Jul 15, 2023
サラたちの部屋で

サラたちの部屋では、
サラがベスを抱いてあやしていた。

レコードマニアのアイスは
選曲に余念がない。

ベスの頭には
サラが工作したツノが生えている。
一角獣みたいでしょう。
お前は一角犬だね。
ベスも満更ではないようだ。
ペットならオセロもいたのに。
オセロは頭を引っ込めるとき、
ツノが邪魔になるから無理なのよ。

その時、
ローズたち二人連れが訪ねてきた。
こんにちわ。
先日、郊外で名刺をいただいた者です。
メアリー=ケイトさんのお宅ですね、
ツノのあるペットを
見せていただきに来ました。

ああようこそ、
とメアリー=ケイトは言った。
どうぞご覧ください。

これがツノのあるもの。
なかなか優美なツノですねえ。
ローズ。
この紋章見せても、
全然反応
しないよ。

うーん。
ルビーはしばらく考え込んでいたが、
伝承に間違いはないはず。
するとこのツノあるものは偽物。
ひょっとすると、これは罠かも。
と呟いた。

はいそこまで。
と二人の背後に回り込んでいた
アイスが声を上げた、
素早くホルスターから拳銃を
引き抜いている。

あなたたちは闇の傭兵組織ジゾックスの残党で、
あなたは元幹部のブラッディ・マリーでしょう。
あなたたちが伝承の魔王を呼び出そうと、
ツノあるものを探していたことは
とっくに調べがついていたの。
穴だらけになりたくないなら、
大人しくしてね。
う。偽物を使って騙したうえに
人を穴だらけにするなんて
悪役のいうことでしょ。
私はCGのアイスなのよ。
解説)
CGたちの計略はあっさり
うまく行ったようです。
WriteBacks
http://haizara.net/~shimirin/blog/kirita/blosxom.cgi/20230715215529.trackback
writeback message: Ready to post a comment.