Nov 25, 2007
はるかなるダナン・バレー(3)
★ジャングルに行くときは、いつもヘラブナ用の竿を持っていく。パンを餌にして、浮きをつけて、投げたらすぐアタリ。ほぼ入れ食い。大物に2回バシッと糸を切られた。楽しかりし。
★アマガエルに似て、アマガエルにあらず。★通称「絞め殺し」の木。イチジク科の木に絡みつかれ、きつく絞められて、中の木は次第に枯れていく。物言わぬだけに、不気味。
★宿泊した「レインフォレスト・ロッジ」の部屋。清潔でいい。都市部のホテル並み。満足。ベランダに露天風呂があるのがなんともいい。気持ちよさ気なO氏。
★朝のトレッキング。ホーンビル(サイチョウ)の声がして、見上げて探している。ホーンビルはここでは普通に見られる。大きな嘴とグライダーのように滑空する様は見ていて、飽きない。
★踏み潰しそうになって、思わず「ワッ」と叫んでしまった。サソリ。大きい。20センチほど。褐色かと思ったら、紺に近い青。シッポ立てて、ハサミ振り上げて、威嚇する。イヤー、触りたかったけどなあ。この旅の最後に、キミに会えて、よかった!★以下の植物はタワウ近くの「BALUNG RIVER ECO RESORT」の果樹園で撮ったもの。マレーシアにはショウガ科の植物が多いが、これはニコライア属の「トーチ・ジンジャー」
★スネークフルーツ。皮がヘビの皮みたいだから。果実は白く、固め。渋みのある甘さ。木の根元になる。変わってる。★ドラゴンフルーツ。サボテンになるなんて、知らなかった!果肉は白と紅があるが、くどくない甘さでうまい。★名前を「ヘブンフルーツ」と言っていた。3センチぐらいの小さな実。齧ってみたが、特にうまいというほどじゃない。ところがその後、水を飲んだら、口の中に甘みが広がった。食べるものをなんでも甘く感じさせる不思議な果物。
★カカオ。あんなふうに木になってる。その実を割ると、白い樹液に包まれた小さい実が詰まってる、それが私たちがつまむカカオ。食べてみたが、思い切りまずい。これがチョコレートになるなんて信じられない。★コーヒーの実とその花。見たこと、ないでしょう?もちろん、その中の豆はまるで香ばしくない。★日本にもあるクワズイモの花。これも初めて。★なんだと思う?見た目も味もタケノコの硬いところ、そっくり。実は椰子の若い幹だとさ。びっくり。★これでダナンバレーの旅、おわり。
Nov 11, 2007
はるかなるダナン・バレー(2)
★18日、ナイトウォーク。トカゲはこんなふうに眠ってる。★蛾、だけどきれいなデザイン。
★これが悪名高き、タイガーリーチ。(虎縞蛭)思いっきり体を伸ばしてヒト様の血を吸おうと。★羽根が透明なセミ。10センチ弱。クサゼミの仲間らしい。
★ヒゲイノシシ。毎日餌を求め、ロッジの周りを散歩する。小心者。★5センチほどのクモ。スマート。★テントウムシダマシ。2センチぐらい。
★やっと会えた!ビワハゴロモ。カミキリムシの仲間だとか?仲良く並んで、むつまじい。もっと近くで見たかった。謎の虫。★キャノピーウォーク中のオレ。木と木の間に張られた高さ40メートルのつり橋を渡る。数回経験済みなので、怖くない、怖くない。
Oct 28, 2007
はるかなるダナン・バレー(1)
★10月18日~21日、ジャングル探訪3回目は、やはり東マレーシア、サバ州のダナン・バレー。サルのほえる声とサイチョウの飛翔で目を覚まし、ナイトウォークの様々な虫たちに興奮した3泊4日の旅であった。★バッタだろうけど、ガイドも初めて見る種類とのこと。 ★落ち葉の間で蛍のようにお尻が光っていたこの虫も初物。蛍の幼虫では、と言ったら言下に否定された。不明のまま。
★羽根が透けて見える蛾の一種。 ★いざ、未知のジャングルへ。足の緑は蛭よけソックス。
★日本のマイタケに似たきのこ。30センチぐらい。 ★野性のラン。そこはかとなく可憐で美しい。
★ゴルフボール代のダンゴ虫。すぐに丸まって、カチンカチンになる。おとなしい愛嬌もの。 ★15センチぐらいの、あでやかな色をしたヤスデ。
★10センチを超えるバイオリン虫。カマキリ虫科。こいつに会えるなんて、思ってもみなかった。幸運。
Sep 09, 2007
スッポン薬膳スープ仕立て、ほか
