Aug 04, 2024

浴衣とフラハとの会話など

a1

サラたちの部屋。


a2

たまきが冷やし中華を
食べている間に。


a3

サラは、フミコに浴衣の着付けをしていた。


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よくお似合いよ。
ありがとう
この図柄も気に入ったわ。


a5

なんだかすごく懐かしい人がいるなあ。
と頭蓋骨のお父さんが言った。
誰だったか忘れてしまったが。
メメもメーメーと言っている。


a6

お面被ってるけれど、
あなたは頭蓋骨なのね。
とフミコは言った。

どなただったかしら。
私も思い出せないけど、
あなたたち、なぜかとても懐かしいわ。


a7

アイスとフラハは
鏡の扉を使って魔術劇場に移動してきた。

この鏡の扉は誰でも使えるように
固定式にしたの。
ハリーは魔術劇場の中に、
扉のための専用の部屋を作ってくれた。

いくらでも魔法で部屋を増設できるなんて
便利だなあ。
この館には何人くらい住んでいるんだい。

数えたことないけど、
ハリーとカーミラと娘のヴィヴィアン。
ハリーの妹のジャンヌと娘のマリア、
劇場のショーに出演する操り人形のパペや、
人の身代わりになるセリア、
出入り口を管理しているピエロのエヴァ、
他は訳ありの同居人や客人たちね。

デジャの従業員になってるイリヤ、ヨシフ、ジョニー、
農家の手伝いをしてるヘルミーネや
部屋を管理してるデュアンとメルティ、
カーミラの知り合いの怪盗ゼロや
幽霊船船長のクックドゥー、路上アーティストのトマソン。
それに新しくフミコが加わった。
ざっとそんなところかしら。


a8

夢見の水の精霊のバルも忘れないで。
と言いながらヴィヴィアンが現れた。

あ、私はハリーの娘のヴィヴィアン。
フラハさんね。お噂はかねがね。
父は魔術書を探してるけどすぐ来るわ。
椅子が足りなから、
その前にちょっと模様替えを。


a9

椅子とテーブルと
食べ物、飲み物がセットされると
ハリー夫妻もやってきた。
面々の紹介が終わるとハリーが切り出した。

フラハ久しぶりだね。
100年ぶりくらいか。

もっとじゃないかな。


a91

若い頃は
カエル王子ごっこなどをやって
よく遊んだな。
いつから姿をくらましたんだ。


a92

ふむ。今でも、手に水かきがついている
夢を見ることがあるぞ。

私は魔法や魔族に対する風当たりが
強い西欧の某国にいてさ。色々あって、
すっかり人間の世界が煩わしくなったんだ。
それで、まだまだ魔術に理解のある
アフリカの部族社会に溶け込んだんだが、
その一つの村には長老がいてね。
彼に気に入られてある土地を譲られた。
土地と言っても境界線など誰にも見えない領域で、
見かけは一面のジャングルだったんだがね。
とにかくそこにいて、やがて訪れる
精霊の出現を待っていて欲しいと言われて
暮らしていたところ、
マークという放浪者のような男と出会った。
ひとめ見て、彼は人間じゃなくて
フィギアの精霊だとわかったよ。
彼に土地に住む許可を与えると、
マークは頑張って土地を開墾して、
そこは今では小さな集落になっている。
私はその集落の外れに住んでいるのさ。


a93

なるほどなあ。
それが巡り巡って古代の魔族の復活に繋がるわけか。
その長老というのは未来が見える
魔族の預言者だったのかな。

それはそうと、これは
私とマーリンが苦労して手に入れた魔術書だ。
中世に散逸して幻の書と言われていたものだよ。
この手引書のおかげでマーリンは異世界を作れるし、
私も魔術劇場やら鏡の扉を作れるようになった。
君が読むなら喜んでお貸しするがどうかね。

ふむ。君がその本を持っていることはアイスから聞いたよ。
私も若い頃からずっと読みたいと思っていたが、
今思えば、君やマーリンへの対抗心があってのことかな。
呪文は覚えられても、持って生まれた
呪力だけはどうにもならない。
フミコの頭蓋骨の蘇生を試みて思い知ったよ。
だがもちろん魔術や呪文への関心を失ったわけではない。
貴重な本なのだろう。
これからは、ちょくちょくここに来て、
読ませてもらうことにするよ。
とフラハが言った。



