Jun 20, 2024
山の遺跡の探索
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ここは清々しい広場みたいな感じね。
とアンドレアが言っている。
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城壁のような壁に囲まれてることは、
最初の谷の集落の遺跡と同じで、建築様式も似ている。
装飾用の門といい、
ここは別荘とか、離宮のようなものじゃなかったかと、
ラッセルやクラウドは言ってるんだ。
標高も少し高いから気象も多少違うのかもね。
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それらしい大きな建物が一つある。
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他にも住居群がいくつかあるが、
石造りの建物の中はどこもがらんとしていた。
ただ二階からの眺望はどこもいい。
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探索を始めて数時間たち、
地下への降り口も見つからないので、
アンドレアは休憩して
風に吹かれながら眺めを楽しんでいた。
あら。あんなところに。
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遺跡の中に侵食して繁茂している草木に茂みに
何か生き物が動くのを見つけた。
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アンドレアは二階から駆け降りて、
生き物を追いかけた。
その生き物は背後にあった階段を登って、
近くの住居に飛び込んだ。
アンドレアは後を追っていく。
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アンドレアの声を聞いて
ブラッドとアーネストもその生き物を
探したが、逃げられてしまったようだ。
どこだどこだ。
あっちに逃げたみたい。
あっちってどっちだ。
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アンドレアは、そういえばさっきの。
と言って、
生き物を追いかけていたときに
建物の部屋の隅で見かけたものを思い出した。
確かめに戻ってみると、
それは頭蓋骨と古そうなバッグだった。
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しばらくのち、
呼ばれて来たブラッドがバッグを開けると、
バッグの中にはスケッチブックが入っていた。
このスケッチブックは、日誌みたいなもののようだよ。
何枚もの遺跡の建物のスケッチの後に、
日付つきの文章が書いてある。
僕たちがこの遺跡を発見する前に、
ここを発見して訪れた人がいたんだ。
なんて書いてあるんだい?
ドイツ語なんで、よくわからないなあ。
その頭蓋骨の人が書いたのかなあ。
多分ね。
どうしよう。お墓掘って埋めようか。
書いた人の身元がわかれば、
遺族に届けた方がいいと思うよ。
とアーネストが言った。
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一行は探索も一通り終わったので、
休息して帰ることにした。
この水盤からは、
信じられないことに今でも水が流れている。
やはりこのあたりには、
不思議な魔法でもかかってるんじゃないか?
とアーネストが言っている。
帰路に着く前に軽く腹ごしらえして行こう。
これ、アイスにもらったカメパンなんだけど食べない?
元気が出るよ。
ありがとう。え、アイス?
ああ今わたしダイエット中なの思い出したわ。
とアンドレアはいった。
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日がそろそろ傾きかけてるね。
地下への通路は見つからなかったけど、
あの日誌から何かわかるかもしれない。
ドイツ語読める人っているの?
リンはベトナム人だけどドイツで育ったらしいから、
彼女読めるんじゃないかな。
とブラッドは言った。
それにCGは何ヶ国語も習得してるんだろう。
え、調査隊にCGがいるのか?
とアーネストが言った。
アイスと佳奈はCGだって聞いたよ。
あ、これオフレコだったっけ。
僕はその国際組織に指名手配されてるんだぞ。
彼女たち、休暇で遺跡調査に参加してくれてるんだ。
遺跡のこともマークの集落のことも
口外しない約束だから多分大丈夫だよ。
実は私もCGに指名手配されてるのよ。
と打ち明けそうになったが、
アンドレアは黙っていた。
解説)
続きます。
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