Apr 30, 2006
500円と芸術
昨日のこと。谷町線から中央線にのりかえて、サントリーミュージアムに到着。晴れ。アートストリーム2006。弟は、真剣に、コンピュータに向かい合い、大きな絵を描いていた。それがディスプレイに映し出される。そんな中、声をかけるけど、すごく集中していた。
そんで、出展している店を覗く。たくさんの人がいた。店はそれぞれ小物やアクセサリや絵を売っていた。似顔絵を描いていた人もいた。皆必死だ。宣伝効果が大きい。地下鉄にもポスターを張っていたので。
屋外だったのだが、こういうイベントを見ると、ぽえざるやポエケットを思い出す。イベントは無料だが(詩のイベントと違い、後援がたくさんついているので)、美術はお金がかかるので、みんな小物でも、500円以上していた。そうするとあまり売れないのではないかと思った。500円のハードルは大きい。海遊館前で、ファイアーショウをやっていた自称「ロッキー」は、ほんまにロッキーの格好で、熱い熱いといいながら、やっていた。最後に拍手を受けたロッキーは、「交通費等実費でやっています。皆さんの気持ちを、わかりやすい形でお願いします。なるべく、折りたたみやすい奴で」と英語訛り(?)でいっていたら、本当に千円出している人がいた。やっぱ体張って、やるというのはちがうなと思った。でも、あの人どうやって生活しているんだろう?
お茶してたら、父方のおばさんに出会う。父と会ったあと弟を見に来ていたのだ。「生きてるか?おばちゃんは生きてるで」といっていた。
シャガール展。やっぱすごい。圧倒される。魂がちゃんと入ってる絵を見るのは快い体験だ。はっきりいってかわいいというかそこはかとなく確かな幸せみたいなものを感じる。身近なひとや思い出に囲まれて、書いていたんだろう。天使がよく出てくるが、こういう人には天使が見えているのではないかと思った。青が深い、悲しみとかしずけさにあふれているのだが、どこか神秘的な色。情が深かったのではないか。とくに奥さんとの絵はうれしそうに書いているんだなと思った。「ダフニスとクロエ」や「死せる魂」も、シャガールの手にかかれば、神秘性を失わないまま、どっか憎めない話に変わる。障害者割引で500円だった。(正規は1000円)500円でこれだけ楽しめたし疲れなかった。ついでに絵葉書や本を買うくらいだ。
ちょうど5時になったので、弟の絵を見に行った。完成。弟にお疲れさんというとどこかほっとしているようだった。このイベントのメインだったから、すごいなと思う。しかし弟は5月はイベントが目白押しなのだ。体に気をつけてと思う。
飲み屋にいって帰る。飲み屋が一番高い。だが出せてしまう。シャガールはすばらしい。ひさびさに目が覚めるような感じだった。
今日は一日中ごろごろしているのである。月に一度はトイレをつまらしてしまう。強迫的に紙を使ってしまうのでした。この辺はまだ病気です。
Apr 29, 2006
ライブペインティング
今日、天保山のサントリーミュージアムに行きます。アートストリーム2006というイベントです。弟石川武志がライブペインティングをするのです。楽しみだなあ。でも弟は5時間やるから大変だ。ぼくは途中から見に行って完成を見届けて、飯でも食べに行こうと思う。弟を誘ったが、さすがに忙しいといっていた。シャガール展も見ようと思う。障害者手帳があると、ぼくと彼女とも半額になります。ブレッソン展は、無料でした。不思議だ。場所によって割引がちがうんです。
昨日はデイケア。コーラスだった。森山直太朗の「さくら」を歌うとき、すごい熱をこめて、うたった。デイケアの人間関係は不思議である。暖かいか冷たいか微妙なのである。しんどくはない。それも慣れだと思えるようになってきたかな。デイケアによってちがうと思うけど。