解説)
続きます。
Posted at 20:27 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jul 04, 2024

夜明けまで

a1

コウモリたちは寝ぐらに帰っていく。


a2

集落の遺跡前広場の周辺に
集まっていた獣たちも
潮が引くように去って行った。


a3

ジャングルは平穏な静けさを取り戻したようだ。


a4

とつぜん君が奇妙な言葉を唱え始めたので驚いたよ。

あれはリザードが教えてくれた魔族の呪文。
リザードが前に魔族の人たちが
フミコを復活させようとしたことがあったって、
話してたから、グリーンマンもその時立ち会って、
あの呪文を聞いていたはずだと思ったのよ。
それであの呪文を唱えれば、
気になって現れるだろうって思ったの。
それから、
アンドレアの盗んだ副葬品と一緒に
フミコの頭蓋骨も返して、
私には蘇らせる力はないけど呪文は知っている。
もし私たちを殺したらフミコの復活の可能性も
遠のくけど、それでもいいの?
って問いかけたというわけ。

先輩ってすごい。
うまく行ったのはたまたま。
グリーンマンにこっちの意図が通じたからよ。

先輩の呪文でフミコが蘇ったりしたら凄かったのに。
私魔力なんて全然ないから。
でも呪文を唱えていてなんだか変な感じがした。
撫でていた頭蓋骨にちょっと温かみが。
彼女はグリーンマンに影響を与えていたのかもしれないわね。


a5

一同も安堵して焚き火の周りでくつろいでいた。

アンドレアが副葬品を盗んで
隠し場所を秘密にしていたのは問題だったけど、
そういう心理もわからなくもないな。
とブラッドが言った。

僕もラッセルと同じく、
トレジャーハンターとも呼ばれる探検家だからね。
財宝目当ての探索に参加することもある。
彼女は日誌を書いたのがリンの父親の
ハンスさんだということも知らなかったんだろう。
前の探検隊が残した宝のありかを書いた
地図を見つけて、宝を独占したくなるなんて、
よくあることだよ。
それにアンドレアはこの調査隊に
ボランティアで参加してくれた一般人で、
学者ってわけじゃないんだし。

随分彼女の肩を持つのね。

襲われる原因を作ったのは確かだけど、
何も知らなかった彼女は被害者だとも言える。
アンドレアが正直に打ち明けてくれたから、
アイスの機転で助かったんだ。
そうでなければ理由もわからないまま
僕たちは今頃獣たちの夕食になっていたよ。
それはその通りかもしれないわね。


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やがて一行は寝支度を始めた。

シュラフ持ってきてたの?
けっこう虫除けになるんだ。
いいなあ。
と言っている。


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広場の隅で夜空を見ていた
アンドレアはアイスに声をかけられている。


澄んだ星空は素晴らしいわね。
ええ。
ところであなた、副葬品を全部持ち出して、
ジゾックスの再興資金を調達するつもりだったの?


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え、なぜそれを。
私のことを知ってたのね。
アンドレアは身構えている。

はっきり確信したのは、
さっきのあなたの告白を聞いていた時よ。
焚き火にくっきり照らされたあなたの顔を見ていて、
去年の7月、魔王メイヴの復活騒ぎで、
町の広場から逃走したローズの手下だったって、
思い出したの。


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ということは、マークの集落で
一緒に豹変亭を経営してるのがボスのローズね。
こんな辺境に落ち延びていたなんて、
国際警察機構やCGにも行方がわからないわけだわ。

ああ、でも本部には報告しない。
CGが介入して来ると、マークの集落や
この遺跡の存在が知られておおごとになるし、
あなたが正直に話してくれたおかげで、
グリーンマンの怒りを宥めることができたんだしね。
ジゾックスを再興して世界征服しようなんて
マーベルコミックの悪役みたいなことは考えずに、
地道に酒場を経営して更生しなさいって、
帰ったらローズに伝えといて。
あなたたちもう二人だけなんでしょ。
とアイスは言った。

