Jan 04, 2008
すみれのケーキ
都バスの旅をして雑司が谷の鬼子母神へ行った。「きしぼじん」だと思っていたが「きしもじん」と読むのだそうだ。
そしてこの「鬼」にはツノがない、ということも知った。
すすきみみずく(ススキで作ったミミズク)が見たかったのにお土産屋さんは閉まっていて残念。
荒川線という路面電車が走るのを眺めて、目白の駅までどうにか歩く。
疲れて入った喫茶店のガラスケースにすみれのケーキを発見した。
シフォンケーキの上に可愛い紫のスミレ。ケーキの中にもスミレらしき花びらや葉や茎があった。
絵國香織さんの『すみれの花の砂糖づけ』という詩集を思い出して、 もう一度読みたいなと思いながら
食べつつ、そうだ、あの文庫は娘から 借りたんだったと思い出す。
あの文庫はまだあるのだろうか、、、。あの夏、失くしたもののあれやこれやを、ふとこうして思い出す。
ショートケーキのイチゴをとっておくみたいに、最後まで残しておいた小さなスミレの花をそっと口にいれたけど、ほとんど味はしなかった。
飾りとしての役目をきっちり果たしていた濃い紫色の可憐な菫だった。
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