Haizara-Cho::Suigara-yama 99[Shinsuke Kirita]

春めく日々　そのきゅう

今日は雨がふって
気温もひくい。




サラは革のジャケットをしまって
衣替えをしたばかりだった。




こういうの寒の戻りっていうのかな。
寒いという感覚は忘れかけているなあ。
と頭蓋骨がいった。
暑さ寒さも彼岸までっていうからね。
それってちがう意味だよ。
うむ。




まるで霧吹きで吹いたような
跡をのこして雨がやんだ。




ベーカリー前では
衣替えをすませた人の姿が
ちらほらみえる。




眼鏡曇っちゃって。
今日はちょっと肌寒いけど、
もうコートやジャンバーはさすがにね。
とリタとナオミが話している。




アイス、柄物なんて珍しいね。
といわれている。
アンなにしてるのかな、
とエトナがいった。




このまえの地震で傾いた巣箱を
修理してるんだよ。
足が伸びるのは便利だなあ。




アンはメジロと交信していたのだった。
ありがとね。
ドウイタシマシテ。

解説)
春めいてきたので、
フィギアたちの着せ替えを
すこしずつすすめています。
着せていたコートやジャケット類を
脱がせるだけ。というのが
ほとんどなのですが。