中国系マレーシア人の方たちが「おいしいもの」を食べに連れて行ってくれる。今回はスッポン。KLの郊外、なんでも滝で有名なところらしい。いつものように4,5人かと思ったら、総勢14人。名前も知らない同士が和気藹々と語り、笑い、食べる。いいなあ。/一品目は、カエル。別に珍しくない。/二品目。白身魚の清蒸。パクチーとよく合う。/三品目。ヤマネコ、という言い方をしたな。/四品目。これです、スッポンです。姿そのまま煮込んであって、スプーンで分けられるほど柔らかい。天然もの。特にスープが味わい深い。Aug 13, 2007
水果句会 第2回例会報告
日時:7月8日(日) 午後2時~
会場:柴田様宅
参加人数:7名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:くだもの
☆9点句
・アオザイに青き木瓜(もっか)の香移りて 何葉
☆8点句
・風なき日波羅蜜(ナンカ)の下で眠る犬 何葉
注:波羅蜜(ナンカ)はジャックフルーツのこと
☆6点句
・こぶのごと幹につきおりナンカの実 さど・じゅん
☆5点句
・泰然と昼寝をしておりナンカの実 ブアブアちゃん
☆4点句
・ドリアンのにおい流れきて異国あり ゆーら
・ブリンビン桃花が緑の星になり さど・じゅん
☆2点句
・マンゴスチンこたつみかんのなつかしさ 凡石の子
・そこここで札一枚の贅沢(ぜいたく)売られ 奈都美
・マンゴスチン心は白き彼に似て 麻麗子
・ふぞろいを詰めて売られるマンゴスチン さど・じゅん
☆1点句
・道端のドリアン売りに向かう君 凡石の子
・やれ推すな阿鼻叫喚のドリアン籠 凡石の子
・汗ばみて檬果(マンゴー)食(は)みし朝ぼらけ 何葉
・紫紺の鎧(よろい)召したる姫は白き繭 ブアブアちゃん
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現の一端として。 なお、当日は何葉さんに資料を作っていただき、「蕪村」の句を鑑賞しました。
次回は9月?日、ゆーら宅で遊びます。兼題は「鳥」です。
日時:7月8日(日) 午後2時~
会場:柴田様宅
参加人数:7名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:くだもの
☆9点句
・アオザイに青き木瓜(もっか)の香移りて 何葉
☆8点句
・風なき日波羅蜜(ナンカ)の下で眠る犬 何葉
注:波羅蜜(ナンカ)はジャックフルーツのこと
☆6点句
・こぶのごと幹につきおりナンカの実 さど・じゅん
☆5点句
・泰然と昼寝をしておりナンカの実 ブアブアちゃん
☆4点句
・ドリアンのにおい流れきて異国あり ゆーら
・ブリンビン桃花が緑の星になり さど・じゅん
☆2点句
・マンゴスチンこたつみかんのなつかしさ 凡石の子
・そこここで札一枚の贅沢(ぜいたく)売られ 奈都美
・マンゴスチン心は白き彼に似て 麻麗子
・ふぞろいを詰めて売られるマンゴスチン さど・じゅん
☆1点句
・道端のドリアン売りに向かう君 凡石の子
・やれ推すな阿鼻叫喚のドリアン籠 凡石の子
・汗ばみて檬果(マンゴー)食(は)みし朝ぼらけ 何葉
・紫紺の鎧(よろい)召したる姫は白き繭 ブアブアちゃん
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現の一端として。 なお、当日は何葉さんに資料を作っていただき、「蕪村」の句を鑑賞しました。
次回は9月?日、ゆーら宅で遊びます。兼題は「鳥」です。
Jun 28, 2007
おいしい!review
おいしい!カテゴリを作ったことだし、今までのおさらい。▼アイスカチャン。トロピカルかき氷。カラフルで、ゼリーや甘いピーナッツなども入っている。氷は粗め。
▼ドライパンミー。「ドライ」はスープなし、「パン」は板の意味で板状の生地をパスタマシンにかけて麺にする。「ミー」は麺。これに、赤唐辛子を刻んだものに鰹節みたいなのが混じった薬味を入れて、かき混ぜて、ぐちゃぐちゃにして食べる。4.8リンギ。この店のメニューはこれだけ。いつも込んでいる。漢字で「建記」だけど、「KIN KIN」と看板にある。KLのチョーキット市場の近く。
