Jan 22, 2023
会話の続き そのよん
![a1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a1.jpg)
サラたちが戻ってくるまで
しばらく時が経ったようで、
応接室のテーブルには
ワインなども追加されていた。
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サラはさっそくメルティの部屋で
起きていた出来事を報告している。
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カウボーイの話によると、
最初の魔法の扉が消えていたって。
新しい専用の扉をつけたせいなの?
その話だと、
扉が消えたのはサラたちが行く前のことだから、
新しい扉とは直接関係はないと思う。
ただ彼が通ってきたというのが。
![a4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a4.jpg)
日差しが強くて風ばかり吹いているような世界。
そこは特別な場所なんですか?
とメルティが尋ねた。
![a5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a5.jpg)
特別といえば特別な異世界だよ。
とハリーが言った。
色々な呼び方があるが、
夢の底のような死に近い場所だ。
あるいは、人や生き物は亡くなると
必ずその場所を通るというふうに
信じている人たちもいる。
私たち魔族の魔法の扉を使った呪法でも
その場所への道筋をつけることはできないんだが。
選ばれたものだけが
いける場所だという人々もいるね。
とマーリンが言った。
![a6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a6.jpg)
私は勝手に「夢の故郷」って呼んでるの。
とヴィヴィアンが言った。
選ばれた精霊たちが見る夢の中に現れるっていう
言い伝えもある。
その時ハリーの懐から床に
降りていた黒猫の周りから、
薄い煙が立ち上って
黒猫がマリアに変身した。
![a7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a7.jpg)
初めてその様子を見たメルティは、
自分の体が大きくなったのにも驚いたけど、
猫が女の人になるなんて、
ここって何でもありの世界なんですか?
と言った。
![a8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a8.jpg)
こんなの見たら誰でも驚くわよね。
でも何でもありじゃなくて、
これは私の特殊能力なの。
私はハリーの姪のマリア。よろしくね。
そうか。猫だったあなたが
私を夢から覚ましてくれたのね。
![a9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230122212358.files/a9.jpg)
「夢の故郷」か。
なかなか味のあるネーミングですね。
そのカウボーイはあの世界で
死線を彷徨っていたのかもしれない。
とバグが言った。
あるいはもう元の世界で、
本人は死んでしまっているのかも。
それ以上言うと規約に触れるんじゃない?
とミラが言った。
解説)
会話は脱線しながら
続いているようです。
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