Jun 18, 2008
ジオラマ劇場 そのよん
ジオラマ劇場「やさしい森のおはなし」のはじまりはじまり。。![g1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20080618204400.files/g1.jpg)
冬が終わり、森に春の気配が訪れるころ、
遠くから郵便配達の鳥さんがやって来ました。
「ピヨピヨピヨ。。
もしもし、カエルさん。
これはこのあたりに届ける手紙なんですが、
宛先がわからないのです。」
「それではみんなに声をかけてみましょう。」
カエルはケロケロと鳴き始めました。
![g2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20080618204400.files/g2.jpg)
キャベツ畑のよこの道で、
こぶたがリスをみかけました。
「手紙なんかもってどこにいくんだい。
ぼくが預かってあげようか。」
と、こぶたはリスにいいました。
「これは鳥さんがおとした大切な手紙なんだ。」
リスはそういうと、
手紙を木の実といっしょに隠しておくために、
さっさといってしまいました。
でもリスは隠した場所を忘れてしまうのです。。
![g3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20080618204400.files/g3.jpg)
森に雨がふってきました。
鳥のなくした手紙をさがしていたアヒルの子供たちは、
いつのまにかお母さんとはぐれてしまいました。
「ガーガー、おかあさんがいないよ。。」
大きなろばにはアヒルのお母さんの姿がみえます。
「すぐそこにいるから大丈夫。
ぼくのお腹の下で雨宿りしていくといいよ。」
![g4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20080618204400.files/g4.jpg)
ここは雨上がりの草原です。
子ヤギと子牛がなかよく、
むしゃむしゃおいしい草をたべています。
「ヤギさん、鳥さんがなくした手紙のこと知ってる?
むしゃむしゃ。」
「知らないなあ。もし僕が手紙をもらっても、
読む前に食べたくなっちゃうから、
だれも手紙をくれないんだ。。 むしゃむしゃ。。」
![g5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20080618204400.files/g5.jpg)
池のふちにアヒルの夫婦がいます。
陽射しがつよいのでアヒルのお父さんは、
麦わら帽子をかぶっています。
「子供たちはまだ鳥の郵便屋さんのなくしたお手紙を、
さがしているみたいだわ。」
「はは、あの手紙が気になるんだなあ。」
「鳥さんも、お手紙も、
春になったらまたくるのにねえ。。」
アヒルのお母さんはまぶしそうに空をみあげました。
後半につづく。。
WriteBacks
http://haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20080618204400.trackback
writeback message: Ready to post a comment.