Jun 09, 2006
ふくやま文学館行事・その2
宮尾登美子の小説「陽暉楼」の舞台となった ここ「得月楼(とくげつろう)」は明治3年から創業103年で 現在5代目の社長です。昭和20年7月1日しょうゆ弾で1回焼けました。その当時の建物を示す絵が 玄関あたりに飾ってあります。おかかえの芸子の数がこのあたりでは一番多かったらしい。料亭であって遊郭ではありません。建坪が300坪ほどあります。特に2階の大広間の天井はヤナセ杉が使われ 有形文化財に指定されていて 今では手にはいるものではないそうです。梅の時期には 各部屋に 梅の鉢植えが飾られます。
お庭も 綺麗です。
さて お食事の後には 物理学者および随筆家として知られる 寺田寅彦記念館(℡;088-873-0564)に行きました。「天災は忘れられたる頃来る」という言葉は有名です。
この家は寅彦が4才から19才まで暮らした家です。「庭の追憶」というエッセイの中に出てきます。
石の灯篭には 表に月 裏に太陽が彫ってあります。灯篭のそばのリュウゲツランは40年に1度咲く花で 寅彦のお姉さんからもらったものだそうです。庭には柏の木をはじめ
いろいろな草花が咲き乱れていました。
建物の裏手です。
そして これは離れの 寅彦の勉強部屋です。
寅彦が とても情緒豊かに育った様子が 住居のあちこちに 垣間見られます。
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