Feb 06, 2022
ガルーダの踊り
ああ、このひと、
とジェットは思い出した。
もしかして、
あなた、10年前の春節で、
大騒ぎになったとき、
ブレイクダンスを
踊ってませんでしたか。
いやあ。あれ覚えてた人がいたなんて。
わたし、
ネオに似てるなんていわれますが、
舞踏家の丹下健太と申します(^_^)。
そのとき、傍に置いてあった
ガルーダのかぶり物を
かぶってしまった
チンパンジーが踊り始めた。
まわりの人が
つられて踊り始めている。
おまわりさん、
あれ、止めないと、
カオスになっちゃいますよ。
急いで警官たちがかけつけ、
気がついた丹下健太が、
チンパンジーからかぶり物を
取り去ると、
みんな我にかえったようだ。
あれ、なにしてたのかな。
チンパンジーもきょとんとしている。
このかぶり物を被ると、
人がかわっちゃって、
踊り狂いたくなるんですよ。
だからそれなりの修練と
厳密なふりつけが必要なんです。
素人がかぶると踊り狂ってしまい、
周囲をまきこむおそれがあります。
いわんやチンパンジーにおいておや。
といっている。
小力貴理子は
今のなんだったの、と思っている。
野暮なポリスだなあ。
せっかく面白くなりそうだったのに。
とアイスがいった。
狐の精霊は、
この人と、気があいそうだわ。
と思っている。
解説)
今回は春節の踊りの
おまけのような
エピソードでした。
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