Nov 07, 2023
ブラウンとの出会い
森の中から男性が現れた。
私はブラウンと言います。
自分の名前以外、何も思い出せないんです。
ブラウンは、
バーボンハウスの中に案内された。
ちょうど揃ってお茶を飲んでいた
ツナたちが話を聞いている。
気がつくと森の中に倒れていて。
とブラウンが言った。
この世界はね。
最終戦争で使われた兵器のせいで、
時空の歪みに覆われているの。
私たちが知っているのは、
わずかに残された森とこの周辺の瓦礫地帯だけ。
でもここで私たちは逞しくサバイバル生活を
しているっていうわけ。
とツナが言った。
戦争が終わって随分経つけど、
今でもたまに生存者が見つかる。
きっとあなたもそうなんでしょう。
よかったら一緒にここで暮らしましょう。
一応、アンに報告したほうがいいよ。
この人、時空の歪みからきたのかもしれないし。
とレイチェルが言った。
早速ツナたちは、
記録装置のモニターでアンにアクセスした。
その人はドロレスやレイチェルと同じ
過去の世界から来た人。
記憶を失っているみたいだけど、
このまえ探偵事務所に来て仮想現実体験装置に関する
説明をミューから受けていた。
たぶんタイムマシンか転送装置のようなものを改造して
仮想現実体験装置のデータを入力してこの世界に来たのよ。
今のところ、わかるのはそれくらい。
ふーん。アンは機械の中の存在なのに
過去の世界のこともわかるんだね。
範囲は限られているけれど、
装置の周辺で何が起きているかは、
いつもデータを集めているから分かるの。
その人は時空の歪みのせいで異世界から出現した
怪物やミズハのような存在ではないけれど、
私のシステム外の存在で、ドロレスやレイチェル同様に、
私にはコントロールできない自由意志を持ってるわ。
僕は過去から来たっていうことですか。
よくわからないけどロマンだなあ。
とブラウンが言った。
記憶を失ってるなら、
ただの人と同じだから安心ね。
とツナが言った。
記憶を失った時の旅人か。
何か思い出したらあなたと協力して
タイムマシンが作れるかもね。
とイリスが言った。
お友達になれそうね。
解説)
続きます。
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