Jul 07, 2011
わが17文字(201103~06 酒田帰郷)
J句会、日和俳句会への参加、投句の機会に生まれた17文字。散逸しないよう記録する。![110629桜から紫陽花まで 100](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0010.jpg)
・初夢や続き見たさの二度寝かな
・短日や行きより帰り影育つ
・ああ言えばこう言う妻と除夜の鐘
![110629桜から紫陽花まで 021](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0002.jpg)
・フリージア一輪咲いて年明ける
・風花のようにあらわれように逝く
・ほうれん草小松菜春菊みなえらい
・女雛似る我が許嫁今どこに
![110629桜から紫陽花まで 067](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0007.jpg)
・ままごとのシジミ汁飲むテディベア
・しみじみと滋味しみとおるシジミ汁
・ただならぬ気配にシジミ口つぐみ
![110629桜から紫陽花まで 054](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0005.jpg)
・おかあさん、お豆腐いれるの?シジミ汁
・いさかいの翌日飾るひな人形
![110629桜から紫陽花まで 057](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0006.jpg)
・大いなる影を落として春の鳥
・土ふくれ春10センチ先にあり
![110629桜から紫陽花まで 101](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0011.jpg)
・春きざしなれも名もなき芽の一つ
・やわらかき土やわらかき子らの声
・三月のサメの煮凝り溶ける音
![110629桜から紫陽花まで 090](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0009.jpg)
・さくら貝サメさめざめと失恋す
・子の投げたボールを探す父の春
・春の陽に孫の手浮かぶガラス窓
・ぬかるみを避けた拍子のふきのとう
![110629桜から紫陽花まで 022](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0003.jpg)
・カーネーション自ら母で子でもあり
・デパートへ犬買いに行く子供の日
・山奥に水の湧きたる子供の日
![110629桜から紫陽花まで 135](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0013.jpg)
・まみどりにきみどり映えて夏の雲
・みどり裂き落ちて遠のく黒アゲハ
![110629桜から紫陽花まで 109](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0012.jpg)
・満ちる葉の力支えてたわむ枝
・狛犬や結界破るクモの糸
![110629桜から紫陽花まで 073](/~shim
irin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0008.jpg)
・めまといのひとつひとつが風に立つ
・薔薇をかぐ人を見る人写す人
・あでやかな薔薇に思わず三歩引き
・玉葱のむけどむけども孤独かな
・父の日や知らぬふりして爪を切る
![110629桜から紫陽花まで 034](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0004.jpg)
・どこまでがしっぽか蛇よ三日月よ
・虹消えてラーメン店のドアをひく
・山奥の滝つぼに棲むウナギの目
・滝迫る水の粒たちはじけなさい!
![110629桜から紫陽花まで 150](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0014.jpg)
・虹消えてどくだみの花色を増す
・虹の色今日も律儀に整列す
・大空をキリリと締める虹の帯
![110629桜から紫陽花まで 018](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20110630205030.files/0001.jpg)
Mar 25, 2009
20084月~9月 J句会に投句
「J句会」という、詩人と俳人が半々ぐらいの十数人の会で去年 帰国している間に作った句を、記録のために残しておく。・忘れまじ花の香五月の記憶力
・春行きて今朝夏顔を用意する
・夏ならば夏らしくせよとドクダミが
・雨上がり陽の五線紙を羽虫舞う
・花を舞う蝶には蝶の憂いあり
・サングラスかけて名もなき人のふり
・クロアゲハ頭上の涼をかっさらい
・蝉時雨赤信号を横断す
・上半身はだかの父子(おやこ)蝶逃(のが)す
・入間川足さし入れて夏を知る
・蝉時雨テニスボールとコンチェルト
・横顔のうれい映して散る花火
・潮騒の音を聞く母のシャケむすび
・夏の芝キンカンをぬる脚白し
・「あつい」など言わぬぞ白玉カキ氷
・釣れなくて雲がビールの泡になる
Jun 26, 2008
Aug 13, 2007
水果句会 第2回例会報告
日時:7月8日(日) 午後2時~
会場:柴田様宅
参加人数:7名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:くだもの
☆9点句
・アオザイに青き木瓜(もっか)の香移りて 何葉
![070804ラフレシアを求めて 008](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0001.jpg)
☆8点句
・風なき日波羅蜜(ナンカ)の下で眠る犬 何葉
注:波羅蜜(ナンカ)はジャックフルーツのこと
☆6点句
・こぶのごと幹につきおりナンカの実 さど・じゅん
☆5点句
・泰然と昼寝をしておりナンカの実 ブアブアちゃん
