Feb 26, 2005
水音(2000.11.28)
水芹がなびく水路沿いに
歩を進めていく
あのとき
軽やかなものがふと沈み
木々が池の前景にあって
そして羽がなでていく
戦があって
忘れさられる
隣村のポチはおとなしい犬で
週に一度しか出会わなかったけれど
ぼくの顔を覚えていて尻尾をふった
あのポチにはもう会えない
そのように
軽やかなものが
戦に壊れ
いつしか顔を羽はなでる
水芹
なびく水芹
歩を進めるにしたがい
音が湧いてくる
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