足元見られてる気がして悔しいけど、
言ってることはごもっともね。
あなたは命の恩人だし、冷徹な人。
サラたちの部屋で手錠をかけられて以来、
ずっと恨んでたけど、
なんかもうどうでも良くなっちゃった。
とアンドレアは言った。


a91

長かった夜が明け、
象たちが水場に移動している。


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佳奈は鳥の声に目を覚ました。

ハヨーオッキーテ、ハヨー、ハヨー。
という鳴き声の後半が、オッハヨー。
というふうにも聞こえる。
あの鳥何の鳥だろう。


a93

ラッセルたちは、出発前に
水没したという都を一目見ておこうと、
遺跡の地下室に降りようとしたが、
入り口は閉じてしまっていた。

何かのはずみで開いたんでが、
何かのはずみで閉じたんでしょうか。
仕掛けを探すのが結構大変です。
と佳奈が言っている。

リザードは、
水没した都には滅多に来ないって言ってたけど、
大切なものがあるとも言ってたからね。
たぶんリザードか彼の仲間が閉じたのよ。
とアイスが言った。

仕方がないか。
ロマンなのに残念だなあ。
とラッセルが言っている。


a94

かくて一行は
マークの集落への帰還の途についたのだった。



解説)
続きます。
Posted at 20:22 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jun 04, 2024

川をさかのぼる

a1

朝の強い日差しが
密林を照らしている。


a2

村の宿に宿泊した4人は
出発することにした。


a3

とりあえず小舟を調達して
行けるところまで川を遡ろう。
ちょうど良さそうなのがありますね。


a4

天気が良くて
今日はジャングルクルーズ日和。


a5

この川にはワニがいるんですか?
どこかにいるはずだよ。
その辺にいるかも。
などと話している。


a6

聴き慣れない野鳥の声を聴きながら
舟はどんどん上流へと進み。


a7

古びた船着場のようなところに
到着した。

ここからいよいよ徒歩だよ。
もう上流なので水深が浅いんだ。
とブラッドが言っている。


a8

ほんとだ。
ここなんか膝までしかありませんよ。
ワニ見たかったなあ。
などと話している。


a9

もうすぐ湖に着くはずだ。
この先、急流で足場も悪いし、
川は蛇行してるから、
ジャングルを抜けて行こう。



解説)続きます。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

May 04, 2024

メルティの世界で そのさん

a1

メルティとサラは
小舟に乗り込んだ。

気をつけてねー。
と言われている。


a2

小舟はゆっくりと出発した。
何もしていないのに動いていくよ。


a3

二人を見送ったピノコたちは、
池の岸辺の近くで、
肉まんを食べながら、
二人の帰りを待っていることにした。


a4

実は池の水かさが少しずつ
増えているのが気になるんだ。
とジョンが言っている。


a5

やがては大洪水になるっていうこと?
地球温暖化の影響なの?

それは絶対ないと思いますよ。

え、今誰が言ったの?


a6

猫たちが話してるわ。
とピノコが言った。

よく聞くと、猫たちの声がする。

この池の水美味しいね。
肉まんに隠し味で入ってるのと同じ味。
もひとつ食べようかなあ。
などと言っている。


a7

あなたたち人の言葉で話ができるの?
あ、わかります?
池のお水を飲んだら、
猫語が通じるようになったんですね。
私とはこれまで通りだね。
とシュレディンガーが言った。
猫族は以心伝心ですからね。


a8

その頃メルティたちを乗せた舟は
ゆっくりと池を進んでいた。

岸に沿って進んでいるから、
そろそろ一周する頃なのに。
大きさがわからないからねえ。


a9

あれは何?
岩の上に乗っているのは
カタツムリみたいよ。


a91

昼寝していたら池の水が増水して、
ここに取り残されてしまったんです。
とカタツムリが言った。

あなたカタツムリなのに
人の言葉が話せるの?
これは夢ですから。
それはともかく助けてあげましょう。


a92

ありがとうございます。
泉に落ちて渦に巻き込まれて、
やっと岸に辿り着いたと思ったら。
とカタツムリは言っている。
このカタツムリ
どこかでみたような気がする。
とサラは思ったが思い出せなかった。



解説)
薄緑色のカタツムリは、
「チョコエッグ 日本の動物コレクション 第4弾
107 アオミオカタニシ」(2000年販売)を使用しています。
実際には南西諸島や、台湾、パプアニューギニア
などに分布するものの準絶滅危惧種とか(wikによる)。

