Jun 29, 2021

騒動の顛末

a1

大雨で崖崩れがあり
迷いの森と公園との境の
フェンスが壊れたので
様子を見に来たら、
モモコの気配を感じたので、
精一杯呼んでみたの、
というエリコの声が、
モモコの頭の中できこえた。


a2

もう会えないと思ってた。
笑顔かわらないね(^_^)。
とモモコはいっている。
そのとき、不思議なことが起こった。


a3

エリコの念動力に反応して
自分が呼ばれたと勘違いした虫や小動物たちが、
いっせいに迷いの森に戻り始めたのだった。


a5

あらら およびでないのにね。
私また森にもどったから、
これからは会いたくなったら
モモコもここに来て呼んでみて。
聞こえたらとんでくるよ、という
エリコの声が頭の中で聞こえた。


a6

わたしは絶対いや。
と言っている。


a7

なかには帰りそびれて、
懐いてしまったトカゲもいるようだ。
どうするのそれ。


a8

居着いてしまった虫もいるようですが、
人畜無害ですし、これからは
この公園の名物になるかもしれませんね。
数さえ多くなければ、
気味悪くないですし、
などと会話している。


a9

モモコは
虫たちのことは眼中になかったので、
なにがおきたのかよくわからず、
ただ元気そうなエリコに会えたので満足だった。
それにエリコはむこうの世界での、
ジェーンの消息を教えてくれた。
キッチンの窓に貼り付いたヤモリを
借りたメロンのはしきれを食べながら、
じっと眺めていたというのだった。


b1

かくてパニックはさり、
公園は平穏をとりもどした。
管理人さん、
彫刻のとこのクモどけてお願い。
とシオンが叫んでいる。


解説)
いろいろありましたが、
今回でひとまず森林公園の
エピソードは完結です。
Posted at 21:46 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20210629214453.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.