Feb 26, 2005
夕刻(1997.11.4)
ぼうぼうと
獣が草のように生えている
野路
猫科の顔が空の水に映るあたり
縦横に獣たちは
風を切って
ちりぢりになる
たなびいていく
青鉛筆を削り
その青の屑を脳幹に撒き散らすのに
父祖の泡が
サイダーの街並を
炭酸で作りだす
ビル群を
ぼくの靴の裏には
青い引っ掻き跡が
残り
手の桟橋から
鳥の群れが出入りし
腐蝕画が黒く成っていく
WriteBacks
http://haizara.net/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem072.trackback
writeback message: Ready to post a comment.