この世界では、
2021年5月13日「帰りついて」に登場しています。
迷いの森の探検に行ったモモコの
ナップザックの中に潜んで、
迷いの森から町に引っ越してきていました。
それ以降、ごくたまに背景に登場していたことがあります。
サラに見覚えがあったのは、
町中で見かけた記憶のようです。
Posted at 20:23 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Apr 04, 2024

花の季節 そのさん

a1

ペンギン前では、
珍しく店のマスコットのフンボルトが
店内から休憩しに出てきていた。


a2

ジェニーフレンドの皆さんが
一斉に広場に出かけたので、
お店が空いたわね。
いつもご苦労様。
フンボルトさん、バナナも食べられるの?
なんでも食べられるんですよ。
特に鯖の味噌煮が好きですが。


a3

テーブルでは
バグとミラが話していた。

局長大丈夫かなあ。
全然心配ないわよ。
魔術劇場でハリーやヴィヴィアンと
会うんでしょう。
そうじゃなくて、居心地良すぎて、
休暇を勝手に延長するんじゃないかって。
ああ、それはありえるかも。
また自分がルールだからって、
言い出しかねないね。


a4

その頃、魔術劇場では、
マンゴー亭から飲茶を取り寄せて、
会食が行われていた。


a5

もう一年になるんですね。
局長におかれましてはお変わりなく。
昨年はとんだ飛び入りがありましたが、
今回はゆっくりしていってください。


a6

ああ、百猫の王のことね。
彼は元気にしているのかしら。


a7

シュレディンガーなら、
今もメルティの夢の世界で
元気に暮らしているわよ。
魔術劇場にも時々遊びに来ているみたい。
最近は同居人が多くて部屋も増えたので、
滅多に顔を合わせることがないんだけど。
とヴィヴィアンが言った。


a8

やがて時はすぎ。
もうお腹いっぱい。
とサラが言っている。


a9

追加の肉まんお持ちしました。
と言いながら、
マンゴー亭からレイがやってきた。
メルティも一緒のようだ。
メルティは、局長とサラに挨拶している。

局長はまだまだいけるわ。
と言っている。



解説)
特に仕事の話をしない
飲茶の会でした。
Posted at 20:24 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Mar 04, 2024

春の足音

a1

椅子の搬入作業を終えた
ドルフィンのマスターとアンは、
ペンギンの前で休憩していた。


a2

いつも重いもの運んで大変ね。
オモサハカンジナインデス。
アチコチイケテタノシイデスヨ。


a3

アンもはるなさんも、
マスターもいつもお仕事してるのね。
それに引き換え私は。

モモコさんは、
夢を見たり冒険したり。
それが役目みたいなものですよ。


a4

そーなのかなー。
役目がみんな違って、
世界の意味を深めているんです。
マスターって優しいのね。


a5

三人は広場に戻って行った。


a6

椅子はどうでした?
カウンターにぴったりでしたよ。
また夜にお酒も出せるって、
喜んでました。
前にもカクテルバー「タイニー」って、
やってたわね。今度のみに行こう。
今は混んでてとても無理だよ。
などと言っている。


a7

モモコは魔子に声をかけられている。
今子が探してたわよ。


a8

モモコがドルフィンの2階に行くと、
今子が雛人形を見せてくれた。


a9

今年もお稲荷さんのお蔵から
お姉さんが借りてきてくれたの。
返す前に見せたかったから、
探してたのよ。
昔はこんなふうな
素朴な立ち雛が多かったんだって。
昔っていつの頃だろう。


a91

デイリープラネットで、
トマソンさんの路上芸術を扱った
連載記事が始まって、
作品が紹介されているわよ。
とニッキーが言った。


a92

撮影者はエトナになってる。
カラスが来て、
鳴いてる瞬間を撮ったみたいだけど、
カラスの方が作品みたいだわ。



解説)
過去のペンギンのカクテルバー「タイニー」の営業風景は、
2021年10月30日「バータイニー そのいち」
から数回に渡ってみられます。
立ち雛は、2022年3月3日「春をよぶこえ そのさん」
にも出てきます。
Posted at 20:30 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Feb 04, 2024

