょうね。
CGの専用輸送機に
コネで乗るんだからチェックはないけど、
見つかるとただじゃ済まないわよ。
普通のお土産の他に頭蓋骨が一つ。
それアイスの趣味なの?
と言われている。
かくて一行を乗せた輸送機は
無事空港を発進し、
時はまたしても省略するかのように流れ、
10数時間のフライトののち
一行は帰国したのだった。
解説)
続きます。
Edit this entry...
wikieditish message: Ready to edit this entry.
A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.