Feb 26, 2005

木の輪(1998.1.27)


木の枝が
癒着して輪を作っている
垣根だ
ふと上を見上げると
裸の男女の図が
アラベスクのように
繰り返し模様を作る

木はネズミモチで
そばをたくさんの人がいつも通る
すり切れた垣で
すべすべしている
そんな木の輪は
使いふるしの工具の
柄の艶をもって
たんに道と庭とを分けている
裸体の男女の繰り返し模様は
なんだろう
人の通りにできる
泡のようにも思える

Posted at 09:39 in poem | WriteBacks (0) | Edit
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