Apr 29, 2024
春たけなわの日々 そのなな
ケヤキの若葉が生い茂って、
山々も堤防も隠れて見えなくなった。
みんな出かけてるね。
僕が留守番してるから
ジェニーも気分転換してくれば?
と文学青年が言った。
ジェニーはサラを訪ねていった。
広場は平穏に賑わっている。
子供たちは相変わらず
スケートボードで遊んでいる。
ドルフィンに鷲尾翠が
衣替えに来ていた。
これ着てたの?
襟が豹柄で気に入ってたけど
流石にもう春だからね。
農家の出店には、
ナディアがドラゴニアベリーを運んでいた。
いつもどうもね。
あ、マヤ。
と佳奈が言っている。
CGの戦闘服着てたらまずいんじゃないの?
この子誰だっけと思って、
ナディアは戸惑っている。
そこにマヤが駆けつけてきた。
佳奈、この子はね、
私の双子の妹で、ナディアっていうの。
この服はコスプレなのよ。
そーなんですか。
その時、ルビーが佳奈を呼ぶ声が聞こえた。
なんでしょう。
あなたに紹介しようと思って。
身分を隠しているCGの仲間よ。
あ、鷲尾翠さんでしたよね。
今年のお正月に探偵事務所で。
名前の由来を伺っていた時に。
ああ、あの時の学生さん。よく覚えてたわね。
私、表向きはあの探偵事務所で助手をしてるの。
その頃、サラたちの部屋では、
ジェニーの気分転換が終わっていた。
ちょっと変えすぎじゃないですか。
このくらいにしないと。
と言われている。
解説)
今回もあれこれと。
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