詩も書いた。詩は彼女の鋭いツッコミをうけた。知り合いの同人誌を読んだ。
Apr 27, 2006
東野幸治、オーラの泉に出る
今日はカウンセリングと診察の日。最近、あまりしんどくないのだが、行くと安心する。特に医師は、自分で見つけた人なので、信頼できる。そろそろ散歩に出てみたらといわれる。そうかと思う。あまり時間があるとろくな事考えないし。
東野幸治が「オーラの泉」に出ていたので、見た。あの番組は、ゲストが素直に聞きすぎるところがよくない。東野は、美輪、江原の猛攻撃を受けながらも、江原を「リアルドラえもん」と言い返し、江原もつっこまれるとうれしそうだった。東野は、ちゃんとバラエティにしてたから、東野の勝ちだ。
東野は幸せそうだった。いいなあ。
Apr 25, 2006
ウェブ展「ふたり・ジカン」のお知らせ
セルフソーアートというウェブ上のギャラリーで、ぼくの詩と、弟石川武志の絵で「ふたり・ジカン」という展覧会をやってます。こちらから→「ふたり・ジカン」お気軽にアクセスください。感想お待ちしています☆
負け続ける
今日、鶴見俊輔らの「日米交換船」を読んでいた。鶴見はハーバードへ留学していたのだが、太平洋戦争開戦直前、日本に帰るかとアメリカ当局から聞かれ、はっきりとした理由はないけど、日本は負けると思っていて、負ける側にいたいという「ぼんやりとした」気持ちで、「日本に帰る」と決断したそうだ。鶴見はハーバードで、クワインについて、記号論理学をやっていた。論理的に完璧なもの、説明できるものに対して、当時は、それを学んでいたが、そういうものに疑いがさして来た。説明できない、論理的でない「ぼんやりとした」ものが決断の元になる。なんか気持ちがわかる。ぼくはハーバードにはいけないけど。鶴見はぼくの好きな批評家の花田清輝をいろんな意味で負ける側にい続けた人だと評している。ぼくは、そういう、はっきりとした決断の場面はないけど、どこか敗北者、挫折者の側に、い続けることになるかもしれないなと思っている。人生は勝ち負けじゃない、でも、生きている位相というものがある。いやだけど、負け続けるだろうと思っている。そこにも幸せはあるだろう。知的障害者の介護をやっていたときも、これは、負けることに、粘り強くならなければ、仕事にならないだろうと思った。
どういうとき、敗北を感じるかというと、過去を思い出したときだ。人間関係がねじれて、切れそうになって、多くは切れてしまった、そういう過去。もうどうすることもできない。それでも、誰かに手紙を書いて、急にあやまりたくなることがある。というか、過去を何とか変えたいと思う。こうならなければ自分は汚れずにすんだと思いたいのと罪悪感というのだろうか。どこか潔くない虫が騒ぎ出す。負け戦をする覚悟が出来ていないのだろう。そういう虫を飼いつづけながら、ぐずぐず生きていくだろう。それが負けじ魂か。
たぶんそういうときに手紙を書いても自他共にろくなことない。これは病気の気持ちだ。それは経験でわかっている。
先週、あるところから合評会のお誘いがあった。うれしい。
Apr 19, 2006
新庄引退宣言。ウェブ展にむけて
日本ハムファイターズの新庄選手が今シーズン限りで引退するそうだ。うそだったらどうするんだろう。妙な時期の引退宣言だ。彼らしいとしかいいようがない。残念だけど彼一流の直感が働いたのかもしれない。この時期の引退宣言に批判的な見方もある。楽天の野村監督は「守る、走るは一流。でも、知性が…」見たいな事を言っていたが、新庄は、自分を裏切らず生きているのではないだろうか?球界には迷惑する人もいるだろうけど、ああいうトリックスターもいないとつまんない。でも引退宣言の後ガンガン打つのはある意味まずいだろう。ノムさんは、長嶋を見るように見ているんだろう。でも、知性の形、出方がちがうのである。ノムさんは、それを素直に認められないのが、欠点だけど、それも、選手の愛し方かもしれない。だって新庄みたいには誰でもなれないし。もうすぐ弟と詩と絵のコラボをやる。ウェブ上でやるのだが、昨日データが届いたので、今日推敲していた。楽しみにしていただきたい。
