Sep 30, 2021
会場風景
![f1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f1.jpg)
モモコがリリスのフィギアをもって、
絵をみていると、頭の中で、
きれいな人ね。
というリリスの声がした。
![f2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f2.jpg)
人形の精であるリリスは、
テレパシーをつかって、
モモコのような特別の資質をもつ人に
話しかけることができるのだった。
![f3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f3.jpg)
これは、「女の肖像」っていう
タイトルの絵だけれど、
通称、マリー・ローランサン、
って呼ばれているの。
通称なの?
描かれた1917年は第一次大戦中で、
マリーはドイツに疎開していたから、
パリにはいなかった。
でもモデルが本当にマリーだとすると、
記憶に頼って描いたのか、
写真をもとにして描いたのか、
似たモデルをつかったのか、とか、
いろんな説があるみたい。
![f4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f4.jpg)
この「少女の肖像」(ユゲット)
すごく気に入ったのでビストロに飾りたい。
とアルがジルに言っている。
マンスフィールドさんのもちものだよ。
ビストロからもってきた
「黒いドレスの女」と交換してくれないか、
聞いてみよう。
![f5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f5.jpg)
エリスは、ニッキーから
解説を聞いている。
これは、
「肩をあらわにしたジャンヌ・エピュテルヌ」
という1919年に描かれた作品です。
モディリアーニの肖像画では、
モデルの特定が難しい場合が多いのですが、
この作品の場合、後年、
証拠となる家族の写真が発見されたので、
確定した、ということのようです。
![f6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f6.jpg)
エリスは、
モディリアーニがジャンヌを描いたとされる、
もう1枚の肖像画を見に行った。
こちらは、
「赤毛の若い女性」(ジャンヌ・エピュテルヌ)
という作品です。
ジャンヌの目がブルーだったにもかかわらず、
作品の与える魅力的な印象や親密な雰囲気から、
ジャンヌの理想化された肖像画だという
説もありましたが、
近年では、1918年に複数回描かれている
赤毛で鼻の高い別の女性、という
別人説が有力ということのようです。
とベスが説明した。
![f7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f7.jpg)
モデルがジャンヌじゃなくても
絵の魅力には全然かわりないわね。
そうそう。
![f8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f8.jpg)
ねえ、ちょっと横に立ってみて。
とサラがいった。
![f9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20210930213209.files/f9.jpg)
ちょっと、いい感じ(^_^)。
解説)
フィギアたちの解説のセリフは、
「モディリアーニ展」(2008)のカタログの
マリー=クリスティーヌ・ドクローク
(ウィルデンスタイン研究所・パリ)
さんの作品解説の内容を踏襲しています。
肖像画のモデルの同定などは、
その時点での研究結果なので、
現在とは異なるかもしれません。
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