Jan 22, 2025
宇宙ステーションへ
あそこって、
もしかして転送装置で行くの?
そうなの。
ちょっとした酒場なんだけど、
宇宙ステーションの中にあるのよ。
私と同じように
この上に乗ってね。
と言い終わると、カコの姿は消えていった。
サラは言われた通り、
発光しているプレートの上に乗ってみた。
ふっと一瞬意識が途切れ、
気がつくとそこは。
無事に転送できたようね。
まっすぐ歩いてこっちに来て。
とカコが呼んでいる。
ここはステーションの下層の隅っこの方だから
ちょっと歩くわよ。とカコが言っている。
随分大きな宇宙ステーションなのね。
元はレプテュリアンの母船だったんだけど、
今では宇宙連合が改造して使っているからね。
彼らの古い転送装置があるのは昔の名残。
宇宙連合って?
あなたたちの星だと国連とかそういう感じかしら。
銀河系宇宙の様々な惑星文明の連合体。
あ、姉の勤めている管理局とは全く別組織よ。
あれはあれで結構厄介なの。
この向こうはどうなってるのかしら。
そこのボタンに触ってみて。
サラがボタンに触れると
白っぱく発光していた窓の
向こうの視界が開けた。
なんか人がテレビ見てるみたい。
そこは制御室のひとつね。
会話中なのよ。
あの突き当たりのドアの向こうが
宇宙酒場。
通称エデンって呼ばれてる。
カコがドアの前に立つと
センサーが稼働して、
音もなくドアが開いた。
やあカコさん
いらっしゃい。
という声がした。
解説)
続きます。
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