Haizara-Cho::Suigara-yama 99[Shinsuke Kirita]

時の移ろい　そのさん

広場でも少し時が経っていた。




アイスは、農家の岸と話している。
さつまいもは置いてないの？
また持ってきますよ。




舞は水たまりを覗き込んで、
顔映らないわ。
と言っている。




あら、ボニーが見てるのは、
新しい絵かしら？
ああ、時々倉庫に入荷するんです。




これは広重の東海道五十三次。
また永谷園のお茶漬けを買ったのか。




マンゴー亭では
ピエールとドロレスが話していた。

君は探偵事務所で助手をしてるんだって？
助手じゃなくて、助手の手伝いですけど。




もし暇だったら、仕事手伝ってくれないか？
僕は迷いの森から夢見の水を汲んでくる、
いわゆる密猟者なんだ。
監視部隊に見つかると違法だけど、
スリルがあって楽しいよ。




そんな秘密の話、私にしていいんですか。
君に貸したその服、よく似合うし、
君はなんとなく信用できそうな気がして。
誰にでも秘密はあるからね。




デジャでは、
アンジーとジムがくつろいでいた。

崖の紅葉は綺麗だったけど、
体が冷え切っちゃった。
やっぱりここが居心地がいいわ。
とアンジーが言っている。




ハリーは、ジムの拾ってきた
紅葉の小枝を眺めている。

それフェイクよ。
本物見に行きましょうよ。
とヴィヴィアンが言った。


解説）
このところ、日常シーンの
時の流ればかり続いています。