▼「えびワンタン」と「ミーゴレン」。どちらも、ラッキーガーデン(KL,バンサー)の角の店、「南泉」の中にある。休日の朝はこの二つと後で紹介する「ラクサ」の三つ巴で何を注文するかいつも悩む。「えびワンタン」麺入りもあるが、私はいつもワンタンだけ、数を指定する。ワンタンの中はプリプリのえびが2、3尾とつなぎ。スープもあっさりだがこくあり。この味を知ってほしい。イヤ、知ってほしくない。「ミーゴレン」は他の店のと比べてあっさり目の味付けがほどよい。
▼KL、ジャパンクラブ近くの「ロブソン」のフィッシュヘッドカレー。フィッシュヘッドは魚の頭だけど、これは魚のアラ。ブヨブヨのところがう、うまい。あの魚はなんだろう。家では出せない味。ご満悦の表情は旅のパートナー、松井氏。
▼これを食べて、「ラクサ」のイメージが変わった。ビーフンに錦糸卵、ゆでエビ、香菜にスープだが、このスープが絶妙。辛さ、甘さ、しょっぱさ、すっぱさが渾然一体、絶妙である。中国料理の調味料、サーチャーも入ってる(と思う)。ラクサにも種類があるが、これはサラワクラクサらしい。ラッキーガーデン(KL,バンサー)の角の店、「南泉」の中でこれも味わえる。
▼ご存知「バクテー」。ここはダイナスティ・ホテル(KL,ジャラン・イポー)の近くにある「萬利肉骨茶」。こぎれいなところもいろいろあるが、ここが気に入っている。古ぼけた店内の片隅に炭火で大きなやかんが十数個かけてあって、「ムムッ、やるな!」って感じ。 濃い色のスープが意外とさっぱりで、つい飲み干してしまう。やすいし、うまいし、いいです。
Jun 25, 2007
水果句会 第1回例会報告
日時:5月27日(日) 午後2時~会場:杉山純子様宅
参加人数:9名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:スコール
☆8点句
・掻き曇る街の向こうに茜雲 ふーちゃん
☆7点句
・スコールの車中うまれた秘密あり まきろん仮面
・雨降って現れたのはテタレ川 凡石の子
☆6点句
・驟雨去り鮮やかなりし仏桑花(ぶっそうげ) 何葉
☆5点句
・雷雲の下に赤児の眠りおり 麻麗子
☆4点句
・わが窓の外にカミナリ内に亀 ゆーら
・霧雨に蛍の命仄めきし 何葉
☆3点句
・せわしなく気まずさ攪拌するワイパー 芳仙
・ひいやりと雨降る前に風の吹く さど・じゅん
・スコールに打たれさながら溺死体 ゆーら
☆2点句
・スコールになすすべもない人の無力さ おきらく
・虎落(もがり)笛(ぶえ)もがりもがりて涙なし 麻麗子
・じっと待つ気分次第か雷神の 凡石の子
・音を消し声を閉じ込めた走る雨 さど・じゅん
☆1点句
・遠雷が帰路急がせる遅い午後 凡石の子
・朝まだき「遣らずの雨ね」背中で言うきみ ふーちゃん
・スコールは来てすぐ帰るオトコのよう ゆーら
・スコールと泣けばだれにも聞かれまい まきろん仮面
・スコールの人為謗りて去りゆきぬ 麻麗子
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現、の一端として。
次回は7月8日、麻麗子様宅にお邪魔して遊びます。詳細は後日連絡します。
Jun 24, 2007
水果俳句会 第1回例会報告
日時:5月27日(日) 午後2時~会場:杉山純子様宅
参加人数:9名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:スコール
☆8点句
・掻き曇る街の向こうに茜雲 ふーちゃん
☆7点句
・スコールの車中うまれた秘密あり まきろん仮面
・雨降って現れたのはテタレ川 凡石の子
☆6点句
・驟雨去り鮮やかなりし仏桑花(ぶっそうげ) 何葉
☆5点句
・雷雲の下に赤児の眠りおり 麻麗子
☆4点句
・わが窓の外にカミナリ内に亀 ゆーら
・霧雨に蛍の命仄めきし 何葉
☆3点句
・せわしなく気まずさ攪拌するワイパー 芳仙
・ひいやりと雨降る前に風の吹く さど・じゅん
・スコールに打たれさながら溺死体 ゆーら
☆2点句
・スコールになすすべもない人の無力さ おきらく
・虎落(もがり)笛(ぶえ)もがりもがりて涙なし 麻麗子