引きこもりがちなぼくだが、桜も散ってきた。今日、詩の大先輩から、散文と詩が郵便で届いた。すごくうれしい。やさしさが伝わってきました。
Apr 17, 2006
まんまるな夕陽
上記、写真のとおり髪を染めました。500円のヘアカラーで、彼女に塗ってもらった。思ったより色が出たので、びっくりした。彼女は笑って「誰?」とウケていた。写真ではあんまり色が出てないかな。スマスマにタモリが出て山下洋輔との出会いを語っていた。
その前に、散髪屋で髪も切ったのである。ぼくは外見のことはめんどくさがりなので、思い切った変化である。人から見たら、なんてことないけど。というか、なんてないことに満ちているのである。でも、髪の色を変えるのは、髪は神聖なものだから、結構大事だと思うのだ。心の変化だ。波長をかえるのだ。
国保払いに行って、散髪に行って、本屋(茂木健一郎「脳と仮想」、美輪明宏の本を買った)に行き、帰るときに、信号があった。信号で止まっていると、「夕陽がきれいやねえ」という声が聞こえ、知らないおばあさんが立っていて、ぼくの方を見た。ぼくに話しかけているのだ。「うん、きれいですねえ」と西の空に光る夕陽を見た。確かにきれいだった。「今日はきれいやねえ」とおばあさん、「まんまるですねえ」とぼく。「バス停はどこやろなあ」「あっちです」
ほんと、なにげに話しかけてきたのだ。本当に夕陽がまんまるだった。空は不思議にかすんでいた。風が吹いた。以前、よく駅前とかで、人に道を聞かれていたことを思い出す。普通の街で。すごいふつうだが、今日、神聖なものに出逢った気がするのはなぜだろう。
その前に、うちの親父は、今までどうやって純朴な性格をこの俗世で、生き延びさせられたんだろうと思っていたとこなのだ。けっこう苦労したと思う。親だからといって贔屓目にいうのではない。汚されずに、あまりうそをつかずに、つけずに。(親父は天然なのでうそがつけない)自分にもそんな血が宿っているのかなあ。そうだったら、いいなあ。
Apr 16, 2006
天王寺公園
散歩に行ってきました。天王寺公園は障害者手帳が使えるので無料。桜が舞ってて、きれいだった。茶臼山に登った。彼女とたこ焼き食べて帰る。夜ご飯はうなぎのちらし。おいしかった。今日ミクシィで、友達ができた。アンリ・カルティエ・ブレッソン展、槇原敬之
昼はスパゲッティ。彼女は買い物。散歩に行こうと思う。昨日は雨の中、天保山のサントリーミュージアムにアンリ・カルティエ・ブレッソンという写真家の展覧会を見に行く。天保山では三日だけ、海遊館まわりの清掃のバイトをやったことがある、思い出の地(笑)昼はお好み焼きを食べ過ぎた。
ブレッソンの写真は、シュールレアリズムや構成主義を取り入れつつも、やさしい批評性とユーモアにあふれた作品だと思った。おばあさんのカップルとか、ごろ寝している人を撮ったりとか、なんか優しい感じがする。写真はあまり見ないのだが、写真集を買う。知り合いに出会う。
帰り槇原敬之の2004年までのシングルの集められたアルバムを買う。高校生の頃や大学時代が思い出される。同じ高槻ということもあって、親近感があった。ふるさとを同じくする感じ。金が無くて槇原のCDはほとんど手放してしまっていたからだ。今考えるともったいない。当時から思っていたのだが、「彼女の恋人」は若さと実験性がはじけてていい。逮捕後しばらくしてからの「優しい歌は歌えない」は、詞がいい。自己欺瞞を鋭く突いてて、これは売れないだろうけどいいなと思った。マッキーの地獄も天国も成長も味わえる。初期アルバムが欲しくなったりする。とにかく粘り強い人である。初期も、今も研鑽を怠っていない。どんなものでもポップスに仕上げようとする根性が感じられる。バラードはすばらしい。魂の経験=うたごころだ。マッキーは立原道造が好きだ。そういう下地がある。NHKでやっている「マチベン」というドラマが面白い。
