Feb 26, 2005
茶室(1999.12.14)
茶器の
冬もようは
荒くれる海で
その汀に
白足袋が歩く
枯れ草や渇く実が
床の間から
細い川のように
濡れ縁につづく
ほっかりと
チョコレート色に固まる
なんか
僕はミカン畑でしたことあるよ
リヤカーを引いたおじさんが
見て見ぬふりをしてくれた
青空に雲がうごくもと
きれいな乳房が
小さな山のように見える
性的なハイキング
なんでもないことだから
抹茶を
注ぐ
そんなこともあったな
冬の山水
すすっとにじり出る
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