Dec 11, 2021
訪問者
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あれ。あの二人、
研究所の人たちだ。
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うちの研究所で廃棄した
ロボットのボディを、ドルフィンから
貰っている家があって、
それで、ちょっと
気になっていることがあるんです。
と言っている。
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ロボット犬を回収に行った
うちの職員が、
その家の頭蓋骨の置物に
「お嬢さん」って、言われたって。
ふむ。
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その頭蓋骨には、なにか高性能な
電子頭脳が内蔵されているのでは、と。
その家でロボットを開発しているのだとすると、
スクラップのボディを集めている
理由も説明がつきます。
考えすぎだと思うけど。
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あなた、CGのルビーさんでしょう。
ご存じないかしら。
そこなら、サラたちが住んでる家です。
ご案内しましょうか。
お願い。
私、確かめに行ってきます。
博士はここで、お待ち下さい。
わかった。
くれぐれも失礼のないようにな。
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研究所からいらしたとか。
寒いのに遠いところをようこそ。
まあお茶でもどうぞ。
ありがとうございます。
先日はロボット犬の捕獲の件で、
お世話になりました。
ところで、そのあと、
うちの職員から報告があったんですが、
なんでも会話ができるという
頭蓋骨の置物を所有されているとか。
仕事柄そういう物に興味がありまして、
もし拝見できればと、伺った次第です。
でも、見当たりませんね。
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あ、その置物なら、これです。
お面と帽子をかぶせてあるのです。
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ただの頭蓋骨の置物ですよ。
どうぞお確かめ下さい。
あの時の声は腹話術だったんです。
とケイはいった。
そうだったんですか。
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頂いたロボット犬のボディも
置物に使わせてもらっています。
なんと。
解説)
ロボット研究所の人たちが
6年ぶりに登場しました。
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