・じっと待つ気分次第か雷神の 凡石の子
・音を消し声を閉じ込めた走る雨 さど・じゅん
☆1点句
・遠雷が帰路急がせる遅い午後 凡石の子
・朝まだき「遣らずの雨ね」背中で言うきみ ふーちゃん
・スコールは来てすぐ帰るオトコのよう ゆーら
・スコールと泣けばだれにも聞かれまい まきろん仮面
・スコールの人為謗りて去りゆきぬ 麻麗子
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現、の一端として。
次回は7月8日、麻麗子様宅にお邪魔して遊びます。詳細は後日連絡します。
スカウへの旅~闇に光る目
★2007年2月17日から20日まで、中国正月の休みを利用して、サバ州スカウのジャングルを旅した。同行者、松井氏、日本語ガイドダニーさん。まずはサンダカンまでエアーアジアで。ラッキーなことにキナバル山がきれいに雲から頭をのぞかせている。★サンダカンの空港でダニーさんと再会。そこから車で3時間、雨季になると泥だらけで四駆じゃないと通れない道をひたすらスカウ村目指して走る。13時40分、キナバタンガン川の船着場に着く。ここからボートで30分。お宿の「メラピロッジ」は新しくて、清潔。食堂も立派。食事もおいしく、言うことなし。遅い昼食。4種類のビールがあって、左から「タイガー、カールスバーグ、ステラ、アンカー」。初めて飲んだステラ(KLにはない)はなかなかうまい。
★4時、さて、いよいよジャングルへ。リバークルーズ。サイチョウが滑空して高い梢に止まった・・・サル!お、テングザルじゃん・・・オランウータンの寝床だって、あれ・・・あ、カワセミ!・・・早くも目は動物を捕らえるが、カメラには遠し。しかしここはタマンネガラより動物相が濃い気がする。
★夜8時。興奮の余韻覚めやらぬまま、今度は「ナイトクルーズ」へ。満天の星の下、ボートは支流に分け入っていく。漆黒の闇を船頭のトーチライトだけが上下左右に揺れる。と、ふいにライトも消え、逆エンジンがかかる。なにか見つけた!静かに岸に寄る。なんだ、なんだ・・・ホラ、というようなライトの先に目を凝らすと、カワセミ!わー、おもちゃみたい!・・・というドキドキが十数回あって、イヤア、参った!!
★なおもボートは忍び足で進む。水面はそよとも揺れず、ビロードの鏡面。木々がライトを浴びた瞬間水中に等しく逆さまに映り、引き込まれてしまいそうになる。異次元へ墜ちて行ける・・・。★闇を透かして光る二つの目。水の中の小さなワニ。すぐに水に潜る。また赤く光る2つの目。ヘビ。大きい。動かない。ダニーさんが陸に上がる。続いておれたちも。こわごわ近寄る。鶏でも食ったのか、腹が膨れていて動けない。5メートルはあるだろうか。ニシキヘビ。パイソン。派手な模様の丸太ん棒がくねって、虹色に光る。思わずなでる。なでることで確認したい実在。ヘビの。自分の。1回、2回。なおジッと動かない。のどがかわく。圧巻。
★「ナイトクルーズ」から帰り、10時からジャングルの中を「ナイトウォーク」をした。ダニーさんの先導で、ヘッドライトをつけて眠っている昆虫を探しに行く。目が赤く光るクモがいた。ナナフシがいた。バッタが多く、今まさに脱皮中というのもいた。
★今日はここまで。十分ジャングルを堪能した。ロッジに引き上げ、ベランダで持参のワインを飲んで、12時過ぎ就寝。
Jun 21, 2007
スカウへの旅~闇に光る目
2007年2月17日から20日まで、中国正月の休みを利用して、サバ州スカウのジャングルを旅した。同行者、松井氏、日本語ガイドダニーさん。まずはサンダカンまでエアーアジアで。ラッキーなことにキナバル山がきれいに雲から頭をのぞかせている。 サンダカンの空港でダニーさんと再会。そこから車で3時間、雨季になると泥だらけで四駆じゃないと通れない道をひたすらスカウ村目指して走る。13時40分、キナバタンガン川の船着場に着く。ここからボートで30分。お宿の「メラピロッジ」は新しくて、清潔。食堂も立派。食事もおいしく、言うことなし。遅い昼食。4種類のビールがあって、左から「タイガー、カールスバーグ、ステラ、アンカー」。初めて飲んだステラ(KLにはない)はなかなかうまい。 ★4時、さて、いよいよジャングルへ。リバークルーズ。サイチョウが滑空して高い梢に止まった・・・サル!お、テングザルじゃん・・・オランウータンの寝床だって、あれ・・・あ、カワセミ!・・・早くも目は動物を捕らえるが、カメラには遠し。しかしここはタマンネガラより動物相が濃い気がする。 ★夜8時。興奮の余韻覚めやらぬまま、今度は「ナイトクルーズ」へ。満天の星の下、ボートは支流に分け入っていく。漆黒の闇を船頭のトーチライトだけが上下左右に揺れる。と、ふいにライトも消え、逆エンジンがかかる。なにか見つけた!静かに岸に寄る。なんだ、なんだ・・・ホラ、というようなライトの先に目を凝らすと、カワセミ!わー、おもちゃみたい!・・・というドキドキが十数回あって、イヤア、参った!! ★なおもボートは忍び足で進む。水面はそよとも揺れず、ビロードの鏡面。木々がライトを浴びた瞬間水中に等しく映り、引き込まれたくなる。異次元へ墜ちて行ける・・・。★闇を透かして光る二つの目。水の中の小さなワニ。すぐに水に潜る。また赤く光る2つの目。ヘビ。大きい。動かない。ダニーさんが陸に上がる。続いておれたちも。こわごわ近寄る。鶏でも食ったのか、腹が膨れていて動けない。5メートルはあるだろうか。ニシキヘビ。パイソン。派手な模様の丸太ん棒がくねって、虹色に光る。思わずなでる。ヒンヤリ。1回、2回。なおジッと動かない。圧巻、の一言。 ★「ナイトクルーズ」から帰り、10時からジャングルの中を「ナイトウォーク」をした。ダニーさんの先導で、ヘッドライトをつけて眠っている昆虫を探しに行く。目が赤く光るクモがいた。ナナフシがいた。バッタが多く、今まさに脱皮中というのもいた。 今日はここまで。十分ジャングルを堪能した。ロッジに引き上げ、ベランダで持参のワインを飲んで、12時過ぎ就寝。Jun 06, 2007
森の宝石たちー1
つい最近、新しい趣味がひとつできた。「昆虫採集」。同僚で、物理を教えているB氏が昆虫の大家で、彼の専門は「カミキリムシ」。KLから30分ほどのジャングルで、蛭にビクビクしながら、枝をはたいてムシを網に落とす。蝶が舞い、トカゲが道をよぎり、高い空をサイチョウらしき鳥が滑走する。採った虫を干して標本にして、保存するまでの工程は全部B氏に教わった。専門家が近くにいて、教えてもらえるのはありがたい。マレーシアは昆虫のメッカだと誰かのサイトに書いてあった。蛭にひる(?)まず、また行きたい。 ★写真左から、カミキリムシ(Epepeotes属)、ヒシムネカレハカマキリ、ゴミムシダマシ、アトキリゴミムシ、同左、テントウムシダシ。★左から2番目のカマキリは3センチぐらい。枯葉に溶け込んでいて、見てもわからず、枝を叩いたら落ちてきた。みごとな擬態。Apr 01, 2007
サンダカンやじきた紀行-2
9月4日:人のいないきれいな南の海で半日ぼんやり。憧れでしかなかったイメージそのもののゼイタクな午後だった。/夕方、ほかより早く孵化してしまった(おっちょこちょいの)小亀を海に戻した。懸命に水のほうへ走る姿はけなげ。/その後、写真右上のロッジで食事。それからそこで海ガメが上陸するのを待つ。8時ごろ一匹上がったとの報。スワッと飛び出したが、騒がしいせいか帰っちゃった、とレインジャー。ロッジに戻り、待つ。雨風がひどく、床がびしょぬれ。待つ。停電。いつの間にかうたた寝。ひたすら待つ。/そして12時を回ったころ、「上がったぞー」産卵を始めるまで待って、雨の中ヘッドライトを頼りに浜へ。この夜彼女は89個の卵を産んだ。ごくろうさん。卵はすぐにレインジャーの手でバケツに移され、安全なところに埋められる。1時過ぎ就寝。9月5日:翌日朝早くサンダカンに戻り、朝市で漢方薬の乾燥タツノオトシゴを買ったり、魚市場を見学したり。それからオランウータンに会いにセピロック・オランウータン・サンクチュアリへ。おれはベイビーオランをハグしたかったのだが、食事する所を眺めただけ。物足りない。/手すりにいたグリーン・スネーク。頭が三角で明らかに毒蛇。帰りに寄ったクロコダイルファームの巨大ワニと重なり悶える鯰の群れ。/下の写真は水上生活者の集落と日本人墓地。「サンダカン八番娼館」のカラユキさんたちがここに眠る。