Jul 28, 2022
ゼロ
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カーミラはイリヤと、
喫茶ペンギンに向かっていた。
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あなた、いつもついてくるのね。
なぜか引き寄せられてしまうんです。
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美の理解者なのね。
と言われている。
ペンギンの前には、
男性が立っていた。
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おおこれは。ゼロさんではありませんか。
なんと、イリヤ君か。
こんなところで不死身のイリヤに会えるとはね。
英国のマフィア組織の幹部だったイリヤと
怪盗と噂されるゼロは
裏社会での繋がりで顔見知りだったのだった。
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3人はペンギンで話すことにした。
こちらはカーミラさん。
ご主人は魔術劇場で有名なハリー原さんだよ。
それはそれは。
私はゼロ、と申します。
ご主人はすごい魔法使いというお噂ですが、
カーミラさんも魔法を?
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ハリーほどじゃないですが、
私も魔族の出ですから、それなりに。
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そうでしたか。
最近、魔族の人に縁があるなあ。
今日もこれから会いにいくところなんです。
ここだけの話ですが、
フィギアを調達して欲しいって
依頼されましてね。
何に使われるんだか。
面白そうなお話ね。
なんに使うのか、私ならわかるかも。
そのカバンの中にお持ちなのかしら。
よろしかったら、拝見できますか。
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ゼロはカバンを開けて見せた。
ドイツ兵のアクションフィギアのようね。
こういうものを使う魔法っていうのは、
フィギアにこもっている精霊に働きかけたり、
フィギアに精霊を宿すみたいなことだけど、
そんなことができる魔法使いって、
ハリー以外にいませんよ。
あ、もし、いるとしたら。
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コップを取り換えにやってきたはるなが、
わーこれ素敵ですね、触ってみていいですか。
と言ってフィギアを手に取った。
こういうフィギアだったら、
この町では、郊外に住むジャンさんの
コレクションとお庭が有名です。
庭一面をジオラマで作り替えて、
そこに村を作っていらっしゃるんです。
誰でも見学できて、フィギアを借りて
撮影して遊ぶこともできるんですよ。
ゼロは、成り行きとはいえ、
ここでフィギアを見せたのは
ちょっと軽率だったかな、と思った。
解説)
今回はゼロの登場でした。
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