Jan 23, 2023
会話の続き そのご
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ふーん。
そういうことなの。
管理局は「夢の故郷」について
他にも色々とご存知のようね。
とヴィヴィアンが言った。
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マリアがメルティに声をかけた。
メルティさんはこの町は二度目だけど、
まだ別世界には行ったことがないでしょう。
わたしこれから犬猫同盟の集まりで、
ジャンのフィギアたちの村に行くんだけど、
よかったら案内するわよ。
だったら私も行ったことないから、
一緒に行ってみましょうか。
町の中はこの前案内しちゃったし。
とサラが行った。
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ぜひぜひ。
これが私の夢の続きだとしたら
世界がどんどん広がってく感じね。
とメルティは言った。
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僕もその村見てみたいなあ。
この町の郊外の家の庭のジオラマがモデルで、
迷いの森とも繋がっていて、
去年、怪物が来たという場所でしょう。
あ、管理局の仕事としてじゃなく、
個人的な興味ですが。
だったら連れて行ってもらったら?
とミラに言われている。
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出入り口は別室にある魔法の扉からだから、
すぐに行けますよ。
私もそろそろルーマニアに作った
ヴァンパイアたちの世界の様子を見に行きます。
とマーリンが言った。
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そうなんですか。
じゃあ、私はそちらについて行っていいかしら。
あ、これも管理局の仕事じゃなくて、
個人的にヴァンパイアに興味があるの。
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魔法の扉は隣の部屋にあります。
ご馳走様でした。
ではまた。
とミラが挨拶している。
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あっという間に
二人になっちゃったね。
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さっきバグが言いかけて、
途中でミラに遮られた話だけど。
とヴィヴィアンが言った。
もし、あの「夢の故郷」が
いわゆる冥界のような異世界だとしたら、
メルティの夢と繋がったと言うことは、
バグが想像して仄めかしてたみたいに、
生身の彼女が深刻な危篤状態に
陥ったからじゃないかと思えるの。
私たちが魔法の鏡を使えなくなったのもそのせいで、
代わりに死への誘惑のような世界への扉が開いた。
向こうから遭難者のような人が来たけれど、
メルティたちが扉を使えなかったのは、
メルティが一人じゃなかったから。
偶然サラがいたことで夢の世界が共有されていて、
メルティの無意識の死への誘惑を打ち消すことができた。
多分ポイントは、夢の共有ということにあって、
これまで一人きりだった夢の世界が
他人と共有されることで、
メルティは生き続けられたのよ。
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さすがにデビルになっただけあって、
興味深い解釈だね。
私には何とも言えないが、
背後に何か大きな力が働いていることは感じる。
その謎のカウボーイだって、
今では彼女の夢を共有しているんだろう。
留守番しているというが、
見方によってはもう彼女の夢の一部だと言っていい。
偶然都合よく迷い込んできただけなのか、
生き延びるために彼女の無意識が招き寄せたのか。
それとも、と言うところなんだが。
それはそうと、
お前はサングラスをかけると迫力あるね。
よく似合ってるよ。
とハリーが言った。
解説)
途切れ途切れの長い会話も
お開きになったようです。
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