Jun 23, 2024
朝の遺跡前広場で
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夜が明けた。
あーよく寝た。とゴリラが言っている。
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あ、おはよう。
僕のメガネどこかな。
などと言っている。
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ハヨーオッキーテ、ハヨーハヨー、
と聞こえる野鳥の囀りに、
佳奈も目を覚ました。
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おはよ。
あれ何の鳥でしょう。
みんなもう食事を始めてるわよ。
と言われている。
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アフリカの神話や伝承って色々あるんだろうね。
リンとクラウドは随分調べたっていうじゃないか。
私こっちに来て日が浅くて何も知らないの。
手軽に読める本ってある?
とアンドレアが訊いた。
そうねえ。アフリカの民話を集めた本なら
「口をきくカポックの木」っていう
アンソロジーがあるわ。
この遺跡とは全然関係ないけど面白いわよ。
などと話している。
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君と佳奈はCGなら、
二人で大抵のことに対処できるだろうけど、
湖の洞窟の場所は知らないんだろう。
何かの時に場所を知ってる人が
一緒にいた方がいいんじゃないか。
谷川の渓流沿いに遡って、
目印になる橋を渡って見える湖にあるんでしょう。
何とかなるわよ。
いや、だったら僕もこっちに残るよ。
ラッセルに掛け合ってくる。
とマークが言った。
昨日の様子だと、
またグリーンマンと遭遇することもあり得るからね。
薬も分けて渡しとく。傷口に塗り込むんだ。
とアーネストが言った。
あれ、何の音?
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象たちが水場に向かってるんだよ。
ここはアフリカだから。
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ワニもどきが今日も暑くなりそうね。
などと言っている。
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かくてアイスと佳奈とマークを残し、
ラッセルたちは
湖の遺跡に出発した。
解説)
続きます。
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