Aug 08, 2024

鳥を探しに そのに

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一行はようやく沼地を抜けた。
地面が少し傾斜して上りになっている。


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見晴らしのいいところまでやってきた。

あの山の中腹で
羽根を拾ったんだ。


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登りだけど、
空が見えると気分がいいなあ。


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ねえ聞こえない?
ハヨー、ハヨー。
っていう鳥の鳴き声。
本当だ。


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ハヨー、ハヨー。

頭上に巨大な鳥が舞っている。
マークは
急いでカメラを構えている。


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鳥は少し離れた場所に立つ
巨木の方に飛び去って行った。


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一行は後を追いかけて
巨木の根元に辿り着いた。


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見上げていると、
先ほどの鳥がマークたちに気がついたようで、
枝分かれした梢の間から顔を出した。
じっと眺めている。


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驚いたことに巨大な鳥は
草むらに舞い降りて、
トントンと両脚を揃えて
跳ねるように近づいてきて、
一声、ボンジョールノ。
と鳴いた。


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ボンジョールノ。ボンジュー、ボンジュー。
鳥はそれだけ鳴くと、
一度首を傾げるような仕草をしたが、
やがて羽根を広げて羽ばたき、
再び、空高く飛翔して、
飛び去って行った。

今のはなんだったの。



解説)
続きます。
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