昨日は頭が痛かった。今日はいい天気。治った。洗濯物が良く乾きそうだ。
Apr 12, 2006
デイケア面接
なんとか起きて、デイケアで職員さんと面接。中期目標(半年から一年)と長期目標を聞かれる。一応デイケアに定期的にいくことといった。そして就労へと。長期目標に「結婚」はないですかと聞かれドキッとした。働いてないからそんな甲斐性ないんだけど、今は。Sさんという職員さん、以前は緊張していたが、いい具合にユーモアが出てきたなと感じた。メンバーさんがクッキーを焼いてくれる。おいしかった。
帰ってきて、何か反省。日々にハリが無さすぎる。いかんと思う。でもこれといって、興味の湧くものが出てこない。自分的に死んでいる日々だと思った。日記を見ててもそう思う。それにきづいただけでも、今日の面接と、彼女との会話は意味があった。これからどうしようか。デイケアに素直に通うか。ちがう道を見つけるか。まずは続けていくことだとも思う。しんどいけど。少しは自分を追い込んでみるとか。
阪神中日戦を見る。これから阪神は巨人など上位と戦わなければならない。たぶん今までのような戦いではごまかしが効かないだろう。落合の采配は、ピッチャーの切り替え、交代させるかさせないかよく流れを見てるなと思った。だから打線不調でも追いついて逆転できる。
Apr 11, 2006
寺山修司「戦後詩」
NHK教育で、「私のこだわり人物伝」というのをやっていて、美輪明宏が、寺山修司を語っていた。目新しい情報はなかったが、寺山修司の「戦後詩」という本を思い出した。今手元にないし、内容は詳しく覚えていないのだが、スケールの大きな「戦後詩」論だったと思う。寺山の愛情のある、ざっくりした手触りの、それでいて繊細な詩論で、選詩集としても読めるよう索引がついていた。谷川俊太郎の詩を「おはようの思想」と要約してたのが印象的だった。あらゆるものに詩を見つけ、編纂していく手さばきがすばらしい。あんな個性的な、詩に対する愛情は、なかなかお目にかかれない。もっともっと寺山は大きな詩を求めていた思いがする。詩論にくわしくないものの、あの本にやられたままなのかもしれない。雨の降る日が続く。今日はカラオケに行かず寝ていた。明日はデイケアで職員さんとの面接だ。
青田典子の、CDプロデュースをみた。小室哲哉が老けていた。青田典子も痛々しいながらも、真剣さはすばらしい。
Apr 10, 2006
赤い奇跡
今日掃除した。それから昼寝。彼女が帰ってくる。今日も怒られて、怒り返してしまった。いかんいかん。それから仲直り。今晩はゴーヤを炒めた。まずまずうまくできた。昨日に続いて「赤い奇跡後編」を見る。オチがなーんじゃこりゃという感じ。稲垣五郎はアーチェリーがうまい。「笑っていいともスペシャル」でやっていた。
大阪城公園花の乱
昨日は大阪城公園に花見に行ってきた。近鉄百貨店でおいしいごちそうとビールを買っていったのだが、花を見に来ているのか、人を見に来ているのかわからなかった。ついてすぐご飯食べて、横になって寝てしまった。彼女はトイレに40分並んでいて、それで「こんなとこ花見に来るのしんどい」と云っていた。しばらくして帰ってきたのだが、疲れて頭痛がする。それでも、晩飯は自分でカレーとサラダを作る。彼女が疲れて寝ていたから。
細木数子のひどい番組をみるが、最近の細木のいじられ方はすごいものがある。コントまでやっていた。阪神の金本が904試合フルイニング出場世界新記録を達成して、まじ感動する。おめでとう。
