Jul 31, 2008

七月の終わり

灰皿町に引っ越してきたのが去年の七月だったので、一年経過。  
去年の七月は暑いけれどもそれなりに平和な夏だったのだろうか。 間近に迫る事故の悲劇も知らず(予知能力はないので)、新しい職場で夏休みがとれないことを単純に嘆いていた。 

また夏がきたのか・・・・。わたしは娘が入院するたびに病院へ通い、前あきの服を買うために歩き(彼女は小柄なのでなかなかない)、休まずに仕事に行って家事だけは手抜きしていたのだと思う。娘は病院で着ていた服は捨てたくなるらしいので、まあ、その気持ちもわかるけど、彼女が入院するたびに母の役目は復活する。
個性的な娘はパジャマなんか着ない。ちょっとした部屋着っぽいものやゆるやかなワンピース。
すこし元気になってそれで廊下を歩いていると「そのまま脱走しそうだね」とよく看護士さんに笑われていた。たしかに外出許可が出ればいつでも外へ出たがる娘だった。


突然の事故や入院というあの緊張感を、何故か今日の午後ふと思い出していた。いろんな場面に身をおいてきたな~と思った。これから、なるべく穏やかに過ごしていけるといい。
Posted at 22:33 in nikki | WriteBacks (0) | Edit

Jul 24, 2008

連鎖

仕事先で悪戯書きが発見された。それも、馬鹿々々しいようなコドモじみた内容の類ではなく、なんというかひとつのセンテンスになっている。 考えようによっては詩的でさえある。でも、死を暗示させる意味であり、簡単には落とせなくてもちろん悪質だ。 
忙しかった仕事を終えた帰り道、わたしは夕暮れの道を歩きながら前日に受けたクレームの電話を思い出していた。あの電話と落書きが無関係だとは誰もいえない。 

でもたぶんカンケイないだろう。電話の声の主とあの字体とが結びつかない。個人を攻撃するとも思えない。
それでも、疲れた足取りの帰り道は重かった。その日も頭痛薬にたすけられた一日だった。 


そして昨日、テレビのニュースに衝撃を受ける。再びおきた無差別殺人事件。犠牲となった被害者は娘と同じ大学、同じ学部の女の子だった。

知り合いの訃報を聞いたり(連続で)、最近はかなり暗い。。。。
Posted at 23:09 in nikki | WriteBacks (0) | Edit

Jul 10, 2008

ごめんね、ポテト。

昨夜のおかずの残りを今朝は冷蔵庫に入れ忘れて、帰宅してフライパンをあけたら険悪な雰囲気。。。
とりあえずお皿にあけてみたけれど、やっぱりダメかも、、と思っていたら 夕べは家で食べなかった娘が帰宅して発見。
「あ、これ美味しそう、食べていい?」ともう口に入れる寸前・・・!
「待って、冷蔵庫に入れ忘れたからダメっぽい」と止めるのに「だいじょうぶだよ~、食べていいでしょ?」とあくまでもマイペース。

ようやく諦めさせて今夜のご飯を食べていると家人が帰宅。台所に置きっぱなしの皿(捨て忘れた)を見て次女と同じ反応の後匂いをかいで、「そうだね、もったいなかったなー」とゴミ箱に入れてくれた。
じぶんでは隠し味のつもりで入れた醤油がちょっと辛くて失敗作に近いと思っていたジャーマンポテト。家族にとっては「ママ作」というだけでOKだったようだ。それなのに捨てられる羽目になって、、、ジャガイモにも わるいことをした。
Posted at 23:07 in nikki | WriteBacks (0) | Edit

Jul 07, 2008

それらの重み

その時わたしは「何も持っていなかった自分」についてふと考えた。
結婚をして、育児と家事が生活のすべてだった頃。わたしは読書する余裕もなく(読むのは育児雑誌と絵本だった)、何かを書くためのノートも買わず(メモ帳と家計簿があった)、自分の手帳も持っていなかった。「読むこと、書くこと」から遠ざかっていたあの頃。すべてを失くす必要はなかったのに、手帳は結婚する前日で途切れているし、本は棚に並べられ、ノートはほとんど箱に入れてしまった。。
ふと何かを書きたくなって、残っていたノートに言葉を並べてみたことはあると思う。それも数えるほどしかない。

いま、傍らにないと落ち着かない、手帳も携帯も、文庫本さえ持っていなかったあの頃。それらの重みと「じぶんの時間」について、仕事帰りのなかなか来ないバスを待ちながら考えていた。
Posted at 23:17 in nikki | WriteBacks (0) | Edit

Jul 02, 2008

裏庭

長女の退院後の再手術が終わった。 
彼女は一見とても元気になっていて、「去年は大変だったね」で済んでしまいそうだが、もちろん通院は続いていて再手術の話も出ていた。
それは、悪化や進行を防ぐためではなく(最終的にはそうもいえるけれど)復元するための話で、今回も一泊しただけで退院できた。

次の手術もあると思う。「非常事態」として病院へ行くのは嬉しくないが、今後のためにぜひとも必要な入院なら受け入れよう。

外科病棟は新しいからピカピカだけれど、やはり遠い。歩きながらいろいろ考えてしまう。去年、娘の病室から見えていた工事はすっかり終わり緑とベンチのある裏庭が出現していた。
あのとき工事のおじさんたちにご飯のおすそ分けを貰っていた野良猫たちはどこへ行ったのだろう。
Posted at 22:52 in nikki | WriteBacks (0) | Edit
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