Feb 26, 2005
忘れない秋(1999.10.19)
この夏は
いつも骨が見えていて
いまぐらいの時分になり
骨から
肉や筋がほろほろと
剥がれて消えていく
これではね
水が入ってこない
草本は徐々に
灰色を増しているけれど
建物や鉄骨
街の肩や腰
うすい白茶の骨は
ほろほろと肉を落としだし
僕は管と管を繋げる
そしてようやく街の骨に
水が少し流れて
9月は10月に重なり
10月は11月に重なり
忘れない秋が終わる
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