カレーはおいしいといってくれたのだが、鍋を焦がしてしまい、彼女は不機嫌。夜は天坑という大洞窟のNHKスペシャルや、深田恭子の、昔山口百恵がやってた「赤い奇跡」を見る。面白い。天坑は巨大な鍾乳石がありすごかった。深さは600メートルくらいある。
でも頭痛はひどくなってきた。それから、この日はぼくが、花見で花ではなく女の子ばっかり見てたので、また、段取りが悪かったので、彼女が怒り出してしまう。なんとか勘弁してもらおうとがんばる。
今日は雨。罪滅ぼしに掃除でもしようか。
Apr 08, 2006
ユナボマーと新年度
新年度なので、彼女と飲み行って、カラオケで歌いまくりました。意外に長渕の「とんぼ」がうまく歌えたので、なんだかなあ。でも、病気が激しい頃は、歌がすごく下手になって、音程がとれなくなっていた。病気になると音痴になるのかなあ?ひさびさに歌ったのだが、だいぶ治っていた。これでデイケアのカラオケに参加できるかもなと思った。ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ワールドアパート」が歌えた。うれしかった飲みに行ったら、阪神戦をやっていて、阪神が勝つとビールが100円になるのであったが、たくさん食って、腹いっぱいになったので、出た。吾作亭というチェーン店のアベノ店。
今日は本が届いたのであった。「ユナボマー爆弾魔の狂気」と「魂は死なない、という考え方」。ひさびさにユナボマーを読んで、民主党の代表選を見て、こういう言葉が目にとまった。今書かれても不思議ではない文章。必ずしも賛成じゃないけど、ユナボマーは「勝ち組、負け組」という言葉が出来る前から、自力で考えていたのだと思った。偏見のかたまりではあるけど、ぼくに課せられた課題ではないか、また現代の左翼に課せられた、乗り越えられるべき課題ではないか。単なる狂人のたわごとと済ますのは難しい。全編、彼の「パワープロセス」論はニーチェの「力への意志」論に似ていて、左翼批判は、深くはないがニーチェのキリスト教批判に通ずる。やったことは悪いけど。
(引用)
左翼は、(中略)社会に個人の問題を解決させ、面倒を見てほしいと願っているのだ。彼らには自分の問題を解決し、ニーズを満たすだけの能力に対する自信がないのである。彼らが競争社会の概念を否定するのは、心の奥底では、彼らは敗北者を自覚しているためなのだ。(「ユナボマー爆弾魔の狂気」P245より)
たぶん自信がないから、競争社会を否定していると単純にはいえないし、ユナボマー自体も産業社会を批判している。彼は、敗北者であることをかなり自覚して、書いたのではないか。が社会主義のねじれに敏感な文章である。民主党の旧社会党勢力が小沢一郎を支援していることや、投げ落とし事件の背景にも連なる屈折感とダブると思う。この複雑な爆弾魔が見ている光景と感じている世界は。
Apr 06, 2006
献血デキズ
朝から電車に乗ってエッチラオッチラ、カウンセリングに行ってきたのであった。冷たいけどさわやかな春風がふく中を。春がさわやかだと思ったのは、すごく珍しいことかもしれない。先生に、今のデイケアでのぼくの気持ちを話した。先生は、前のデイケアは、農村共同体的で、いろんな年齢の人に見守られていたので、子供のようにふるまえたけど、今のデイケアには、季節がら、新入生として入っていっているドキドキ、どう仲良くしたらいいか、そういう姿が見えてくるようですといっていた。それから、ぼくは、調子の悪いときに過去を振り返っていくことも、過去の再構成につながっていくといった。先生は、ばらばらな過去の点がつながっていくかもしれないといった。失われた関係は取り戻せないけど、今、昔持っていたCDとか本を集めることで過去の再構成をやってみたりしているといった。