春節の準備など

a1

今日も冷え込んでいるが
広場は晴れていた。


a2

ルビーはコンテストで優勝した
ボブと話している。

ハロウィーン、クリスマス、
お正月、春節って、
この町はお祭り続きですね。
今年は龍の舞が見られるそうじゃないですか。
観光客には楽しい限りです。


a3

春節に龍の舞が見られるのは、
珍しいことなのよ。
一昨年は特別だったけど、
その前は、今から12年前の辰年だった。
それが始まりね。


a4

この町の春節には踊りがつきものなのよ。
みんなお祭り気分で踊り出すから。
僕は一昨年はいなかったから知らないけど、
最初の時はブレイクダンスをしてる人もいた。
とボニーが言った。
それがマンゴー亭の丹下健太さんよ。
彼は一昨年の春節の踊りがきっかけで
この町に住むようになったの。


a5

隣で、特殊部隊の髭の隊長と
ドルフィンのマスターたちが話している。

龍の舞の黒子スタッフ、
今年もご協力いただけるとのこと感謝します。
いやいや、CGからも要請があって、
私たちも喜んでいるんですよ。


a6

なんと言っても、他に出番がなくて、
これが2年ぶりですから。


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私アコーディオン弾けますよ。
と、うたが大道芸人に言っている。
リタがドルフィンの倉庫から、
春節用に楽器を運んできたようだ。


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ドラ代わりのシンバルや太鼓、
アコーディオンが入っている。


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バー・デジャから降りてきた
ヴィヴィアンは、トマソンの作った作品を見ている。
エトナが、ヴィヴィアンに、
あら、メガネ変えたの?
と言った。


a91

よくわかったわね。
この前転んだ時なくしちゃったのよ。
それで同じデザインのものに変えたの。
それはそうと、
この巨大な味の素の瓶、
魔法で大きくしたものじゃないわね。
手作り感がある。

トマソンっていう
路上アーティストの作品よ。
彼、この町で暮らしたいみたい。


a92

その頃、トマソンは、
ベランダの休憩スペースで、
その場にいたキャサリンと話していた。

ここは住みやすそうな町ですね。
住み心地いいですよ。
ところで、突然失礼ですが、
あなた、さる漫画家の描くキャラクターに、
雰囲気が似てるって言われません?


a93

よく言われますよ。
自分ではそんなふうには思えないんですが。
とトマソンは言った。



解説)
今回も少しだけ時間が進展。
気分は春節に向けて。

1回目の龍の踊りは、目次から、
2012年1月15日「龍の年」
2回目の龍の踊りは、
2022年2月2日「龍の舞 そのいち」
で見られます。
Posted at 20:10 in n/a | WriteBacks (0) | Edit

Jan 04, 2024

新年のスナップ そのよん

b1

デジャでは、CGの境界警備隊の
メンバーが勢揃いしていた。


b2

正月休みも終わっちゃったね。
明日からまた仕事だ。

ルビーとアイスは?
二人とも店に戻ったよ。
ベーカリーはもう開店してますよ。
うちも稼ぎ時だから。
マヤも来てないね。


b3

マヤは髪の毛染めちゃって、
何かあったのかな。
あんまり話もしないんだ。
まあ、色々事情があるんだろうね。


b4

マンゴー亭でマヤに変装した
ナディアは肉まんを食べていた。
確かに母の記憶に残るわけだ。
ここの肉まん美味しい。


b5

アンジーさん、お連れのジムは?
広場で、着物姿の今子とかいう女性に
つかまっちゃって話してる。
お稲荷さんに初詣に行ったと言ったら、
すごく喜んじゃって。


b6

そういえば、いつも体操着着てる
店員さんもいませんね。
アンナはお休みして、私が代わりに
アルバイトしてるのよ。
たぶん今頃花魁姿で遊んでる。


b7

隣の広場は着物姿の人たちで
賑わっていた。

ここに椅子とテーブルがある。
お正月の間休憩所にするんですって。
赤い毛氈に座布団って、和風でいいね。


b8

そろそろ替わってよ。
とすずが言っている。


b9

圭のあげている獅子舞凧は
元気よく風にはためいている。


b91

広場の隅では、
ジムが今子と話していた。

お稲荷さんに初詣するなんて
ご殊勝な心がけですね。
きっといいことありますよ。
それはどうも。
どんなことかなあ。
例えば人に褒められるとか。



解説)
今回もあちこちと、
場面と話題が流れのままに。
Posted at 20:21 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
August 2024
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