Feb 26, 2005

においのない歌(1999.4.13)


流れている
歌の
味がなく
においもなく
ただ道の上に眠るとき
色紙はこまめに
角の店を造っている

女や男が
水のように出入りする店
空のバインダーや
白紙の本が
においも味もなく流れるとき
(星形の紙は風かもしれない)

青い色の紙切れをポケットにいれる
人を
微かに僕は恋うている

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