カウンセリングは二週に一回になった。帰り献血に寄った。なぜかふと、したくなったのだ。天王寺ミオで。でも残念ながら出来なかった。理由は、精神科のお薬を飲んでいるためだった。なんか薬のいるカラダが寂しく悔しかった。しかし、父からかかってきた電話で、父が、人の役に立とうとした心はすばらしいといった。ちょっと照れくさかった。父はたくさん献血しているので、ちょっと面白かった。父はすごく血色がいい。それで介護の仕事の求人を検索したりしていた。弟は4月29日にライブペインティングをやるようだ。
今日もアマゾンから商品が届いていた。天才脳外科医の福島孝徳の「ラストホープ」があった。すごい技術で世界を飛び回り難手術をたくさんやっている。高校生で同棲をして、親戚に「医者になるかヤクザになるか」といわれた人だ。藤原正彦のように声高に愛国心をいわなくてもこういうすごい日本人もいる。まだ日本の医療制度への提言は読んでない。しかしすごい手術への思い入れだ。怖い気もする。どこからこういう気持ちがでてくるんだろうか。ぼくの父の二つ上だ。後身の育成にもあたっているが、天才亡き後はどうするんだろうという気もした。でも、いろんな人が、種を拾っているかもしれない。ぼくは献身的になれることにすごい憧れをもつ。でも自分を失いたくない。ぼくは人の役に立つだろうか。自分を見失わなければそれがまたできると思う。
Apr 05, 2006
「はじめてのやのあきこ」を聴く
今日はデイケアの花見は中止となった。それで一日デイケアルームで過ごすことになった。花見がいけなかったのは残念だったけれど、おいしい弁当が食べられた。今度彼女と花見に行こうと思う。帰ってから疲れて眠って、阪神戦を見た。下柳が500試合登板を達成して、阪神が勝った。下柳はやっぱりすごい。インタビューのぶっきらぼうさもすごい。
アマゾンから早くも商品が送られてくる。この早さだと、店に行って買うのがあほらしくなる人もいるのではないだろうか。でも、店頭にいって買う楽しみってのもあるもんだ。
「はじめてのやのあきこ」を聴く。昔は、本当にすごい人だと思っていたが、今は、自分的には、等身大の矢野顕子が見えてきた。パッケージがとてもいい。ほとんど、他の人と共演しているミニアルバム。槇原敬之はいいところがでてなかった。小田和正は自分の世界で歌ってた。井上陽水はちょっとバケモノ度で勝ちすぎた。YUKIは矢野顕子の子供みたいなことになっていた。それぞれ自分の歌に出来るかで競っている感がある。そんな中でダントツにいいのが忌野清志郎である。この人は前は好きじゃなかったけど、「愛」を感じた。「一緒に歌おうぜ」の精神で、矢野も恋人のように楽しそうにハモッテイルのだった。こういう人が「一緒に歌う」楽しさを知っている人なんだなと清志郎を見直したのだった。矢野顕子くらいになると誰と組むか難しいのだろうし、色んなミュージシャンとコラボしているのだが、最近は民生とやったときとか、宮沢とやったときとかの新鮮さがない。たぶん矢野の勘が当たっていない。でも、清志郎とやったのは成功だったと思う。それと気鋭のジャズピアニスト上原ひろみとの演奏は成功していた。ちょっとビフォアーアフターみたいだったが、上原ひろみはスリリングな演奏をしていたと感じて、聴きたくなった。矢野顕子が同じ円の中をぐるぐる旋回しているのに対して、上原ひろみは音の波のダイナミズムを作れていた。
Apr 04, 2006
今日は雨
今日はデイケアに行かず、一日休んでいた。彼女が新しいスーパーに買い物に行ってくれる。昼はスパゲッティ、その後昼寝。夜はタコときのこのガーリック炒め、納豆汁(両方自分で作った)、れんこんとほうれん草の明太子マヨネーズ和え。ワインを多めに飲んだ。夜は細木数子の番組をみるが、いろんな意味でひどかった。でも、見てしまう。細木はいい男がお好きのようだ。ニートの特集がひどかった。夜になると雨が降ってきた。明日は花見だ。雨だったら残念。雨でも弁当は食べる。なんと1500円の弁当。楽しみだ。フランスの騒乱はやまない。当然だという気がするが、犠牲者が出ないことを祈る。明日の早起きに備えて、早く寝ることにする。
