Aug 13, 2023
ボディの修復
![c1](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c1.jpg)
無事にバーボンハウスに戻ったツナたちは
出迎えを受けている。
![c2](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c2.jpg)
作業用ロボットのボディを目にしたレイチェルは、
懐かしさのあまり立ち尽くして、
しばし感慨に浸っていた。
![c3](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c3.jpg)
それビンテージものの初期型タイプでしょ。
これからガレージでメンテナンスするから、
ミトラ運ぶのお願いね。
とツナが言った。
![c4](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c4.jpg)
このロボットの体のことなら、
隅々まで知り尽くしてるから、
私に任せて。
とレイチェルが言っている。
とは言っても、
ボディの基礎的な構造や動力部分だけだけど。
胸部に全体をコントロールするカプセルが収納されて
アンドロイド仕様に改良されている箇所は、
あなたたちに任せるわ。
![c5](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c5.jpg)
ボディ全体はかなり使い込まれてるけど、
駆動部分はどこも無傷で異常ないわ。
ロボット学者って言ってたけど、
レイチェルはどうしてそんなに詳しいの?
![c6](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c6.jpg)
忘れもしない。
このタイプの作業用ロボットは、
私がロボット研究所に勤め始めて、
最初にバトラー博士と共同で開発したの。
もっとも、一号機は試運転の段階で、
暴走してしまって、軍やCGの手で
破壊されたんだけど、
スタッフがその後改良を重ねて、
何体かは製造されたはず。
それがこうして残っていたなんてね。
と言って、レイチェルは、
過去の世界でもさらに8年前の出来事を
思い出していた。
![c7](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c7.jpg)
やがてメンテナンスが終わり、
セッティングが完了した。
舞子のカプセルを起動させましょう。
スイッチを入れると、低い起動音がして、
頭部のヘルメットの覆いが開くと、
その中に女性の顔が現れた。
![c8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c8.jpg)
みなさんどうもありがとう。
私が舞子です。
あ、これはホログラム映像です。
私の顔はもうないので。
![c9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c9.jpg)
舞子って
お美人さんだったんだね。
![c91](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c91.jpg)
私にもいつか
ああいうボディを。
とコーダが言っている。
うん、みんなのも、
いつも探してるんだよ。
スペアはあったほうがいいしね。
やっぱりツナは
さいコーダ。
![c92](/~shimirin/blog/kirita/entries//20230813210227.files/c92.jpg)
ともあれ一件落着したようだった。
解説)
レイチェルがアドラー博士と一緒にいる画像は、
2015年6月7日「ロボットの始動」より、
再掲しました。
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