Aug 20, 2021
夢のつづき
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パトロールボートは、
狭い水路を通って、隣の池に進んでいった。
そのとき、モモコは世界の空気がとつぜん、
微妙に変わった気がした。
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その池には赤茶けた岸辺があり
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ボートは小さな艀に着岸した。
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モモコは船から降りるようにいわれた。
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艀の先の草むらにジープが停車していて、
数人の兵士が待機していた。
「パトロールボートから、
不審な人物が乗船していると連絡を受けて、
お待ちしていましたが、
あなたですか。」
とリーダーらしき男性が言った。
モモコは、なぜ自分が船にのっていたのか、
よくわからないと答えた。
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モモコはジープに乗るようにいわれた。
モモコは、ぼんやりと、小川のそばで、
せせらぎを聞いていたことを思い出して、
そういえば散歩の途中でしたといい、
自分は町に住んでいるんですといって、
町の様子などを説明した。
ジョーと呼ばれるリーダーらしき男性は、
興味深そうに聞いていたが、
「ここは危険なので、とりあえず、村に戻ろう。」
と運転席の兵士にいった。
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数ヶ月まえに、
とジョーはいった。
あなたと同じようにその町のことを話していた、
女性に会ったことがあります。
名前はたしか、すいか、じゃなかった、
たまき、といってたかな。
まだ我々がドイツ軍と交戦していた頃のことですが。
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たまきなら友達だよ。
とモモコはいった。それで、
たまきは、どうしたの。
ジープで移動中に、ドイツ軍の攻撃を受けて、
応戦中に彼女は忽然と姿を消したのです。
ふーん。
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あれからドイツ軍と停戦して、
今では共同で村を管理してるの。
なんといっても、
世界中に怪物が跋扈しはじめて、
国家間で戦ってる場合じゃなくなって。
と、エルザという女性兵士は言った。
怪物って。
不可思議なことが起こり始めてね。
あなたやたまきみたいに、
どうも別の世界から来たらしい訪問者や、
物体が出現するようになったんだ。
とジョーはいった。
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村の建物の前にジープが到着すると、
二人のドイツ兵の姿がみえた。
しかし、そのとき、
モモコの意識がうすれていったのだった。
いいところなのに。
とモモコは夢からさめながら思った。
解説)
いかにストーリーが
思いつきで進行しているのか、
わかるような展開です(^_^)。
しかし、まったく
何も考えていないと
いうわけではありません(^^;)。
人工の小川の情景をはじめ、
モモコの乗っていた電動スクーターや、
ジャンの画像集には載せきれなかった
ジオラマのパトロールボート、
近所の公園の池の夏景色など、
このモモコの遠出と夢のエピソードには、
載せたかった画像やイメージが
いくつも含まれているのでした。
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これはベトナム戦争で使用された
米軍のパトロールボートのジオラマです。
盥に浮かべて、水面に水を張って
撮影してみました。
視覚効果はいまいちでした(^_^)。
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