![070804ラフレシアを求めて 002](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0004.jpg)
☆4点句
・ドリアンのにおい流れきて異国あり ゆーら
・ブリンビン桃花が緑の星になり さど・じゅん
☆2点句
・マンゴスチンこたつみかんのなつかしさ 凡石の子
・そこここで札一枚の贅沢(ぜいたく)売られ 奈都美
・マンゴスチン心は白き彼に似て 麻麗子
・ふぞろいを詰めて売られるマンゴスチン さど・じゅん
![070804ラフレシアを求めて 029](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0002.jpg)
☆1点句
・道端のドリアン売りに向かう君 凡石の子
・やれ推すな阿鼻叫喚のドリアン籠 凡石の子
・汗ばみて檬果(マンゴー)食(は)みし朝ぼらけ 何葉
・紫紺の鎧(よろい)召したる姫は白き繭 ブアブアちゃん
![070804ラフレシアを求めて 079](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0003.jpg)
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現の一端として。 なお、当日は何葉さんに資料を作っていただき、「蕪村」の句を鑑賞しました。
次回は9月?日、ゆーら宅で遊びます。兼題は「鳥」です。
日時:7月8日(日) 午後2時~
会場:柴田様宅
参加人数:7名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:くだもの
☆9点句
・アオザイに青き木瓜(もっか)の香移りて 何葉
![070804ラフレシアを求めて 008](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0001.jpg)
☆8点句
・風なき日波羅蜜(ナンカ)の下で眠る犬 何葉
注:波羅蜜(ナンカ)はジャックフルーツのこと
☆6点句
・こぶのごと幹につきおりナンカの実 さど・じゅん
☆5点句
・泰然と昼寝をしておりナンカの実 ブアブアちゃん
![070804ラフレシアを求めて 002](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0004.jpg)
☆4点句
・ドリアンのにおい流れきて異国あり ゆーら
・ブリンビン桃花が緑の星になり さど・じゅん
☆2点句
・マンゴスチンこたつみかんのなつかしさ 凡石の子
・そこここで札一枚の贅沢(ぜいたく)売られ 奈都美
・マンゴスチン心は白き彼に似て 麻麗子
・ふぞろいを詰めて売られるマンゴスチン さど・じゅん
![070804ラフレシアを求めて 029](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0002.jpg)
☆1点句
・道端のドリアン売りに向かう君 凡石の子
・やれ推すな阿鼻叫喚のドリアン籠 凡石の子
・汗ばみて檬果(マンゴー)食(は)みし朝ぼらけ 何葉
・紫紺の鎧(よろい)召したる姫は白き繭 ブアブアちゃん
![070804ラフレシアを求めて 079](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070812234329.files/0003.jpg)
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現の一端として。 なお、当日は何葉さんに資料を作っていただき、「蕪村」の句を鑑賞しました。
次回は9月?日、ゆーら宅で遊びます。兼題は「鳥」です。
Jun 25, 2007
水果句会 第1回例会報告
日時:5月27日(日) 午後2時~会場:杉山純子様宅
参加人数:9名
選句方法:天地人方式(各3、2、1点)
兼題:スコール
![070217スカウ満天の星 006](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070625225338.files/0001.jpg)
☆8点句
・掻き曇る街の向こうに茜雲 ふーちゃん
☆7点句
・スコールの車中うまれた秘密あり まきろん仮面
・雨降って現れたのはテタレ川 凡石の子
![レダンアイランド・ほか 016-2](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070625225338.files/0002.jpg)
☆6点句
・驟雨去り鮮やかなりし仏桑花(ぶっそうげ) 何葉
☆5点句
・雷雲の下に赤児の眠りおり 麻麗子
☆4点句
・わが窓の外にカミナリ内に亀 ゆーら
・霧雨に蛍の命仄めきし 何葉
![これは蝶-2](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070625225338.files/0003.jpg)
☆3点句
・せわしなく気まずさ攪拌するワイパー 芳仙
・ひいやりと雨降る前に風の吹く さど・じゅん
・スコールに打たれさながら溺死体 ゆーら
![カンボジア・アンコール遺跡 269-2](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070625225338.files/0004.jpg)
☆2点句
・スコールになすすべもない人の無力さ おきらく
・虎落(もがり)笛(ぶえ)もがりもがりて涙なし 麻麗子
・じっと待つ気分次第か雷神の 凡石の子
・音を消し声を閉じ込めた走る雨 さど・じゅん
☆1点句
・遠雷が帰路急がせる遅い午後 凡石の子
・朝まだき「遣らずの雨ね」背中で言うきみ ふーちゃん
・スコールは来てすぐ帰るオトコのよう ゆーら
・スコールと泣けばだれにも聞かれまい まきろん仮面
・スコールの人為謗りて去りゆきぬ 麻麗子
![bakute-4-2](/~shimirin/blog/aso/entries/suikakukai/20070625225338.files/bakute-4-2.jpg)
参加者全員、俳句初心者。ことばによる自己表現、の一端として。
次回は7月8日、麻麗子様宅にお邪魔して遊びます。詳細は後日連絡します。