Feb 26, 2005
麦科(1999.4.27)
朝
夢のつづきに雨雲が
肌から溶ける
いつもの住宅街の小道
竹薮の前のフェンスから
無理やりたけのこがよじり出ている
先日麦科の猫草を
ベランダの木のプランターに移植して
そいつは繁り
猫はときどき
日にごろごろしたり
昆虫を追いかけたりしている
季節がぼやけて見える
今日のたけのこは
ついに金属のフェンスを破っている
道の文字は「とまれ」ばかり
透明な畑がアタマのそこここにあって
猫草がゆらゆらしているのは
午前の点景ではある
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