May 14, 2024

晩春の日々

a1

メルティが絵画を見ていると、
ハリーがやってきた。

ほう、これは新しい絵画だね。
と言っている。


a2

マンスフィールドさんがお土産に
下さったのよ。
メルティも気に入ってるみたいね。
とヴィヴィアンが言った。

それはもう。
この絵、私の夢の中の部屋によく似てるの。
ハリーさん。こういう幻想的な絵画には、
別世界との通路があるんですか?
去年、私の夢の中で、
クノップフの「スフィンクスの愛撫」の中に
シュレディンガーが飛ばされたことがあったけど、
この絵にもさっき、カエル王子が飛び込んで行ったの。

ふむ。
そういう特別な絵画というものもあるが、
絵画のせいとばかりは言えないかもしれない。
この魔術劇場の室内も夢の世界のようなものだからね。
この建物は魔法陣の上に建てられているから、
屋内で魔法を使って、沢山の別室や、
別世界に通じる扉を生み出すことができるんだ。
そのカエル王子というのが夢食いの子供なら、
そんな力を持っていても不思議はないな。


a3

何してるんですか。
この葉っぱを髪飾りに。


a4

これからまた昼寝をするというバルと別れて、
サラとメルティは魔術劇場を後にして
広場に出て来た。


a5

サラさんそのちょんまげ
かっこいいですねえ。
と言われている。


a6

広場では、アベルと子どもたちが
走り回って遊んでいた。


a7

よそ見してると危ないよ。


a8

鈴木すずはバランスを崩して
こけてしまった。


a9

怪我はないようだが、
すずは泣いている。


a91

ほぼ半月ぶりだけど、
広場は変わらないわね。
久しぶりに熱々の
美味しいコーヒーでも飲みたい。
ペンギンに行こうよ。



解説)
今回はいつもの
思いつきの進行です。
Posted at 20:25 in n/a | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20240514202518.trackback
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.