Jun 10, 2024
フラハとシーザー
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早朝に起き出したアイスは、
テラスに出てみた。
標高が高く、大気が澄んでいる。
集落にも馴染んでおきたいので、
散歩にでも行こう。
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クラウドの家を出るとマークに出会った。
おはよ。
やあ、散歩ですか?
調査の打ち合わせまでには時間があるので、
ちょっとぶらぶらと。
だったら、昨晩話に出た
魔術師に会いに行きませんか。
いいわね。
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彼は集落のはずれに住んでいるです。
なんていうお名前の人なの?
フラハと呼ばれてます。
彼は僕が砂漠からこの土地に来た時、
ここに住むことを受け入れてくれたんです。
どこも同じジャングルのようですが、
目には見えない境界があるのだとか。
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やがて二人は一軒の小屋の前にたどり着いた。
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男は射抜くような目をしてアイスを見詰めて、
押し黙っている。
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マークが両手をあげたので、
アイスも両手をあげてみた。
すると男もすかさず両手をあげた。
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ちょっと緊張して怖かった?
と言っている。
フラハは冗談好きなんだ。
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その頃、やはり早起きした佳奈は
リンと連れ立ってやや遠出の散歩していた。
昨日見た花の群生を
朝の光の中で確かめかったのだ。
それって薬草なのよ。
とリンに言われている。
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そうそうここだったわ。
ああ、なんて気持いい。
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その時ざわざわと音がして。
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みるとゴリラが両手をあげている。
佳奈に挨拶されたと思ったようだ。
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おはようございます。
とゴリラは言った。
あなた話せるの?
このゴリラはね、
集落の外れに小屋を立てて住んでるの。
知能が高くて人間の真似をしたいみたいで。
みんなシーザーって呼んでる。
あら、シーザー、左腕、重症じゃない!
グリーンマンにやられたんです。
それで、ここで薬草を採っていたんです。
アーネスト先生に診てもらわないと。
アーネスト先生って?
この集落にもお医者さんがいるのよ。
解説)
続きます。
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