ズッキーニのパスタ
朝起きられたし、彼女が「目が覚めてるんだから、行ったら」ということで、花見のこともあるので、デイケアに行ってきた。今日は料理の日でズッキーニのパスタだった。色々材料をきる。なんかやわらかく皆迎えてくれる。ぼくもやわらかかった気がする。パスタは塩コショウとにんにくとシンプルな味付けなのだが、けっこうしっかり味がついておいしかった。ズッキーニも初めて食べたのだがおいしかった。かぼちゃの仲間なんだそうだ。見た目はきゅうりとナスビの合いの子みたいなのだが。他の具は、じゃこ、じゃがいも、ウインナー。今日はドキドキしなくて無事過ごせて安心したなあ。大阪府は、ぼくは精神障害しか知らないけど、自立支援医療費は国保に入っていると国保が自己負担分(一律10%)を持ってくれる。大阪に住んでて助かったが他の地域、社会保険、色んな障害者は、大変だと思う。直感だが、様々な差異を無視して、システムの一元化を図ろうとしたことに無理がある。財政とあわせ、もっと包括的で綿密な現場の調査に基づいた改革が必要だったのではないだろうか。ニュースをリンクさせようとしたが大阪府の国保の話はなかった。
帰ってきたら彼女はデイケアのこと、あまり心配してなかったみたいだった。というか普通だった。ぼくを甘やかさないのがいいと思う。
その後、ネットで昔聞いていたけど、いろんな事情で手放してしまった本やCDをたくさん買った。色んなものは出ているけど商品の変わるサイクルが早すぎる。どうしても欲しかった。アマゾンはカードがないと買えない。恥ずかしながら彼女にちゃんと代金を払って、カードを借りる。なんとかカード以外で買えないか。特に中古が買えない。カードを作れない年金生活者には厳しい。「裏切りの哲学」やスチャダラパーのCD。その他もろもろ。
夜は「ヘイヘイヘイ500回スペシャル」を見る。少し疲れが出てきたが、夜は更けていく。
Apr 03, 2006
見守っている
ベランダですわってタバコを吸っている
カラスの鳴き声が聞こえてくる
黒い羽をのばしてカラスが雨の中を横切っていく
落ちていくもの
ぼくの場合 思い出の中を
きれいできたなくて
人のいない思い出の砂嵐の中を
そして
美しく横切っていく平凡で気高い鳥
ぼくの体の中は波打ち
しかしまだ踊っていない
うなだれるにはまだ早い
ビルがたくさん立っている中を
かあかあと飛んでいく
ぼくはカラスになりたい気分だ
犬のほえる声が聞こえて
少しはっとした
生きものの声が耳打ちする
なんとかゆらゆら暮らしているが
「お前の本当の幸せは広い広い海の中にある」
だから大丈夫
苦しい思い出に苛まれていても不器用に歩いていても
大丈夫
「わたしたちが見守っているから」と
くぐもった空の中 四月の雨が少しやさしくなった
いくつかの鉢植え
(注)合評会提出作品
合評会で、一人は、「波打つ」という表現と「海」が重なって「幸せ」は自分の中にあるのかなといっていました。あと人は愛情を持って本人を「見守っている」しかできないからといっていました。親心のようなものをそのコメントから感じました。
もう一人は、前半空を見ていて、そこは狭くて犬がほえるところで、読者も一緒に世界が広がるといってました。詩空間の変化に着目してくれた感想だと思いました。
読んでくださった方よかったらコメントください。この詩に限らずでいいです。よろしくです☆
合評会
