Feb 26, 2005

回転棒(1998.4.28)


綿菓子が
耳から発生することはよくある
すーすーと
それはエニシダの枝に絡む
甘い夜は
ついに来ないし
また行かない
つまり
この耳がゼロの穴で
そこから
綿が出て
筒の闇が
みなもとであることは
木々が知っていること

ほら
闇の雲の塊は
ビニールに包んだお土産の
綿菓子で

剃刀なんか
だんだら棒の店の奥で
タオルの上に並んでいるだけの夜

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://haizara.net/~shimirin/blosxom/blosxom.cgi/poem/poem097.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.













Captcha:
To prevent comment spam, please retype the characters in this image:

Enter the text here: