Feb 25, 2023
メルティの世界で そのさん
魔術劇場の応接間では、
なんと扉から猫たちが入り込んでいた。
ジャンヌがやってきて、
驚いている。
可愛いけど、
どんどん増えても問題ね。
扉はちゃんと閉めとかなくちゃ。
と言っている。
メルティたちは相談の結果、
結局、一旦魔術劇場に
引き返すことに決めた。
扉を目指して歩いていくと、
猫たちが集まってきた。
ニャーニャーないているよ。
なんて言ってるの?
余所者がいるぞって。
あと、あんまり言いたくない言葉。
一行はだんだん囲まれながら、
ようやく扉のある場所まで辿り着いた。
この扉鍵がかかってるみたいで、
開かないよ。とメルティが叫んでいる。
絶体絶命。
その時、一匹の子猫が出てきて、
ミャーと鳴いた。
あれ。お前はクロじゃないの?
そのネコはメルティが
まだ病で眠り込む前の子供だった頃、
家で飼っていた子猫だった。
どうしてここに。
それに、クロだとしたら、
とっくに死んでいるはず。
子猫はしきりにないている。
会いたかったって、言ってるよ。
とマリアが言った。
その時
猫の群れの奥から、
のっそりと大型の獣が姿を現した。
獣は、ふむふむ。
君たち、この大きな部屋の持ち主らしいね。
帰ってくるのを待っていたんだよ。
と言って、メルティたちを眺めている。
解説)
意外な展開。
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