Aug 30, 2005
夏の内容
「Aug 30, 2005 過酷でうっとおしい今年の夏もそろそろ終わりに近づきました。とはいえ、九月に入ってからどんな猛烈なぶり返しがあるやも知れず、いのちも気候も、一寸先は闇と言えそうです。ご近所の八〇代の方と立ち話をして、夏が寒いと感じるようになったら、老人ですよと言われました。あついあついと言っているうちが華だとのこと。今年も夏が過ごせたと感謝しています、とおっしゃっていました。夏の内容をとやかく言うのはまだ達観が足りないせいかな?」二年前の今日こう書き込みをしていたかたがこの夏の盛りに亡くなった。ときどきお見掛けはしていたがお話しする機会はないままで過ごしていた。近くの葬祭ホールに近所の奥さんたちとお通夜にうかがった。
すっきりと痩せて、上品な風情のおじいさんだった。朝がた倒れて救急車が来て、夕方亡くなったという。ベストを着て笑っている明るい写真だった。当家の奥さんが、とうとうわたしたちだけになりました、と挨拶された。2007.8.30
Aug 26, 2005
余白句会で
8月20日(土)余白句会でした。きょうは台風一過少し楽ですが、20日は相変らず蒸して、気温が高く、つらい午後でした。岡田史乃さんのお嬢さんの辻村麻乃さんがお嬢さん2人を連れて見えました。もうひとりお客さんは柴田千晶さんでした。小さいお嬢さんたちは水筒とおやつといっしょに机にちょこんと二人並んでおとなしくしていました。会がはねてから清水昶さんが腰をかがめて覗きこむようにして話しかけていらっしゃいました。麻乃さんはお母さまの俳誌「篠(すず)」の副主宰で、ほっそりしてきりっとした方でした。この方が天、地、人の3位をすべてとられて、こんなことは余白始まって以来の大事件でした。わたしはめずらしく3位でした。 わたしが天をいれた句は漂着のごとくに目覚む蝉時雨 沖仲士
自作ゼロ得点句は
シャワーノズルくねり熱湯吐き散らす みなと
でした。
Aug 15, 2005
暑ゥーい!
予想はしていたものの、今夏の暑さは強烈です。自分をしっかりおさえていないと、ふらふらどこかへ気がふれていきそうなねっとりした高温です。連日32,33,34℃が続いています。きょうはお盆。仏壇がないので、テレビの上に落雁の籠と今年の林檎を供えています。元の姑、わたしの長兄のけはいをわずかに感じています。お盆を過ぎると空気が乾燥してきて、金属的な暑さに変ります。それをこころまちにしています。
Aug 04, 2005
若さにはやっぱりかなわないか?
小川三郎さんのブログを拝見して、「きっとまだ心が自分勝手でありすぎるのでしょう。」のフレーズにうなりました。自分だって、自己分析はできているつもりだったのに。吟行いらいの悶々は、このフレーズが書ければクリヤできたのに。と、悔しがることしきりです。いま、自分と俳句との関係をきちんとする時期にきているのです。 いままでは俳句に対していいかげんな気持ちでした。野放図に現代詩の無定形に甘えていたのでしょう。その野放図さが自分に合っていたんです。さてどうしようか。このまま現代詩ですよーと突っ走るのもいいかも。じゃ、俳句やめる? いや、それはちょっとつらすぎる。自分に厳しく当る、そろそろそういう年令じゃないの?という声がします。
海おそろしわが野放図を見透かさる 薫