Feb 26, 2005

秒針(1998.5.12)


薄い油紙のような色の皮膜は
食われている
中にいるのは僕であるが
でも
皮膜も僕の蛋白でできている
つまり皮状ではあるが
弾力のない包む目的も
その質には感じられないもので
さくさくと
微細に皮膜は砕けている
僕は中にもいるが
皮膜には
衣服が溶ける飴のように流れて見え
はるかに生体が
青に洗われる
秒針が
複数になっていく

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://haizara.net/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem099.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.













Captcha:
To prevent comment spam, please retype the characters in this image:

Enter the text here: