Mar 23, 2007
うららか
俳句の人たちと上田市の別所温泉に吟行した。遠山に雪が白く空に映えてこころ洗われる2日間でした。そして、何よりも「山かいの小さな寺の/池に浮べた常世への石の乗りもの」にかわるがわる乗ってみたこと。この詩を以前は暗記していたのだが、今はそらでは言えない。帰った翌日の夜、イサクから電話で、会社を休んでいるという。めずらしいことだ。月曜日に勤務中に高熱が出て早引けさせてもらったとのこと。アパートで1人で熱を出して寝ているのも心細かっただろう。
けさ、庭(道よりの半分を駐車場にしたので、庭とも言えないただの空地)に下りると、先日までの寒気がすっかり取れて、うららか。うれしいことに、父の故郷の菊池市の墓参りの折1,2株崖のふちから抜いてきた、白花の菫が消えてしまわずに、葉を日にかざしているのを見つけた。花はまだ。どうしても崖が好きなようで、盛り土の崩れかけたはしにあぶなかしくへばりついている。母とした墓参りはもうずいぶん昔のことだ。
去り難き椿の岸辺石の舟 かおる
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