Sep 10, 2022
ミューと探偵の思いつき そのに
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ジルたちの乗ったキューベルワーゲンが、
ベーカリー前の広場に到着した。
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プラネタリウム開いてるかな。
今ならたぶん座れますよ。
とヘルミーネが言った。
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ドルフィンの犬がいるよ。
チンパンジーもいるし。
などと会話する声が聞こえる。
間に合ってよかったわ。
ヴィヴィアンは喜んで、
さっそく床に座り込んだ。
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今回は一回限りの特別の催しで、
秋の星空でなく、
脳内宇宙が見られるそうです。
と夏木さんが言った。
会場は暗くなっていく。
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壁面に星空のようなものが
写り始めた。
あれ一つ一つがニューロンなのね。
とドロレスがミューに話している。
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みんな、よくわからないまま眺めている。
きれいだねー。
ヴィヴィアンが見とれていると、
犬がわんわんとないたので、
ヴィヴィアンは思わず声のする方を
注視してしまった。
するとあちこちの光の点が
輝きを増し、流星のように移動
するように見えて、
その動きはますます激しくなっていった。
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プラネタリウムの向かいにあたる、
ベーカリーの二階のヴェランダでは
ジルとギルダが話していた。
ヴィヴィアン、今頃
星空を楽しんでいるかな。
僕たちはもう見ちゃったからね。
ふと広場を見下ろしたギルダが、
あれ、あそこにいる人は。
と言った。
![b8](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220910202952.files/b8.jpg)
肉まんとフランスパンの入った袋を
抱えた女性が、広場に立っていた。
![b9](/~shimirin/blog/kirita/entries//20220910202952.files/b9.jpg)
それはエルマだった。
解説)
何が起きたのでしょうか。
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