Apr 30, 2006
500円と芸術
昨日のこと。谷町線から中央線にのりかえて、サントリーミュージアムに到着。晴れ。アートストリーム2006。弟は、真剣に、コンピュータに向かい合い、大きな絵を描いていた。それがディスプレイに映し出される。そんな中、声をかけるけど、すごく集中していた。
そんで、出展している店を覗く。たくさんの人がいた。店はそれぞれ小物やアクセサリや絵を売っていた。似顔絵を描いていた人もいた。皆必死だ。宣伝効果が大きい。地下鉄にもポスターを張っていたので。
屋外だったのだが、こういうイベントを見ると、ぽえざるやポエケットを思い出す。イベントは無料だが(詩のイベントと違い、後援がたくさんついているので)、美術はお金がかかるので、みんな小物でも、500円以上していた。そうするとあまり売れないのではないかと思った。500円のハードルは大きい。海遊館前で、ファイアーショウをやっていた自称「ロッキー」は、ほんまにロッキーの格好で、熱い熱いといいながら、やっていた。最後に拍手を受けたロッキーは、「交通費等実費でやっています。皆さんの気持ちを、わかりやすい形でお願いします。なるべく、折りたたみやすい奴で」と英語訛り(?)でいっていたら、本当に千円出している人がいた。やっぱ体張って、やるというのはちがうなと思った。でも、あの人どうやって生活しているんだろう?
お茶してたら、父方のおばさんに出会う。父と会ったあと弟を見に来ていたのだ。「生きてるか?おばちゃんは生きてるで」といっていた。
シャガール展。やっぱすごい。圧倒される。魂がちゃんと入ってる絵を見るのは快い体験だ。はっきりいってかわいいというかそこはかとなく確かな幸せみたいなものを感じる。身近なひとや思い出に囲まれて、書いていたんだろう。天使がよく出てくるが、こういう人には天使が見えているのではないかと思った。青が深い、悲しみとかしずけさにあふれているのだが、どこか神秘的な色。情が深かったのではないか。とくに奥さんとの絵はうれしそうに書いているんだなと思った。「ダフニスとクロエ」や「死せる魂」も、シャガールの手にかかれば、神秘性を失わないまま、どっか憎めない話に変わる。障害者割引で500円だった。(正規は1000円)500円でこれだけ楽しめたし疲れなかった。ついでに絵葉書や本を買うくらいだ。
ちょうど5時になったので、弟の絵を見に行った。完成。弟にお疲れさんというとどこかほっとしているようだった。このイベントのメインだったから、すごいなと思う。しかし弟は5月はイベントが目白押しなのだ。体に気をつけてと思う。
飲み屋にいって帰る。飲み屋が一番高い。だが出せてしまう。シャガールはすばらしい。ひさびさに目が覚めるような感じだった。
今日は一日中ごろごろしているのである。月に一度はトイレをつまらしてしまう。強迫的に紙を使ってしまうのでした。この辺はまだ病気です。
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