Sep 29, 2024

山に行く そのなな

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山頂の広場で、
みんな思い思いに寛いでいた。

こんなところに住みたいものだわ。
引っ越してこようか。
流石にそれはないでしょう。


私、あんな追憶系の魔術は初めてだった。
あれは白魔術なのかしら。
とヴィヴィアンが言っている。
それは後世の分類ね。
昔はそんな区別はなかった。
でも彼女の呪力には私も驚いたわ。


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アイスとマリアが話している。

リンリンやシーザーが
加入してくれるとなると、
「犬猫同盟」っていう名前変えなくちゃ。
「犬猫猿同盟」にする。
よく知らないけど、
ペンギン顔の人もいるんじゃなかった?
とアイスが言った。
「犬猫猿鳥同盟」。

何相談してるんですか。

会の名称を考えてたの。
そうだ、メンバーに顔見せしたいから、
魔術劇場に遊びに来ない?

それは嬉しいな。
ルビーさんにも会えますね。
とシーザーが言った。
僕は大勢の人間が苦手で。
とリンリンが言った。
魔術劇場から外出しなければいいのよ。


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一行は高台の遺跡まで戻らずに、
一挙に魔術劇場に帰ることにした。
アイスが呪文を唱えて、
鏡の扉を出現させている。


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一行は魔術劇場に戻ってきた。
留守番をしていたデュアンが
出迎えている。


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お留守番ありがとう。
お帰りなさい。
特に何もありませんでしたよ。
珈琲でもいかがですか。


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アイス、あの鳥の羽根どうしたの?
あ、高台の遺跡の広場に
置いてきちゃったみたい。
せっかくの九官鳥の贈り物だから、
戻って取ってくるわ。


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マリアに誘われて同行してきた
リンリンやシーザーも、
早速デュアンに紹介されている。


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しばらく滞在されますか。
すぐにお部屋をご用意します。
あーどうぞよろしく。
この人全然驚かないんだね。
と言っている。


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マリアはヴィヴィアンに
話しかけている。

ヴィヴィアン頼みがあるんだけど。
珍しいわね。なあに?
これからここで部屋を借りて、
犬猫猿鳥同盟の集会を開きたいの。
それで仲間を呼んでくるんだけど、
手伝ってくれないかな。
いいわよ。
私これからジャンのジオラマの村に行って、
メンバーを呼びに行かなくちゃならないから、
ペンギンでバイトしてる。

ああ、フンボルト氏を呼んでくればいいのね。
ええ。そうしてくれると助かるわ。



解説)
続きます。
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