彼女は今日は母親とお買い物に行っていた。お母様とも会ったのだが、とても楽しそうだった。いいなと思った。午後6時から合評会に行く。友達が元気か心配だったのだが、スケートを見てきて元気そうだった。すごい挑戦している。ぼくも元気がもう少し出たら、介護の勉強したいと思ったりした。詩も、とてもよかった。彼独特の、苦の世界をおかしみをつけて読ませる詩だった。単独の作品の文章力では、負けたなと思った。でも伝え方がそれぞれちがうと感じた。ある人に詩集をお送りしたら、ぼくの詩は集めると詩と詩との間からささやきかけてくるという感想をいただいたことがある。もう一人の方の作品は、短いのだけれど、内なる獣性がさわやかに描かれていて、本人もどうしてこの詩がでてきたかわからないが、気に入っているといっていた。少し獣性という点では物足りないが内面を書かず、どろどろしておらず、健康な作品だと思った。不思議な空間を作れる人だ。文芸誌の巻頭にぴったりではないかという意見が出た。やわらかい空気で会をいい感じにしてくれる一人だ。
三人で、この会のためにキープした焼酎を飲みながら、彼の最近の近況を話したり、恋愛や習い事の話をした。彼とぼくでちがうのは、親の厳しさのちがいだけど、親は厳しくても、自由の感覚を持っていなければいけないと思った。彼もたくさん話せる雰囲気でよかった。ありがとうといっていた。ぼくもだいぶ緊張というか角がとれてきたように感じた。自分が緊張していないのは相手にも伝わるなと思った。
帰ってきてテレビ。彼女は眠そうだ。「ウルルン滞在記」では酒井美紀がタランチュラを食べていた。相田翔子が変わるそうだ。「情熱大陸」では土屋アンナという人が出ていた。モデルで歌を歌っている。正直痛々しい人だと思ったが、自分と勝負している人だと思った。タワーレコードの天下茶屋で地道に宣伝していた。素顔で写るところが素敵だ。少し興味が湧く。「かわいい」といわれるのが嫌いだそうだが、ぼくはかわいいと云われたことがないので、わからないけど、彼女の求める気持ちが伝わってきた。
ダウンタウンの「ガキの使いやあらへんで」を久々に見る。屁を出せば寿司を食べられる。制限時間は二時間。くだらないけど、寿司はうまそうだったので、少しはまる。山崎邦正が八皿(八発)食べて、優勝してた。大トロの炙りがうまそうだった。そんな屁は出るものなのか。屁の帝王、浜田は二発しか出ずさびしかった。
*詩をアップします。
Apr 01, 2006
マクモニーグル
午前中は寝ていた。彼女は買い物に行っていた。明日は合評会だ。友達は明日これそうだ。また違う友達は実家から無事引っ越したので良かった。そういう連絡があった。昼に家の掃除をやったけれども、僕が掃除機を柱の角とかにぶつけるので、彼女に注意された。困った。気を取り直して、掃除していると、ごみが残っていると怒られた。その通りなんだけど、認めたくなくて、僕も怒ってしまった。大人気ない。こんなんで、世の中に出られるのかと思ったけど、彼女も、掃除には神経質になるタチなので、仕方ない。あとで、仲直り。前はもっとひどくもめていたので、マシになったほう。というか、掃除になると意識の差があらわれるなあ。
ヤクルトが開幕2連勝。なんかうれしい。高津も出ていた。男女共同参画の討論番組があったけど、今の社会を男女の二元論で、切るのには無理があるきがした。朝生をビデオに撮っていたので、見たけど、ああ働いている人のための議論だなと疎外感を覚えてしまった。
夜見た。FBI超能力捜査官、すごいなあと思った。マクモニーグルという人が出ていて、失踪人を透視するのだけど、その地図のイラストがすごいうまいのだ。画集を出してほしいほどだった。こういうので、今会えない友達だった人とかに会ってみたい。
関係ないが、最近アマゾンを見ると、レビューで議論が分かれているのが多くてリンクに戸惑ってしまうががんばってする。