Feb 26, 2005
境界(1998.10.20)
一枚の布をまとった僧が
僕のそばを通って
岩山に行くように見える
赤黒く日に焼けた僧の
一枚を
見る
僧が山を登る
薄い一枚
そこには赤黒い顔と
布の破れとが
フィルムのように
平面で
頭骨が
移動しているのを
岩に鳥の糞があるのを
斜に見る
向こう側の
その器に
錫のスプーンを右手で
斜に投げると
フィルムのなかの器に
スプーンは落ちていく
WriteBacks
http://haizara.net/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem122.trackback
writeback message: Ready to post a comment.